今日の中国ニュース(2021年3月31日分)(副題:楊海英と安倍晋三の馬鹿さに心底呆れる、ほか)

◆楊海英のツイッター

楊海英
 対中国の制裁どころか、声明すら出せない自民党。このままだと、国民の支持が離れていく。国民は怒っている。

 いわずもがなですが「そういうこと」で自民党支持層は自民支持を辞めたりはしないでしょう。彼らの多くは反共右翼ではあっても「中国ビジネスは重要だ(だから制裁しなくても仕方が無い)」と認識している輩がほとんどでしょう。そんなことは楊もよくわかってるでしょうに、よくもいったもんです。
 かつこのように楊が書いても「中国に批判的な野党に投票しよう」とは絶対に言わないのも失笑物です。


共産・志位氏「毛沢東を一番礼賛したのは公明」 人権議連めぐり皮肉 - 産経ニュース
 日本共産党支持者、アンチ公明党の俺ですが「文革の時の公明党執行部」は「今の執行部とは違う」のだから「文革の時」云々というのは、あまり建設的ではない。この志位発言にはあまり共感できません。
1)今回、日中友好を理由にこの『中国に批判的な議連』に公明党が参加しなかったこと(一方、日本共産党は参加)
2)にもかかわらず公明党天安門事件など中国政府の問題行為をネタに「中国共産党日本共産党共産党であることに変わりは無い」などと中日本共産党を非難すること
について「公明党はデタラメだ、中国問題を日本共産党に悪口するためのネタとしか思ってないのか?」「日本共産党より公明党の方がずっと中国共産党に甘いでは無いか」と非難すれば必要充分かと思います。


自民党の「保守団結の会」が日台関係基本法制定などを求める「決議」を採択 | ニュース | 日本李登輝友の会 │ 新しい日台交流にあなたの力を!

 保守団結の会は、安倍晋三・前総理、古屋圭司日華議員懇談会会長、高市早苗・元総務大臣が顧問をつとめ

 いつもながら安倍のデタラメさには心底呆れます。首相時代には『日台関係基本法制定』などしなかった男が、それどころか「李克強首相の北海道訪問」に「異例の同行」をした男がこれです。しかし安倍、古屋、高市といった非常識極右しか「日本の政治家」は付き合ってくれないのだから、むしろ「台湾の政治力のなさが露呈している」といっていいでしょう。


【正論】中国が切る「黒人カード」の深謀 文化人類学者 静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース

 米国がベトナム戦争に深く関わり、国内の反戦運動が黒人の権利向上運動と連動してくると、毛は63年8月8日に「米帝国主義による人種差別政策に反対する黒人の正義の闘争を支持する」との声明を出した。中国の公式見解によると、同声明が発表されたのを受け、米国の情勢は一変した*1という。声明公表直後から68年3月まで、全米各地で黒人による抗議デモが頻発し、「政府機構を麻痺(まひ)させ、前線の兵士たちの士気を低下させた」という。そして同年4月4日にはマーティン・ルーサー・キング牧師が銃撃で犠牲になると、毛は再度4月16日に支持声明を高らかに宣言した(『読報手冊』、69年)。
 「米国の大勢の黒人と大勢の白人の労働人民は、共通した利益と闘争目標を有している。そのため米国の黒人の闘争はますます多くの白人労働者と進歩的人士の同情と支持を勝ち取っている。米国の黒人の闘争は必ずや同国の労働運動と結合して、最終的には米国の独占資本主義階級の罪悪に満ちた統治を終わらせるに違いない」
 毛の中国当局の支持表明の影響は大きかった。
 仮に黒人公民権運動を一種の分断工作だと位置づけるならば、中国は逸(いち)早くその有効性に気づき、かつまた政治利用して内政干渉した。

 楊のこじつけには吹き出しました。別に毛は「黒人公民権運動」を金銭支援したわけでも何でもないですからね。もちろん黒人(特に左派、特に中国シンパ)の中には「毛の声明」に勇気づけられた人もいるかもしれませんが、何も「黒人イコール左派、中国シンパ」ではないし、左派政治家限定でも「黒人運動へのエールを送った」のは毛だけではないでしょうに。
 つうか、楊のこの発言は「沖縄基地反対運動は中国の手先(産経など)」と同レベルの「黒人公民権運動は中国の手先」であり、まともな発言ではない。
 というか「チベットウイグルの反中国分子は欧米の手先」「欧米の行為は中国への不当な内政干渉」などと中国政府に言われたら「誹謗」と抗議するであろう男が良くもこんなことが言えたもんです。そして岩波書店講談社もこんな男の本を出し続けて良いのか。静岡大学もこの男の言動を野放しにしていいのか。「呉座の所属機関」のように何らかの処分を下すべきでは無いのか。

*1:当然ながら「公正中立な第三者」の評価ならともかく、中国自身が自画自讃しても信用性はありません。また仮に「発言後に激化」が本当としても「発言とは別の事件(警察の弾圧など)が影響した可能性がある」ので単純に「発言の影響」とはいえません。なお、ウィキペディア「1963年」「1964年」「1967年」によれば『1963年8月28日: ワシントン大行進。キング牧師によるいわゆる『I Have a Dream演説』が行われた』『1964年7月2日:ジョンソン大統領が公民権法に署名』『1967年10月2日:サーグッド・マーシャルが黒人として初めて米連邦最高裁判事に就任』とのこと。