今日の産経ニュース(2020年9月1日分)

仏外務省 中国に「脅すな」と反論 チェコ議長訪台で - 産経ニュース
 「抗議は恫喝とは違う(少なくとも現時点では報復措置などは無い)」し、そもそもフランスは部外者でしょうに何抜かしてるんですかね?


【総裁選ドキュメント】菅氏支持7割以上 構図固まる - 産経ニュース
1)主流三派(麻生派二階派細田派)が菅支持を表明
2)「主流派に恨まれて干されてはたまらない」と石原*1派、竹下*2派も菅支持を表明
という安倍三選と全く同じ構図が再現されたわけです。「安倍の同類のゲス」菅が「菅にとって不利な党員選挙が否定される限り」次期総裁確実とはげんなりしますね。違いがあるとすれば
1)前回は石破のみ出馬なのに対し、今回は岸田(岸田派や「岸田の元親分」谷垣*3のグループが支援)も出馬したことと
2)前回は党員瀬挙をやったが、今回は党員人気が明らかに石破より大幅に低いことで菅が党員選挙を否定したこと
だけです。とはいえ、「アンチ菅」「アンチ自民」の俺の願望込みですが、これが「石破にとって不利益」「菅にとって利益」といえるかは現時点ではなんとも言えないでしょう。党員選挙から公然と逃げたことは「コロナ感染予防」などとどう言い訳しようとも「卑怯なふるまい」「党員の支持を得ていない」というイメージを払拭できないからです。しかも安倍に干されていた石破ならイメチェンをアピールできますが、菅ではそれは難しいでしょう。
 菅はおそらく「モリカケ追及しない」「gotoは継続」など安倍路線をほとんど継続せざるを得ないでしょうが、そもそも「もはやそれは難しい」と安倍が観念したからこその退陣のわけで、看板だけ掛けかえても果たして今の苦境を脱せるかどうか?。それも「安倍に干されていた石破」ならまだしも「安倍の側近の菅ではねえ」というところです。


過熱する「ポスト安倍」レース ふさわしい人は 識者5人に聞く(1/3ページ) - 産経ニュース
 識者として呼んでくる人間が政治評論家や政治学者ならまだしも

◆『島耕作』の弘兼憲史(漫画家)
◆女性講談師の神田蘭

つうのは何の冗談なんだ、つう話です(もちろん産経が呼ぶことで分かるように全員、例外なくウヨですが)。
 神田蘭などは堂々と

「(日本は)いまだに自虐史観が根強い。正しい歴史認識を持たせる教育を目指してほしい」

等と言ってるそうですからその異常さには呆れます。
 もちろんこういう場所に

◆「女性の古典芸能実演者」と言う意味では「神田蘭」と共通点があっても、神田蘭の様なウヨでは無い、「女性落語家の古今亭菊千代氏」
◆「漫画家」と言う意味では弘兼と共通点があっても、弘兼のようなウヨでは無い、しんぶん赤旗日曜版に「今日もいい天気」を連載したことがある「山本おさむ氏」

などを産経は呼びません(まあ菊千代氏や山本氏も呼ばれても行かないかもしれませんが)。それはもちろん「知名度とか人気とかいう話」ではない。
 まあ、小生も割と最近、菊千代氏を知ったのにすぎませんが。それも失礼ながら「落語家」としてではなく「朝鮮学校無償化除外を批判する良識ある御仁」として知ったのにすぎず、彼女の落語は未だに聞いたことがありません。「聞いたことがありません」が落語家としての才能や人気に関係なく俺的には「大いに好感が持てる御仁」です。そういえば「立川談四楼」「立川志らく」の落語も聞いたことはありません*4が、立川談四楼 (@Dgoutokuji) | Twitterなどで、「安倍を批判し野党共闘を支持」という点で談四楼は好感が持てるし、逆に「安倍万歳のウヨ芸人」と言う意味で志らくには憎悪や軽蔑といった「負の感情」しか持てません。
 俺は何度も書いていますが志らく神田蘭のような右翼は大嫌いですし、その逆に談四楼や菊千代氏のような「アンチ右翼(リベラル保守や左派)」は好感が持てます。
 例の「アンチ朝鮮学校」野原さんには「菊千代氏をどう思うか聞きたい」ところですが「俺のような無名人相手には『何故朝鮮学校無償化除外に反対するのか』などと遠慮無く罵倒するが、前川喜平氏のような著名人相手だと腰砕けになる卑怯者」が野原なので、菊千代氏のファンなどに恨まれることをおそれて「黙り」が一番あり得そうですね。俺は野原とはそう言う「卑怯者のクズ」と見なし、心底あの男は軽蔑しています。

【参考:古今亭菊千代氏】

古今亭菊千代 - Wikipedia
・1993年3月に三遊亭歌る多と共に、落語四百年の歴史の中で、初の女真打に昇進。
・2001年には朝鮮民主主義人民共和国を訪問して朝鮮語の落語を演じている。芸人9条の会メンバー。
◆弟子
・古今亭駒子
 女性落語家。2018年9月下席より真打に昇進し、史上初の「師弟とも女性落語家の真打」となった。

「おたかさん」の死を悼む声相次ぐ 土井たか子氏死去 (写真=共同) :日本経済新聞(2014年9月28日)
・女性として初の衆院議長も務めた元社民党党首の土井たか子氏が亡くなった。
・旧知の人々は「おたかさん」の死を悼んだ。
・女性初の真打ちとして知られる落語家の古今亭菊千代さん(58)は「寄りかかることができる『ついたて』のような存在を失ってしまった」。
 約25年前、女性芸人を育てる会の発足式のゲストに呼んだのが親交のきっかけ。以来、数少ない女性落語家を応援し続け、楽屋に「花より団子でしょ」とおどけて差し入れを持ってくることも。「最後に直接『お疲れさまでした』と声を掛けたかった」と話した。

 まあ菊千代氏の場合、単に「お世話になった」というだけでなく、政治的にも土井支持だったのでしょうが。

都知事選惨敗の鳥越俊太郎氏が開陳した野党必勝の秘策 返す刀で民進党を「バカ」呼ばわり… 「圧力より対話を」に万雷の拍手が起きた!?(1/3ページ) - 産経ニュース(2017年8月29日)
・落語家の古今亭菊千代さんも「安倍さんは『圧力』『圧力』っておっしゃっていますけど、(ボーガス注:対話をせずに)圧力をかけるからああいうこと*5になるのではないのか」と訴え、聴衆の喝采を浴びた。

 産経的には罵倒してるつもりなのでしょう。

「もう退陣しかない」 国会議員会館前(2018年3月20日
・森友疑惑の徹底究明、安倍9条改憲阻止、内閣退陣を求める国会議員会館前行動が19日夜、衆院第2議員会館前を中心に取り組まれました。
・落語家の古今亭菊千代さんは「もう退陣しかありません」と強調。

古今亭菊千代×古今亭駒子 女性の噺家、もっと輝け - 毎日新聞(2018年12月28日)
 女性の活躍が進むなか、昨年は落語界でも象徴的なできごとがあった。女性落語家の草分け、古今亭菊千代の弟子の古今亭駒子が、真打ちに昇進したのだ。女性師匠の下からの女性真打ち誕生は史上初めてという。新しい歴史をつくった2人に、女性同士だからこそ話せる思いや抱負を語り合ってもらった。
◆インタビュアー
 落語の世界では、女性はまだまだ少数派です。苦労が多かったのではないでしょうか。
◆菊千代
 入門当時は3年先輩に(三遊亭)歌る多師匠がいただけでした。でも、落語家になりたい気持ちが強かったので、「女性は入門させない」という師匠が多い中、亡き師匠(二代目古今亭)円菊*6に、半ば無理やり入門させてもらったんです。大変なことは覚悟して入ったので、きれいごとを言うようですが、すべて糧になったと思いますね。
(この記事は有料記事です。)

護憲派が国会前で集会 緊急事態条項への批判相次ぐ - 産経ニュース(2020年5月3日)
憲法記念日の3日、護憲派は国会前で「5・3憲法集会2020」を開き、「全国の市民は連帯し、安倍改憲発議を阻止しよう。権力私物化、改憲暴走の安倍政権を倒し、政治を変えよう」との宣言を採択した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い今年は規模を縮小。立憲民主、国民民主、共産、社民各党なども幹部らの出席を見送り、メッセージを寄せるにとどめた。
・落語家の古今亭菊千代氏も改憲反対のメッセージを寄せ、「コロナとかけまして東京五輪反対の菊千代と説きます。その心はカンセン*7したくない!」と謎かけを披露した。

〈幼保無償化適用を・「多種多様」を問う 3〉古今亭菊千代さん(落語家) | 朝鮮新報(2020年7月9日)
 初めてピースボートで訪朝したのは2000年。当時の両国間の関係は決してよくなかったが、平和交流という名のもとに、滞在中の最後の夜にはたくさんの方々とフォークダンスを踊った。2001年には落語を朝鮮語で披露し、翌年の訪朝でも落語を披露。それから情勢が変わり、ピースボートでは朝鮮に行けなくなってしまった。それでも16人で訪朝団を結成した2006年には、外国語大学日本語学科の学生たちの前で、日本語で落語をやらせてもらえた。
 当時、朝鮮の新聞には、「幼保無償化制度から外国人学校幼稚園が除外」という記事が載っていた。
 滞在時に見学した製糸工場では、そこで働く女性たちとの懇談会を設けてもらった。まず質問を受けたのが幼保無償化問題。それについて訪朝団の23人全員が、まったく遺憾、恥ずかしい、何とか阻止して無償化の対象になるよう運動したいと答えた。
 日本に住み、日本人と同じように税金を払いながら、日本の未来を支えていく小さな子どもたち、その家族をなぜ差別するのか、まったく理解できない。帰国後、すぐに100万人署名運動に賛同させてもらった。

【参考終わり】


石橋湛山*8が岸*9に勝利した総裁選での「石橋・石井*10連合」のような「石破、岸田連合」でも考えたらどうなのか?
 まあ、そのようにしたところで「党員投票を現執行部が否定した」現状で、「麻生*11、二階*12細田*13の主流三派閥」が担ぐ菅に勝利することは容易ではないでしょうが、今のまま「ばらばらに戦っても」意味に乏しいでしょう。
 とはいえ安倍三選の総裁選でも「石破と手を組まず、安倍にへいこらした前科のある岸田」ではそのようなことはやれないのでしょうが。
 正直、「党員支持率の高い石破」なら「負けて干されてもダメージは小さい」でしょうが岸田の場合は「負けて干されたら」そのダメージは石破とは比べようも無く大きいでしょうにねえ。


【石破氏出馬会見】(4)拉致問題解決へ「平壌で連絡事務所を開設」(1/2ページ) - 産経ニュース
 小生が拉致被害者家族ならこの発言で「申し訳ないが私にとっては石破以外の選択肢は無い」というところですね。
 平壌に日本の常駐事務所を置いて腰を据えて外交する以外に拉致解決の道はないでしょう。ところが逆に救う会と一緒に石破をまるで「北朝鮮の手先」であるかのように悪口するのが家族会なんだから呆れて二の句が継げません。


【岸田氏出馬会見】(3)「核軍縮はライフワーク」(1/2ページ) - 産経ニュース
 核軍縮に後ろ向きだった安倍政権外相の分際で良くもデタラメがいえるもんです。まさかとは思いますが「安倍政権は核軍縮に積極的だった」とでも言う気なのか。はたまた安倍政権が核軍縮に積極的に動いてないことを認めた上で、しかも岸田*14がその「安倍内閣の外相だった」のに「核軍縮がライフワーク」と強弁するのか。どっちにしろ呆れて二の句が継げません。


【岸田氏出馬会見】(5)「解散の選択肢排除すべきでない」(1/2ページ) - 産経ニュース
 「岸田ってこんなにバカだったのか」と呆れて二の句が継げませんね。コロナに収束の兆しが無い今解散なんかすべきで無いに決まってるでしょうに。
 かつ解散して議席が増えると本気で思ってるのか。「政権交代」「首相退陣」「政治力衰退にとどまる」、どのレベルになるにせよ、自民の議席減少は確実でしょうに。過去において岸田の派閥「宏池会」がリベラルと呼ばれたのは「昔話」のようです。
 正直、池田勇人*15大平正芳*16宮沢喜一*17河野洋平*18加藤紘一*19などといった過去の宏池会幹部は岸田ほどバカだとは思わないのですが。


【岸田氏出馬会見】(7完)「韓国は国際法と約束守るべき」 - 産経ニュース
 「菅よりはマシかもしれませんが」、所詮、元「安倍内閣外相」にすぎないと言うことですね。
 勝手な決めつけで国際法違反呼ばわりとは呆れて二の句が継げません。むしろホワイト国除外の方がWTO違反という違法行為では無いのか。


【総裁選ドキュメント】石破氏、森友問題「調査必要か検討したい」 - 産経ニュース
 はっきりと「遺族(赤木未亡人)の希望に応えて徹底調査したい」と明言できない点が石破*20の限界でしょう。これでは仮に石破が総裁になったとしても森友調査がされるか疑問ですし、この発言は明らかに「安倍批判」の立場から「石破支持の人間」を「所詮、石破もその程度か」と失望させたでしょう。


【話の肖像画】静岡大教授で文化人類学者・楊海英(55)(22) 陰謀に翻弄されたモンゴル人(1/2ページ) - 産経ニュース

 「百花斉放・百家争鳴」政策は批判分子のあぶり出しが目的です。

 小生個人はそうではなく「ガス抜き&批判へのそれなりに誠実な対応」が目的だったと見ます。
 問題は「毛沢東*21にとっての許容範囲(想定範囲)」と「批判派にとって、毛が許容すると思っていた範囲」にすさまじいズレがあったことでしょう。
 毛沢東はおそらくそんなに酷い悪口雑言が来ると思ってなかったので「対応することが可能」だと思っていた。
 しかし「毛沢東の許容範囲」を越える批判が来たときに彼はそれを容認する度量が残念ながらなく「報復」で応じた上に、自分の勘違いを認めたくが無いために「最初から反動分子をあぶり出すための行為だった」と強弁するにいたるわけです。
 「最初から反動分子をあぶり出すための行為だった」ならあまりにも陰湿ですが、毛にとっては「陰湿であること」の方が「見込み違いをした恥」よりマシだったのでしょう。

*1:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*2:第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*3:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相自民党総裁、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)などを歴任

*4:そもそも俺は落語や講談が大して好きではないものですので。

*5:北朝鮮のミサイル発射のこと

*6:1928~2012年。昭和を代表する落語家・5代目古今亭志ん生の弟子。手話落語を創案。刑務所篤志面接などのボランティア活動も続けていた。3代目古今亭志ん朝亡き後は、古今亭一門の総帥でもあった。長男は同じく落語家の古今亭菊生(古今亭圓菊 - Wikipedia参照)。

*7:もちろん「感染」と「観戦」をかけています。

*8:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相を経て首相

*9:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*10:吉田内閣商工相、運輸相、岸内閣副総理・行政管理庁長官、池田内閣通産相、佐藤内閣法相、衆院議長など歴任

*11:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*12:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*13:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*14:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*15:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*16:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*17:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*18:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*19:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*20:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*21:中国共産党主席