「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年12/13日:島田洋一の巻)

島田洋一
 小池百合子氏が主導した東京都の「中共ジェノサイド・軍拡支援条例」も、その根は脱炭素原理主義への迎合にある。

 小池の「太陽パネル条例」の是非はともかく「太陽光パネルには中国製が多い」としてこんな誹謗をするのは論外です(島田の場合、「CO2による温暖化などデマ」と強弁するのでそれ以前の話ですが)。
 「太陽光パネル=中国製」ではない。
 そしてこの島田の強弁では「原発」はウランの生産国に「米国、豪州といった民主国」もある一方で「カザフスタン」のような独裁的国家もあるので「ウラン購入先には注意が必要」となるでしょうが、勿論原発推進派の多くは島田も含めてそんなことは言いません。

島田洋一
「安全保障で一番大事なのは人口を増やすこと。子どもが増えることが一番の抑止力になる」(古賀誠*1宏池会前会長)
論評に値しない。

 つまり島田にとって少子化は「国難ではない」のでしょう。「軍拡による増税や福祉切り捨てで国民生活に悪影響を与えること」は明らかに「少子化を助長します」が。そして少子化は「自衛官志望者」を減らし、国力の基礎である「経済力」に悪影響を与える恐れがありますが、それもどうでもいいようです。「軍拡さえすればいい」とはどれほど島田らウヨはアホなのか。

島田洋一
「俺、増税なんてナンセンス*2と思ってるよ、俺」と堂々と嘘を振りまいていた岸田首相の最側近、木原誠二官房副長官
 この男が古巣の財務省と組んで終始増税シナリオで動いていた。
 嘘をつくにも文明社会のルールがある。議員辞職ものだろう

 「モリカケ桜」「国交省統計捏造」という「議員辞職もの(というか一部は背任などの犯罪が成立する)」の安倍の嘘を容認し、また島田自らも「慰安婦は公娼」「温暖化CO2原因説は事実誤認」など嘘八百の分際でよくも言ったもんです。そもそも増税なら安倍時代も消費税10%増税をやってるのですが、安倍増税を容認し、岸田増税に悪口する理由をまともに説明できるのか。

島田洋一
 現在福井は気温4度*3。雪は降っていないが冷える。地球温暖化説が事実であったら良いのに、と思うほどだ。
 ちなみに米共和党では、人間活動による温暖化は科学的根拠が薄い、が多数意見。その説に自民党から共産党まで疑問を持たない日本とは違う。

 島田のバカさに呆れて二の句が継げません。日本に限らず「米国も含めて」ほとんどの政治家(と言うか科学者が、ですが)は勿論「温暖化CO2原因説」です。

島田洋一
 米下院のジム・ジョーダン情報委員長予定者(共和党)が、新型コロナは中国「武漢ウイルス研究所」の生物兵器研究から漏れ出た可能性が高いとの報告書を発表。

 おそらくはガセネタでしょう。コロナは生物兵器ではないとするのが通説だからです。

島田洋一(Shimada Yoichi) on Twitter: "産経の訂正記事。余りに真逆で思わず笑った。 長谷部氏も、仲間の左翼の間で不興を買って焦ったろう https://t.co/3s6cTSl327" / Twitter

 思わず笑ったも何も長谷部氏*4の主張(国葬には国会議決が必要と思う)と真逆のこと(国葬には国会議決は不要)を「長谷部氏の主張」として産経が書いたのは「故意の捏造」にせよ「ミス」にせよおよそまともなメディアのやることではない(この種の酷い誤報は「ミンダナオ島日本兵発見」など、もはや産経では全く珍しくないですが)。島田のように笑い話にして、ごまかせる話ではないのに島田も呆れたバカです。
 島田とて「島田洋一氏は拉致問題の解決にはバーター取引が必要だと語った」と真逆のことを書かれたら激怒するでしょうに。

*1:橋本内閣運輸相、自民党国対委員長(小渕総裁時代)、幹事長(森総裁時代)、選対委員長(福田、麻生総裁時代)など歴任

*2:勿論ナンセンスなのは増税でも国債発行でもなく、軍拡です。

*3:当然ながら問題は平均気温であってこれは上がってるかと思います。一日や二日、寒い日があることは温暖化の事実を否定しない。

*4:東京大学名誉教授。早稲田大学教授。著書『権力への懐疑:憲法学のメタ理論』(1991年、日本評論社)、『テレビの憲法理論』(1992年、弘文堂)、『憲法学のフロンティア』(1999年、岩波書店)、『憲法と平和を問いなおす』(2004年、ちくま新書)、『憲法とは何か』(2006年、岩波新書)、『憲法の境界』(2009年、羽鳥書店)、『憲法のimagination』(2010年、羽鳥書店)、『憲法の円環』(2013年、岩波書店)、『増補新版・法とは何か』(2015年、河出ブックス)、『憲法の理性:増補新装版』(2016年、東京大学出版会)、『憲法の論理』(2017年、有斐閣)、『憲法の良識』(2018年、朝日新書)、『比較不能な価値の迷路:増補新装版』(2018年、東京大学出版会)、『憲法学の虫眼鏡』(2019年、羽鳥書店)、 『神と自然と憲法と:憲法学の散歩道』(2021年、勁草書房)、『憲法の階梯』、『法律学の始発駅』(以上、2021年、有斐閣)など