今日の産経ニュース(2021年4月17日分)

【浪速風】憲法審査会、遅滞は許されない - 産経ニュース
 改憲右翼・産経らしいですが、「コロナワクチンの接種」等と違い、「今すぐ改憲しないといけない」なんて事実はどこにもないので「遅滞」なんてどこにも存在しない。馬鹿馬鹿しい話です。むしろ今、問題なのは「コロナワクチン接種の遅滞」の方でしょう。国民全員どころか、「高齢者や基礎疾患患者、医療従事者限定」ですら接種がいつ終わるのか分からない惨状です。


【産経抄】4月17日 - 産経ニュース

 枝野幸男*1代表は朝日新聞の13日付記事(インターネット版)で、12日の講演で台湾のことを「国」や「島国」と呼んだとして叱られていた。
▼「枝野氏の国際感覚が問われそうだ*2」。
 記事はこう記し、同党本部役員室報道担当の「誤解を与える話し方になったのかもしれない」との釈明コメントを掲載した。
 「中国と国交がある国々は台湾を『国』として認めていない」(朝日記事)などとあげつらってくる不寛容な相手を、なだめすかす労苦はいかばかりか。

 問題は「そう発言した枝野の意図」です。「ミス(言い間違え)」ならまだいい。
 右翼的な思惑からそんな発言をしたのなら「そんなことで日中友好が成り立つのか」「枝野は台湾との国交樹立でも目指してるのか」と言う話です。産経のような「異常な反中国」でもない限り枝野批判するのは当然の話です。

 そういえば枝野氏が昨年と一昨年の1月、伊勢神宮に参拝した際には、党内外から「(ボーガス注:政教分離原則に反し)支持層に背を向ける行為」などと批判が殺到した。日頃は理解を示すマスコミや支持者も、枝野氏が抄子からすればまっとうな言動を取ると、途端にへそを曲げるらしい。

 別に立民支持者は「モリカケでも桜でも安倍をかばう産経」と違って「枝野盲従」ではありませんのでねえ。
 枝野が政教分離原則に違反する疑いが濃厚な行為「伊勢神宮参拝」をすれば、当然批判します。それは「へそを曲げる」などと揶揄されるようなことではない。
 そもそも仮に「神社参拝」を枝野がすることを「政治家の神社参拝自体は政教分離に反しない」として容認するにしても
1)枝野の出身*3である栃木*4でも、枝野の選挙区がある埼玉*5でも、国会がある東京*6でも無く、なぜわざわざ三重県の伊勢*7に神社参拝に行くのか
2)何故、枝野たった一人では無く、党所属議員を引き連れて複数で参拝したあげく、枝野がツイッターで宣伝するのか
と考えれば「伊勢神宮参拝をアピールして自民支持層の票を奪いたい*8」という「不純なスケベ心」があることは見え透いています。そしてそのようなスケベ心は「政教分離原則に反する疑いが濃厚」でしょう。枝野は批判されて当然です。
 だからこそ俺は枝野が大嫌いですし、立民も支持しません。

【参考:枝野の島国発言&伊勢神宮参拝】

台湾を「国」「島国」 立憲・枝野代表が繰り返し言及:朝日新聞デジタル2021.4.13
 立憲民主党枝野幸男代表が、札幌市内で開かれた会合で演説し、台湾について「国」や「島国」と繰り返し言及した。日本や米国など中国と国交がある国々は台湾を「国」として認めていない。旧民主党政権時代に官房長官を務めた枝野氏の国際感覚が問われそうだ。
 枝野氏は12日夕、翌日に告示をひかえた衆院北海道2区補欠選挙の同党公認候補・松木謙公*9の総決起集会に出席した。枝野氏は、新型コロナウイルス対策の好例として「世界の中でマスクしないで人数の制約なんかしないで会合のできる国がある。飲食も旅行も、国内旅行なら平気でできる国がある。台湾、ニュージーランド、オーストラリア」「この三つの国の共通点が何か。島国だ」などと述べた。
 告示日の13日朝の街頭演説でも、枝野氏は台湾について「国内での感染を事実上ゼロにしている国」などと「国」として言及した。
 日本は1972年の日中共同声明で、台湾について「中華人民共和国の領土の不可分の一部」とする中国政府の立場を「十分理解し、尊重」するとした。外務省のサイトでは、台湾との関係について「非政府間の実務関係として維持」と説明。台湾は国連への加盟が認められておらず、世界保健機関(WHO)の年次総会へのオブザーバー出席についても中国の反対などで近年認められていない。一方、五輪などスポーツの大会や、世界貿易機関WTO)など一部の国際機関には、中国の一部というニュアンスもある「チャイニーズタイペイ」という表記で加わっている。
 同党本部役員室報道担当は、枝野氏の発言を認めたうえで、「党として台湾を国として認めているわけではない。表現として、誤解を与える話し方になったのかもしれない」と釈明した。

立民・枝野代表が伊勢参拝 昨年は党内外から批判が殺到 - 産経ニュース2020.1.4
 立憲民主党枝野幸男代表が4日、伊勢神宮三重県伊勢市)を参拝した。昨年1月に参拝した際は党内外から「支持層に背中を向ける行為」などと批判が殺到していた。5日は出雲大社島根県出雲市)を参拝する予定だ。

枝野氏、年始伊勢参拝中止 コロナ感染拡大で - 産経ニュース2020.11.27
 立憲民主党は27日、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、枝野幸男代表が来年の年始に予定していた三重県伊勢市伊勢神宮参拝を取りやめると発表した。枝野氏は旧立民代表時代の平成31年と今年の1月4日に参拝していた。

*1:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*2:むしろ俺的に「枝野の国際感覚」を問いたいのは、単なる言い間違えの可能性があるこんなことでは無く枝野が「党内ウヨ議員に忖度してるのか」、はたまた枝野自身が「嫌韓国」なのか、一度も「安倍のホワイト国除外、フッ化水素水禁輸」を批判していないことです。この点、枝野と違い、安倍批判を行う共産党には好感が持てます。

*3:枝野の出身については枝野幸男 - Wikipediaを参照

*4:例えば日光東照宮日光市)。

*5:2005年(平成4年)10月23日に在日本大韓民国民団(民団)から寄贈された花崗岩製の将軍標がある高麗神社日高市)、埼玉で最も初詣客が多いとされる氷川神社さいたま市大宮区)、『箭弓=野球』の語呂合わせから西武ライオンズの選手が初詣に訪れるとされる箭弓稲荷神社東松山市)、らき☆すた (アニメ) - Wikipediaで一躍有名になった鷲宮神社久喜市鷲宮(旧鷲宮町))など、もちろんいくらでも県内に神社はあります。

*6:これまた、日本で一番初詣客が多いとされる明治神宮(渋谷区代々木)(ただし「明治天皇美化が明治神宮創建のそもそもの目的」であることを考えれば俺個人は政治家の明治神宮参拝を是とはしませんが)、学問の神様として知られる菅原道真を祀っているため受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れるという湯島天満宮(文京区湯島)などいくらでも都内に神社はあります。

*7:枝野の出身や選挙区が三重なら参拝して良いとは思いませんが、「出身(栃木)や選挙区(埼玉)が三重ではない」のだから「それでも、枝野はどうしても伊勢神宮に行きたかった」としか理解が出来ません。そしてその「どうしても行きたい理由(おそらく自民支持層の票を奪いたいというスケベ心)」が「正当な物とは思わない」というのが俺のような枝野批判派の立場です。

*8:そんなことで奪えないと思いますし、むしろ「党支持層のうち、リベラル派の離反」「共産党社民党支持層が立民との野党共闘に消極的になること」の恐れの方が強いでしょうが

*9:菅内閣で農林大臣政務官