「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/1分:島田洋一の巻)

島田洋一
 正しい動きだ。当然公認すべきではない。自民党では使い道のない人材*1だ。なぜこれまで公認してきたのか。
県議会自民党、後藤田正純氏の非公認求める【衆院選徳島1区】|政治・行政|徳島ニュース|徳島新聞

 何故島田がここまで後藤田正純氏(後藤田正晴*2官房長官の親族)を敵視するかと言えば実は「飯泉*3徳島県知事と後藤田氏(徳島選出)の対立」「自民党徳島県連幹部と後藤田氏の対立(後藤田氏曰く、県連幹部に後藤田氏を引きずり下ろし、代わりに飯泉知事を衆院選に立てる動きがある)」とは全く関係なく「石破派の後藤田氏*4」が以前「モリカケ、桜」で安倍批判したからと言う実にくだらない理由です。逆に後藤田氏が「細田*5派(安倍の出身派閥)幹部」で安倍べったりなら「県連はふざけてる。後藤田は立派な政治家だ」と言っていたことでしょう。
 なお、こうした対立それ自体は「安倍や菅は関係ない(安倍政権誕生以前から、後藤田氏と飯泉知事の関係は悪い*6)」にしても「河井案里騒動(溝手氏*7の過去の安倍批判を恨んだ安倍が河井案里擁立を強行し、溝手氏を落選させた)」を考えれば、安倍や菅が「後藤田氏の安倍批判」を恨み、今回、報復として「俺たちが応援するから後藤田を叩き潰せ」と飯泉知事等をけしかけてる疑いは否定できないかと思います。
 もしそうなら正気の沙汰ではありませんが、既に安倍、菅には「溝手潰し」という前科がありますからねえ。

島田洋一
 以前、憲法をネタに倒錯したコメントを無表情にくり出す若手をテレビでみて、政治パロディを売りにしたお笑いタレントかと思って笑っていたところ、途中で大学教員が真面目に語っていたのだと分かって驚いた。それが木村草太氏だった。
【独自】憲法記念日の講演に憲法学者・木村草太さんの起用NG 鎌倉市が「9条に言及する懸念」で拒否:東京新聞 TOKYO Web
 神奈川県鎌倉市が2018年の憲法記念日に開いた講演会で、公募で選ばれた市民でつくる実行委員会が提案した憲法学者の木村草太東京都立大教授(当時は首都大学東京教授)の講師起用を、「政治的だ」という理由で市側が拒否していたことが、分かった。
 木村教授は取材に当事者としてのコメントは避けたが、一般論として「憲法学を専攻する学者が、憲法記念日憲法について解説する講師として不適切な合理的な理由は考えにくく、(講師起用の拒否は)差別に当たる可能性がある。学者が九条を分析すれば、改憲・護憲どちらかに有利になることはあり得るが、それで行政が政治的中立性を害したことにはならない」と話した。
◆武蔵野美術大の志田陽子*8教授(憲法学)の話
 憲法記念日憲法について考える講演会を開けば、政治的な議論を呼ぶ話題が扱われるのは当然だ。民主主義は多様な議論が開かれることを必要としている。自治体が事なかれ萎縮に傾くと、萎縮を市民に押し付けることになり、むしろ議論の多様性をふさぐ非中立的な姿勢となる。「中立性」の言葉を拡大解釈して使うべきではなく、特に市民に萎縮を押し付ける合言葉に使ってはならない。鎌倉市の判断は民主主義に逆行している。
憲法記念日の講演・木村草太さんを2度提案も…「拒まれて驚いた」と鎌倉市の実行委経験者:東京新聞 TOKYO Web
 二〇一八年五月の憲法記念日に行われた講演の講師に、憲法学者の木村草太さんを起用するのを「政治的」として拒否した鎌倉市。市の平和事業は、公募市民による「鎌倉平和推進実行委員会」と市の主催で実施されてきたが、市は単独で主催する形に変更し、二一年度は実行委員の公募も取りやめた。委員経験者は「平和のためにやってきた。政治を持ち込んだのは市だ」と憤る。 
 木村さんを推薦した元委員によると、若い世代の参加者を増やすため、(ボーガス注:1980年生まれで)若手の憲法学者として注目され、(ボーガス注:テレビ朝日報道ステーション』でコメンテーターなど)テレビ出演も多かったことから提案したという。「市に拒まれて驚いた」と当時を振り返る。

 木村氏(東京都立大学教授、憲法学)を小バカにしてるつもりなのでしょうが
1)木村氏の「倒錯したコメント」とやらの何が「倒錯してるのか」何一つ説明がない
2)「木村氏のコメントの是非」はともかく「出演番組はニュース番組などであってお笑い番組ではない」「受け狙いのコメントをしているわけではない」ので、誰が考えても木村氏をお笑い芸人と間違うわけがない(木村氏を小ばかにするためにありもしないことを放言している)
と言う意味で島田のアホさが露呈されてるだけのツイートです。
 しかも島田(福井県立大学教授、自称国際政治学者、救う会副会長というプロ右翼活動家)が

【刊行年順】
◆『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)
◆『3年後に世界が中国を破滅させる:日本も親中国家として滅ぶのか』(2020年、ビジネス社)

と著書が「数少ない上におよそ研究書とは言えない(プロ右翼の政治アジテーション)」のに対して、木村氏は

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著書名順)】
◆『平等なき平等条項論:equal protection条項と憲法14条1項』(2008年、東京大学出版会)
◆『キヨミズ准教授の法学入門』(2012年、星海社新書)
◆『憲法の創造力』(2013年、NHK出版)
◆『テレビが伝えない憲法の話』(2014年、PHP新書)
◆『憲法の条件:戦後70年から考える』(大澤真幸*9との共著、2015年、NHK出版新書)
◆『憲法という希望』(2016年、講談社現代新書)
◆『木村草太の憲法の新手』(2017年、沖縄タイムス社)
◆『憲法の急所:権利論を組み立てる(第2版)』(2017年、羽鳥書店
◆『自衛隊憲法:これからの改憲論議のために』(2018年、晶文社
◆『木村草太の憲法の新手2』(2019年、沖縄タイムス社)
◆『憲法学者の思考法』(2021年、青土社
◆『むずかしい天皇制』(大澤真幸氏との共著、2021年、晶文社)

と「多数著書があり、その中には研究書(2008年の著書が恐らくそうでしょう)もあります」からねえ。
 そもそも木村氏は木村草太 - Wikipediaによれば、「2003年の東大卒業」と同時に「東大助手に採用」だそうです。「俺が指摘するまでもない」ですが、「大学院に行かないで助手採用」なんて普通無い。相当優秀な成績だと認められたと言うことです。
 そして、その後順調に昇格していって、2016年(36歳)に教授です。30代だと普通はまず准教授ですね。島田が教授になったのも40代のことですし(島田洋一 - Wikipedia参照)。
 一方、「文部省教科書調査官」を貶める気は無いですが、どこの大学にも雇ってもらえず、中教審委員等を務め、文部省にコネがあった「恩師・高坂正堯京都大学教授)」のプッシュで文部省教科書調査官に採用してもらった無能が島田です。「島田は身の程知らず」としか言いようがない。というか内心では「無能な島田」は、「明らかに有能な木村氏」のような方には最初から劣等感がある上に、彼が「護憲派」なので一層憎悪を募らせてるんじゃ無いか。
 それにしても講演拒否が「木村氏では無く、(今回は憲法学なので例えば改憲ウヨの)西修*10駒澤大学名誉教授)、百地章*11日本大学名誉教授、国士舘大学特任教授)、八木秀次*12麗澤大学教授、日本教育再生機構理事長)など」なら「言論抑圧だ」というであろうところ、これですからねえ(呆)。

*1:後藤田正純 - Wikipediaによれば島田がここまで悪口する後藤田氏は小泉内閣内閣府大臣政務官(金融、経済財政政策担当)、第2次安倍内閣内閣府副大臣(沖縄及び北方対策等)、自民党国家戦略本部事務局長などを歴任しています。

*2:警察庁長官から政界入り。大平内閣自治相・国家公安委員長、中曽根内閣官房長官総務庁長官、宮沢内閣副総理・法相など歴任

*3:元総務官僚。徳島県商工労働部長、県民環境部長を経て県知事

*4:後藤田氏は別にリベラル派というわけでもないですが「女性宮家の創設に賛成」など、安倍ほどの極右で無いことも確かです(後藤田正純 - Wikipedia参照)。

*5:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*6:実際、どうなのか俺は無知なので知りませんが。

*7:第一次安倍内閣国家公安委員長自民党参院会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*8:著書『文化戦争と憲法理論』(2006年、法律文化社)、『表現者のための憲法入門』(2015年、武蔵野美術大学出版局)、『「表現の自由」の明日へ』(2018年、大月書店)など

*9:京都大学教授。著書『戦後の思想空間』(1998年、ちくま新書)、『不可能性の時代』(2008年、岩波新書)、『資本主義のパラドックス』(2008年、ちくま学芸文庫)、『増補・虚構の時代の果て』(2009年、ちくま学芸文庫)、『「正義」を考える:生きづらさと向き合う社会学』 (2011年、NHK出版新書)、『文明の内なる衝突』(2011年、河出文庫)、『近代日本のナショナリズム』(2011年、講談社選書メチエ)、『夢よりも深い覚醒へ:3.11後の哲学』(2012年、岩波新書)、『近代日本思想の肖像』(2012年、講談社学術文庫)、『生権力の思想』(2013年、ちくま新書)、『<問い>の読書術』(2014年、朝日新書)、『逆接の民主主義』(2014年、角川oneテーマ21)、『考えるということ:知的創造の方法』(2017年、河出文庫)、『山崎豊子と〈男〉たち』(2017年、新潮選書)、『自由という牢獄:責任・公共性・資本主義』(2018年、岩波現代文庫)、『〈自由〉の条件』(2018年、講談社文芸文庫)、『三島由紀夫ふたつの謎』(2018年、集英社新書)、『社会学史』(2019年、講談社現代新書)、『新世紀のコミュニズムへ:資本主義の内からの脱出』(2021年、NHK出版新書)など

*10:著書『日本国憲法を考える』(1999年、文春新書)、『日本国憲法はこうして生まれた』(2000年、中公文庫)、『日本国憲法成立過程の研究』(2004年、成文堂)、『憲法改正の論点』(2013年、文春新書)など

*11:著書『憲法政教分離』(1991年、成文堂)、『政教分離とは何か』(1997年、成文堂)、『靖国憲法』(2003年、成文堂)、『憲法の常識 常識の憲法』(2005年、文春新書)、『憲法と日本の再生』(2009年、成文堂)、『日本国憲法 八つの欠陥』(2021年、扶桑社新書)など

*12:著書『憲法改正がなぜ必要か』(2013年、PHP研究所)など