今日の産経ニュースほか(2020年10月24日分)

政府、学術会議の事務局見直しへ 人件費4億円縮減、野党は批判 | 共同通信
 今ですら「少ないとされる予算10億円」を「4割(4億円)も削減しよう」とは正気の沙汰ではないですね。それで活動がまともに出来るとも思えない。
 そもそも「何故4割も削減するのか」と聞かれてまともに説明できるのか。そしてネット上でも指摘がありますが、例えばそんなことより週刊文春などが批判報道した「持続化給付金問題(電通が不当に私腹を肥やした疑い)」「goto事務局高額日当」でも見直したらどうなのか。金額的(学術会議の方がずっと少ない)にも「不正の疑いが否定できない点」でも学術会議よりこれらの方が明らかに問題です。
 「予算が少ないから提言が今までのようには出せない→役に立たないから廃止」という言いがかりを付ける事前準備としか思えません。
 そしてこんな行為を認めたら確実に「学術会議以外」にも波及するでしょう。「(菅政権に批判的な教員の居る)大学の予算削減」「(菅政権に批判的な団体や個人への)補助金撤回、削減」などどんな無法をやるかしれた物ではない。まあ映画「宮本から君へ」への文化庁補助金給付決定撤回は明らかに「そうした報復の一例(「宮本」の映画プロデューサーが安倍政権批判派・望月衣塑子記者の著書「新聞記者」を映画化した事への報復)」でしょうが。
 安倍もいい加減酷かったですが、菅は「安倍を上回るクズ」のようですね。さすが安倍政権の官房長官だったと言うべきか。
 しかし河野洋平氏はここまでのクズとは思えませんが「福田康夫氏」など「ある程度まともな自民党政治家」と比べると、息子の河野太郎菅内閣行革相)はあまりにもクズですね。「出世のためなら何でもやる」という「アイヒマン的人格」とでも言うべきでしょうか。河野太郎に正直、今まで興味など全くなかったのですが「ここまでのクズだった」とは本当に驚きです。
 いい加減、テレビ局もこうした無法をきちんと批判したらどうなのか(この点、新聞は産経、読売など自民御用新聞を除けば、朝日、毎日、東京などがまともに批判していますが)。
 最近はテレビニュースを見ると「なぜ、学術会議問題や、goto事務局高額日当問題など、菅政権批判から逃げ続けるのか」「何故芸能ニュース、スポーツニュースなどどうでも良いネタばかり報道するのか」「恫喝に屈してるのだろうがどこまっで恥知らずなのか」と不愉快にしかならないのでなるべく見ないようにしています。


【産経抄】10月24日 - 産経ニュース

「政府には(会員候補6人の)任命拒否の理由を説明する責任がある」。
18日の小紙朝刊で政府機関、日本学術会議大西隆元会長が主張していた。

 実際、具体的な説明は何一つされてないのだから、「任命拒否を不当」とする立場でなくてもそのような要求が出るのは当然でしょう。
 ところが「任命拒否して何が悪い」の一点張りでまともな説明を逃げる菅をかばって恥じないのだからいつもながら産経の無茶苦茶さには呆れます。

 時代をさかのぼると、特定政党との関係も度々指摘されている。「『学術会議は左に偏向』 自民党内に批判高まる」との昭和46年3月26日の毎日新聞の記事は、その批判内容をこう伝える。
「設置の目的から本来中立であるべき同会議の会員の多くが共産党などのシンパで占められ…」。

 「ほら見ろ、昔から学術会議は偏っていたんだ」と居直る産経ですが、「共産党」云々はこの頃も「自民党ウヨ議員などによる事実に反するデマ」でしかない。
 また、注意すべきはその頃はいかに自民党といえども今回のような無茶苦茶な任命拒否はしていないと言うことですね。
 ちなみに「昭和46年3月26日」というのは佐藤栄作内閣の頃です。

 23日の小紙朝刊は民間の保守系シンクタンク、国家基本問題研究所による「日本学術会議は廃止せよ」との意見広告を掲載した。傾聴すべき見解だろう。

 「よりによって国基研かよ!」と心底呆れます。


【主張】「鬼滅の刃」ヒット コロナ下でソフトの力を - 産経ニュース
 「産経の手柄でもない」のに、「日本スゴイ教」信者の産経らしいはしゃぎっぷりですが、小生からすれば「ジャンプ連載漫画のアニメ化も昔に比べればしょぼくなったなあ」感がありますね(前も別記事でそういう趣旨のことを書きましたが)。
 何せ放送局が東京MXですからねえ。
 小生が子どもだった1980年代の

日本テレビ:放送年代順】
ど根性ガエル - Wikipedia(1981~1982年)
キャッツ・アイ - Wikipedia(1983~1985年)
キン肉マン (テレビアニメ) - Wikipedia(1983~1986年)
きまぐれオレンジ☆ロード - Wikipedia(1987~1988年)
シティーハンター (アニメ) - Wikipedia(第1シリーズ:1987~1988年、第2シリーズ:1988~1989年、第3シリーズ:1989~1990年)
【フジテレビ】
Dr.スランプ アラレちゃん - Wikipedia(1981~1986年)
ストップ!! ひばりくん! - Wikipedia(1983~1984年)
よろしくメカドック - Wikipedia1984~1985年)
北斗の拳 (テレビアニメ) - Wikipedia(第1シリーズ:1984~1987年、第2シリーズ:1987~1988年)
ハイスクール!奇面組 - Wikipedia(1985~1987年)
ドラゴンボール (アニメ) - Wikipedia(1986~1989年)
ドラゴンボールZ - Wikipedia(1989~1996年、ドラゴンボールの続編)
テレビ朝日
聖闘士星矢 (アニメ) - Wikipedia(1986~1989年)
テレビ東京
キャプテン翼 (アニメ) - Wikipedia(1983~1986年)

といったジャンプ人気漫画がアニメ化されたのが「民放キー局のプライムタイム時代」に比べると、俺にとって「あまりにも存在感がなさ過ぎて」、ヒットしたと聞いても「へえ?、そうなんだ」という「ある意味どうでもいい感想」しかないですね。
 まあ、「瞬間最大風速」的にはすごいのかも知れませんが「息の長さ」と言う意味では

【放送年代順】
サザエさん (テレビアニメ) - Wikipedia(フジテレビ:1969年~現在まで)
ドラえもん (1979年のテレビアニメ) - Wikipediaテレビ朝日:1979年~現在まで)
ちびまる子ちゃん - Wikipedia(フジテレビ:1990~1992年、1995年~現在まで)
クレヨンしんちゃん (アニメ) - Wikipediaテレビ朝日:1992年~現在まで)
名探偵コナン (アニメ) - Wikipedia日本テレビ:1996年~現在まで)
ONE PIECE (アニメ) - Wikipedia(フジテレビ:1999年~現在まで)

鬼滅の刃 - Wikipediaが勝てるとも思えませんしね。そんな俺は現時点において「鬼滅の刃」を見る気は無いですね。
 TBSラジオ森本毅郎スタンバイ!』の「話題のニュース紹介コーナー」でもMCの森本氏とコメンテーターの山縣裕一郎 - Wikipedia氏の間で

◆森本氏
 映画がヒットしてるそうですが、山縣さんは『鬼滅の刃』の映画やテレビアニメをご覧になったことは?
◆山縣氏
 僕は『ホラー映画の殺人シーン』とかグロい物が苦手で。話題だというのでテレビアニメを見ようと思って途中まで見たんですが、(主人公の仲間が敵に殺されたり、主人公が敵を殺したりする?)いわゆる残虐描写がえげつなくて、気持ち悪くて到底見ていられなかったんですね。だから未だにきちんと見ていません。だからファンだという世の中の人はすごいなあと。
◆森本氏
 山縣さんもメディア関係者(東洋経済新報社会長)で一般人じゃないんですから、「営業妨害か!」と関係者を不快にさせかねない言葉「グロい」「えげつない」「気持ち悪い」は避けて下さいよ。残虐描写が、そう言う物が苦手な山縣さんにとって衝撃的すぎて、肌に合わなかったと言うことですね。
◆山縣氏
 すみません。言いたいことは森本さんのご指摘のようなことなんですが。悪意は全くないのでファンの方はご容赦下さい。

的なやりとりがありましたのでねえ。
 当然ながら山縣氏は『『鬼滅の刃』の残虐描写を規制しろ』と言ってるのではなく「『鬼滅の刃』がブームになってるからといって『山縣さんも当然好きですよね』と言われるのは抵抗がある」程度の好き嫌いの感想を述べてるにすぎません。
 まあ世の中には

世間はだいたいこう考えているよね、きっと - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
女性
「ね、ほんと、日本人で浅田真央を嫌いな人っていませんよね」

「(笑)」
女性
「え、浅田真央嫌いなんですか?」

「いえいえ、そんなことないですよ」
 思わず嘘八百をついてしまいました。私も職場で「浅田真央大っ嫌い」と公言するほどの度胸はありません。

という『ブームになってることを嫌いな人は居ない』と決めつける方も多数居るわけですが。
 山縣氏の場合は

女性
「ね、ほんと、日本人で『鬼滅の刃』を嫌いな人っていませんよね」
山縣氏
「(笑)」
女性
「え、『鬼滅の刃』嫌いなんですか?」
山縣氏
「ああいう残虐描写がえげつない、グロい漫画は見ていると気持ち悪くなるので、苦手で」
 思わず正直に「グロい」「えげつない」「気持ち悪い」と言ってしまいました。

だったのかもしれません。なお、俺も山縣氏同様「残虐描写」は苦手です。