今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年11月5日分:一部「中国」にも言及)

北朝鮮の金委員長が五輪で訪日なら「いい機会だと思う」=菅首相 | ロイター

 菅義偉首相は5日の参院予算委員会で、来年の東京五輪パラリンピックの際に北朝鮮金正恩委員長が訪日すれば会談するかと問われ「仮定の質問への答えは控えるが、いい機会だなと思う」と述べた。
 米中首脳が五輪時に訪日すると仮定すれば首脳会談をするかとの質問に対しては実施すると回答した。

 「無条件で会う用意がある」と菅が言っていたのが「嘘だった」と自白しているに等しい菅の答弁です。
  何故そこで「金正恩氏と無条件で会う用意があると私は常日頃言っている。仮に金正恩氏が訪日して会談したいというなら、当然無条件で会う用意がある」と答弁しないのか。
 質問者の白真勲委員(立憲)の質問意図が何かに関係なく「大変いい質問だった」と思いますね。


【主張】内モンゴル自治区 中国の人権弾圧に監視を - 産経ニュース

 内モンゴル自治区では9月の新学期から国語の授業で、漢語を使った全国統一の教科書を使うようになった。来年は道徳、再来年は歴史の教材についても同様に切り替える。モンゴル族の子供から、民族色を失わせる戦術だ。
 中国の習近平国家主席は9月、新疆ウイグル自治区に関する座談会に出席し、教育によって国家観、歴史観、宗教観を導き、「心の奥底に中華民族の共同体意識を植え付ける」と述べた。
 これは同化政策の強化宣言であり、少数民族に対する国際社会の人権侵害批判に対する露骨な開き直りだった。

 下でも中国、朝鮮族の教科書を中国語に変更 指導部へ求心力 :日本経済新聞に関して同様の批判コメントをしましたが、「日本国内の在日朝鮮・韓国人差別」を擁護したり、日本会議など一部ウヨの「アイヌ新法への誹謗」に同調したりする産経がよくもこんなことがいえたもんです。
 一応「お断りしておきますが」、もちろん俺は「日本ウヨのアイヌ、在日朝鮮・韓国人差別」をネタに「どっちもどっち」で中国を免罪したいわけではありません。産経のようなゲスのデタラメさ(日本の同化政策はきれいな同化、中国は汚い同化)を批判しているだけです。

 人権の擁護は普遍的な国際社会の価値観である。「内政干渉」とする中国側の反論は、何ら意味をなさない。

 と言う産経がもちろん国連などから「代用監獄の廃止」「死刑制度の廃止」など人権問題を勧告されれば「不当な内政干渉」と言って恥じないことは言うまでもありません。

 中国に人権問題などの改善がみられない限り、習主席の国賓来日を白紙撤回すべきである。

 ばかばかしい。産経がこんな事を言うのは中国限定で「他の独裁的国家」にはそんなことはほとんどいいませんし、日中友好の重要性を考えたらそんなこと(習主席国賓訪日の中止)はすべきではない。もちろん「中国の人権問題への批判」は「日中友好を破壊しないような穏当な形」でなら行う必要があると思いますが。


中国、朝鮮族の教科書を中国語に変更 指導部へ求心力 :日本経済新聞

【大連=渡辺伸】中国政府が少数民族朝鮮族が通う学校に対し、中国語教育の強化を指示していることが分かった。一部の教科書を朝鮮語から中国語に変更する。9月にはモンゴル族が学ぶ小中学校で中国語による授業が増え、住民が反対運動を起こした。朝鮮族からも「子どもの朝鮮語能力が低下してしまう」という懸念が聞かれる。
 少数民族への中国語教育の普及の一環とみられる。多民族の国民の一体感を強め、習近平(シー・ジンピン)指導部の求心力を高める狙いだ。
 中国共産党は3日に公表した2021~25年の第14次5カ年計画などの草案で、少数民族らを対象に「中国語教育の普及を拡大する」と記した。
 朝鮮語の教科書の中国語版への変更は、複数の朝鮮族住民が日本経済新聞に明かした。遼寧省大連市の朝鮮族小学校では9月、算数など一部の教科書を朝鮮語から中国語に切り替えた。同省丹東市の朝鮮族の中学校でも国語、政治、歴史の教科書を順次、中国語に替えていく方針だという。
 朝鮮族の学校ではこれまで、理科、算数など多くの科目を朝鮮語で教えてきた。中国語の教科書を使う授業は中国語で実施。中国語の授業は従来もあったが、今後は時間が延びることになる。
 大連市の朝鮮族住民は「民族語を学ぶのは少数民族の権利のはずだ」と主張。「中国語をしっかり勉強したい朝鮮族漢民族の学校を選べばよい。せっかく朝鮮族の学校を選んでも、朝鮮語の授業が少ないなら効果がない」などと批判する。
 遼寧省に隣接する吉林省でも同じような動きがある。吉林省長春*1では一部の朝鮮族の小学校が24年までに複数の科目の教科書を朝鮮語から中国語に変更する見通しだ。長春市の朝鮮族の中学校の一部では過去2年で、複数の教科書を中国語版に変更した。
 北朝鮮に近く、朝鮮族の居住地として中国最大の吉林省延辺朝鮮族自治州の中心都市、延吉市では、国語、政治、歴史の3科目を中国語に変更する案が浮上している。
 朝鮮族の住民の一人は「朝鮮族に対しては、地域全体で教科書を変更した内モンゴル自治区のように統一した政策ではないようだ」と受け止めるが、中国語の教科書が次第に増えると見込む。
 中国には人口の9割以上を占める漢民族のほか55の少数民族が住み、憲法は各民族の言語を使う自由を明記。少数民族の多い地域には民族学校があり、民族固有の言語と中国語を学ぶバイリンガル教育を実施している。
 10年の人口調査によると朝鮮族は全国で約183万人。約9割が東北3省(吉林黒竜江遼寧)に住む。漢民族の学校に通学し、朝鮮語を話せない朝鮮族もいる。
 9月には少数民族モンゴル族が暮らす内モンゴル自治区で、国語の教科書がモンゴル語から中国語に変更された。モンゴル語の能力低下を懸念した同自治区の住民は同月、授業のボイコットなど抗議活動を展開。多くが身柄を拘束された。
 中国外務省の華春瑩報道局長は9月の記者会見で「国の共通言語を学ぶことは各市民の権利であり義務だ」と説明した。
 内モンゴル自治区では政治と歴史の教科書も21~22年に中国語版へ切り替えられる予定だ。
 国語、政治、歴史の3科目の教科書を民族語から中国語に変更する措置は新疆ウイグル自治区で17年、チベット自治区でも18年に導入済みだ。

 もちろん朝鮮語教育の縮小(?)が「事実ならば」望ましいことではありません。
 とはいえ

◆日本政府が「在日朝鮮・韓国人の民族教育」に不熱心(それどころか敵対的と言ってもいいかもしれない)なこと(例:朝鮮学校無償化除外、東京都や大阪府など一部自体の補助金不支給、舛添前都知事韓国学校への都有地貸与方針を小池現都知事が白紙撤回)
民族学校に行かなければ(つまり、公立学校への通学では)在日朝鮮・韓国人は朝鮮語(韓国語)教育を受けられないこと

を棚上げにして、この記事のような「中国批判」する日経はクズでバカだと思います。まず「隗より始めよ」「人のふり見て我がふり直せ」でしょう。
 この記事での朝鮮族の批判

 「民族語を学ぶのは少数民族の権利のはずだ

は日本での朝鮮学校韓国学校差別でも全く同じ事が言えます。
 「朝鮮学校無償化除外」などを批判しない、日経のこの記事は俺には「民族教育をネタにしたただの中国叩き」にしかみえません。 読んでいて不愉快でしかない。


朝鮮日報作動しなかった韓国のハイテク鉄柵、北朝鮮の住民はひょいと越えてきた:2012年の「ノック帰順」以降、周辺の監視を強化したはずがセンサーが作動せず
 無論こういう事件はいいことではありません。
 それでも「批判の声が今ひとつ」らしいのは、やってきた人間が「軍事侵攻してきた北朝鮮軍兵士」ではなく「ただの脱北者」であり、もはや「北朝鮮軍の大規模侵攻」などありえないからです。
 ウヨマスコミの朝鮮日報(日本の読売や産経に当たる)が「北朝鮮軍が侵攻したらどうするのか!」「文政権が北朝鮮に甘いからこんなことになる」と反文在寅政権を煽っても韓国民の多くは

「韓国軍はぶったるんでて、問題があるようには思うけど、北朝鮮軍の侵攻って、それ明らかにありえない設定でしょ?」
李明博朴槿恵政権でも同じ事が起きたんじゃないの?。文政権が北朝鮮に融和的とか関係ないでしょ?」
「何でもかんでも文政権批判につなげるなよ、これだから朝鮮日報はダメだ」

という態度の訳です。
 韓国民にとってはそんなことより例えば「新型コロナ」の方がよほど深刻な問題の訳です。