今日の中国ニュース&「I濱Y子と楊海英への批判」(2020年12月31日分)

◆I濱Y子*1&のツイート

I濱Y子がリツイート
 当時、多くの人が関東から関西に逃げる中、私は「皇居に動きがあったら逃げよう」と思っていた。そしたらツイッターで「先代*2第二次世界大戦中の空襲下でも疎開をされなかった*3、その背中をみているから陛下は逃げない」というのを見て、とりあえず放射能濃度みてにげることに方針を変えた。
原発事故で天皇避難を打診 当時の菅直人政権、宮内庁断る | 共同通信
 2011年3月11日に発生した東京電力福島第1原発事故の直後、当時の民主党菅直人政権が、天皇在位中の上皇さまらに京都か京都以西に避難するよう非公式に打診していたと、元政権幹部が29日までに証言した。宮内庁側は上皇さまのご意向として「国民が避難していないのに、あり得ない」と伝え、政権側は断念したという。複数の元官邸幹部は皇位継承資格者である秋篠宮さまの長男悠仁さまの京都避難も検討したと明かした。
 原発事故から来年で10年。政権の放射性物質放出に対する切迫感と、上皇さまの被災者へ寄り添う姿勢が改めて浮かんだ。

 俺なんか、沖縄県民などに「怒り、失望」などの感情を抱かせた例の「言葉の綾発言」の昭和天皇には「手前、ふざけんな!」という怒りしかないのですが、どうもI濱先生は「偉大な方」認定してるようで呆れます(退位すらせずに済んだと言うことは残念ながらそういう、I濱のような「昭和天皇を崇拝し全て東条英機等部下が悪かったとする日本人」は多いのでしょうが)。なるほど、そういう「右翼なお方=I濱」ならダライ一味(チベット亡命政府)が「高須クリニック創業者・高須がダライ一味に献金した金」のために「南京事件否定論のデマ右翼」高須にへいこらしても、I濱にはダライ一味への批判意識は持てないでしょう。改めてI濱には心底呆れましたが。「I浜の弟子」id:Mukke昭和天皇を「偉大なお方」と評価してるのかどうか?。
 しかし共同通信の「上皇さまの被災者へ寄り添う姿勢」てのには吹き出しました。単に「都民全員が避難してるわけでもないのに俺や俺の家族だけ避難したらかえって批判される。大体、菅政権は首相も大臣も避難しないんでしょ?」てだけの話でしょうよ。何で日本マスコミってこんなに天皇、皇室万歳なのか。

楊海英*4
 旧東ドイツ出身のメルケルだから、中共に甘い。彼らが語る人権などは嘘の看板に過ぎない。利益は常にウイグル人や香港より優先されて来た目標。
中国とEU、投資協定で大枠合意 習主席「経済の回復牽引」 - 産経ニュース

 楊がいつもながら「デマ屋のクズ」過ぎて心底呆れます。
 まず第一に確かに「メルケルのドイツが積極的に協定を推進したこと」は事実ですが、この協定は「全EU諸国」が対象です。つまりは「フランスやイタリアなど他のEU諸国」も事情はどうあれ、メルケルの要望を認め、協定締結を承認したわけです。
 そんな話で「メルケルガー」「ドイツガー」とはどこまでクズでデマ屋なのか。
 まだ「EU諸国(ドイツに限らずフランス、イタリアなど含む)が中国ビジネス重視でウイグルや香港を裏切った」などといった方がマシでしょう。
 第二に確かにメルケル東ドイツ出身ですが、彼女の所属政党「キリスト教民主同盟」は「ドイツの保守政党」で「元東ドイツ地域の住民」が党員の多数を占めてるわけでもない。それで何が「メルケル東ドイツ出身」なのか。
 まだ「ドイツ政財官界は中国ビジネス重視でウイグルや香港を裏切った」などといった方がマシでしょう。
 いずれにせよ楊が「メルケルガー」「ドイツガー」のデマを飛ばしたところで投資協定が廃棄されるわけでも無く全く無様で滑稽です。


EUと中国、首脳会議へ 投資協定で合意の可能性 - 産経ニュース

 欧州連合(EU)は29日、フォンデアライエン*5欧州委員長とミシェル*6大統領が30日、中国の習近平*7国家主席とオンライン首脳会談を行うと発表した。投資協定の締結で合意する可能性がある。
 投資協定は、互いの市場アクセス拡大に向けてルールを定めるもので、今年末が交渉期限だった。報道によると、中国は人権問題へのEUの懸念を踏まえ、強制労働を禁じた国際労働機関(ILO)基本条約への批准意欲を示す*8ことに同意した。合意文書には、中国が条約批准に「継続的に努力する」ことが明記される見込みとなった。
 新疆ウイグル自治区での強制労働疑惑が浮上する中、EU側では協定妥結で「中国に外交的勝利を与えてよいのか」という声が強く、フランスは先週、中国によるILO基本条約の批准を協定締結の条件とする方針を示していた。
 中国はこのほか、製造業や金融サービスの市場で参入障壁の撤去に応じたもよう。参入企業に技術移転を強制する慣行の改善も合意に盛り込まれる。
 EUでは(ボーガス中:中国との)最大の貿易大国ドイツが、協定の年内締結を強く求めていた。
 米国の「対中包囲網」切り崩しを狙う中国にとって、EUとの投資協定は大きな外交的得点になる。
 バイデン*9次期政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に就任するジェイク・サリバン氏*10は先週、ツイッターで、対中政策の連携のためEUに「(ボーガス注:中国・EU間投資協定問題についてEUとバイデン陣営の)早期の協議」を呼び掛け、合意を牽制していた。EUではポーランドがバイデン陣営との対話を提案したが、同意を得られなかった。EU、中国は投資協定を目指し、2014年に交渉を開始した。

中国とEU、投資協定で大枠合意 習主席「経済の回復牽引」 - 産経ニュース
 欧州連合(EU)と中国は30日、オンライン形式の首脳会談を行い、企業が互いに進出する際のルールを定める投資協定の交渉で大枠合意した。中国は年内の合意に強い意欲を示し、少数民族に対する強制労働疑惑でEUの主張に歩み寄った。
 会談には、中国から習近平国家主席が出席。EU側は、議長国ドイツのメルケル*11首相、フランスのマクロン*12大統領、フォンデアライエン欧州委員長、ミシェルEU大統領が参加した。
 EUの声明によると、中国は強制労働を禁じた国際労働機関(ILO)基本条約の「批准に向けて取り組む」ことに同意した。新疆ウイグル自治区での強制労働疑惑が浮上する中、EU側では交渉妥結で「中国に外交的勝利を与えてよいのか」との声が強く、フランスは中国による基本条約の批准を協定締結の条件とする方針を示していた。
 声明はまた、中国が参入企業に技術移転を強制する慣行を改善し、国内企業に対する補助金の透明性を高めることを受け入れたと明記した。フォンデアライエン氏はツイッターで、「EU企業がより公平な待遇を受けられるようにするものだ。強制労働に対する圧力にもなる」と合意の意義を強調した。中国国営新華社通信によると、習氏は「新型コロナウイルス後の世界経済の回復を力強く牽引するだろう」と述べた。
 投資協定交渉は2014年に始まり、今年末が期限だった。EUではドイツが年内の交渉妥結を強く求めていた。EUと中国は協定の法的文書作りに向けて、詰めの作業を続ける予定。協定発効には、欧州議会による批准が必要となる。
 1月に発足予定のバイデン米次期政権は同盟国に向け貿易ルールをめぐる「対中包囲網」を提唱。対中政策でEUに「早期の協議」を呼び掛け、合意を牽制していた。

中国、RCEPに続く外交成果 投資協定合意、EUは米と一線 - 産経ニュース
 中国と欧州連合(EU)が30日、投資協定交渉で大枠合意したことは、米国の「対中包囲網」切り崩しを目指す中国に大きな成果となった。日中韓など15カ国が11月に署名した地域的な包括的経済連携(RCEP)に続く外交勝利と受け止められている。
 中国はEUとの投資協定交渉を「中国とEUの経済・貿易関係において最重要の議題」(中国外務省の汪文斌*13報道官)と位置付け、1月に予定されるバイデン次期政権発足前の妥結に強い意欲を示してきた。
 中国はこれまでEUからの人権改善要求を「内政干渉」とはねつけてきたが、年末になって姿勢を転じ、強制労働を禁じる国際労働機関(ILO)基本条約への批准努力を約束した。新型コロナウイルス流行の対応で中国への反発を高める欧州と貿易をテコに関係修復を図り、欧州との連携を目指すバイデン次期政権を牽制する考えとみられる。
 中国はまた、EUとの投資協定でアジア太平洋地域にとどまらず欧州でも貿易・投資を通じた影響力をさらに強めることになる。
 一方、EUは中国政策で米国と一線を画す独自外交を示すことになった。
 貿易大国ドイツではRCEPで「ドイツやEUの自動車企業がアジア市場で不利になる」(独紙ウェルト)との焦りも強かった。自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)が新車販売の4割を中国市場に頼るなど独経済に中国は不可欠。投資協定は来秋の独総選挙を前にメルケル首相の外交成果ともなる。

 ということで「人権問題等で中国批判を行うとはいえ」産経ら反中国ウヨが主張する「ほど」には「中国とEU諸国(英仏独伊など)」は対立などしていないわけです。
 I濱Y子・早稲田大学教授などは

I濱Y子がリツイート
 日本パッシングの日*14は終わるのか。てか最初から価値観外交*15重視しろや
ドイツ、中国偏重の政策転換 「異質な国」と警戒 多角外交で日本重視(時事通信) - Yahoo!ニュース
【ベルリン時事】
 ドイツが中国偏重と指摘されてきたアジア太平洋政策の修正に乗り出している。独政府は一方で、重視してこなかった日本との関係緊密化に目を向けている。
 クランプカレンバウアー*16防相は今月の時事通信とのインタビューで、中国の南シナ海での覇権主義を批判。15日の岸信夫*17防衛相とのウェブ討論ではインド太平洋に軍艦を派遣すると表明し、岸氏も「強く支持する」と応じた。一連の動きは、蜜月とも評された対中関係を築いたメルケル首相の引退を来年に控えるドイツにとって、一つの転機だ。メルケル氏は2005年の就任以来、12回訪中。同行企業団は競って中国側と大型契約を交わし、中国はドイツにとって輸出入総額で最大の貿易相手国になった。
 ドイツが掲げたのが、「貿易による変革」という理念だ。東欧や東独のように、経済発展と民主化は表裏一体で進展するという考えで、民主活動家の抑圧といった中国の人権問題に敏感な国内の一部世論を説得する材料ともなった。
 だが中国は、世界第2位の経済大国に躍進する一方で、共産党による一党支配体制を強化してきた。とりわけ今年に入ってからの香港の統制強化は、ドイツの警戒感を格段に強めた。
 経済面の実利もかすみつつある。中国政府が進める経済圏構想「一帯一路」の主要事業は、中国企業が独占的に受注。独紙ウェルトは今月、「貿易による変革は、中国では幻想だった」と断じた。EUの盟主ドイツの変化は、日本外交の多様化の契機ともなりそうだ。 

などと「反中国分子」らしいツイートをしていましたが

中国とEU、投資協定で大枠合意 習主席「経済の回復牽引」 - 産経ニュース
EUではドイツが年内の交渉妥結を強く求めていた。

ですからねえ(苦笑)。反中国色濃厚なドイツ、中国偏重の政策転換 「異質な国」と警戒 多角外交で日本重視(時事通信) - Yahoo!ニュースも「デタラメな記事であることが露呈された」といっていいのではないか(再度、苦笑)。

*1:早稲田大学教授。著書『清朝チベット仏教:菩薩王となった乾隆帝』(2011年、早稲田大学出版部)、『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*2:昭和天皇のこと

*3:松代大本営をつくってたことを華麗にスルーする辺りがさすがI濱です。それとも松代大本営を知らないほど無知なのか。ちなみに明仁 - Wikipediaによれば明仁上皇は当時、栃木県日光市疎開しています。

*4:静岡大学教授。著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)、『世界を不幸にする植民地主義国家・中国』(2020年、徳間書店)、『モンゴルの親族組織と政治祭祀』(2020年、風響社)、『内モンゴル紛争:危機の民族地政学』(2021年刊行予定、ちくま新書)など

*5:ニーダーザクセン州社会・婦人・家族・保健相、ドイツ家族・高齢者・婦人・青少年相(第1次メルケル内閣)、与党CDU(ドイツキリスト教民主同盟)副党首、ドイツ労働・社会相(第2次メルケル内閣)、国防相(第3次メルケル内閣、第4次メルケル内閣)などを経て欧州委員長(ウルズラ・フォン・デア・ライエン - Wikipedia参照)

*6:ベルギー開発協力相、首相などを経てEU大統領シャルル・ミシェル - Wikipedia参照)

*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*8:ちなみに「無知なので未批准の理由が何かは知りませんが」、実は日本もこの条約は確か未批准です(例えば、赤旗日本が未批准のILO条約にはどんなものが?(2001年3月24日)、 祝ILO結成100年 批准少ない日本 | 世界の労働労働法制 | ようこそ 神奈川で働くみなさん | 日本共産党神奈川県委員会(2019年4月13日)参照)。したがって他の国はともかく日本については、この条約の未批准を理由に中国非難などできない話です。

*9:オバマ政権副大統領などを経て大統領

*10:オバマ政権で国務長官副補佐官、副大統領補佐官(国家安全保障担当)など歴任。バイデン次期政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)に就任予定(ジェイク・サリバン - Wikipedia参照)。

*11:コール内閣婦人・青年担当相、環境・原子力安全担当相、CDU(ドイツキリスト教民主同盟)幹事長などを経て首相(アンゲラ・メルケル - Wikipedia参照)

*12:オランド政権財務相などを経て大統領

*13:マナウス(ブラジル)総領事、チュニジア大使などを経て外務省報道官(汪文斌 - Wikipedia参照)

*14:そもそも「日本パッシング」なんてないと思いますが?。

*15:馬鹿馬鹿しい。I濱は安倍や菅の言う「価値観外交」なんてもんに実質があると本気で思ってるのか?。そもそもI濱は「安倍、菅政権の価値観外交って何ですか?」と聞かれてまともに答えられるのか?。id:Mukkeも「師匠I浜のこうした馬鹿さ」には弟子であっても、ダメ出ししたらどうなんですかね?

*16:ザールラント州首相、与党CDU(ドイツキリスト教民主同盟)幹事長などを経て国防相アンネグレート・クランプ=カレンバウアー - Wikipedia参照)

*17:安倍前首相の実弟。第2次安倍内閣外務副大臣などを経て菅内閣防衛相(岸信夫 - Wikipedia参照)