「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/7日:島田洋一の巻)

島田洋一
 憲法9条さえまつっておけば丸腰でも安全というのは、壺を売る以上に悪質な霊感商法だろう

 第一にそんなことを言ってる護憲派は皆無に等しいという意味で、第二にどうみても統一教会擁護にしか見えないという意味で馬鹿げた島田ツイートです。

島田洋一
 安倍首相の功績を評価し、各国代表が遠路国葬儀に集まる中、日本の左翼は反対集会で気炎を上げるという。

 【1】「出席者」は必ずしも安倍の功績を評価してない(単なる社交辞令。そもそも過去の元首相の葬儀でも各国要人は来ている)、【2】国葬批判派は必ずしも左翼ではない、【3】(2ともかぶりますが)国葬反対理由は「安倍の不祥事(モリカケ桜疑惑、統一協会との癒着など)」「閣議決定のみで実施」「葬儀費用の総額が不明」など「左翼でもなくても、自民党支持層でもまともな人間なら容認できない問題点」である、と言う意味でデマでしかない島田ツイートです。

島田洋一
 統一教会の教祖文鮮明は「勝共」を掲げ、保守派のレーガン大統領らを支援した。プラス面と言える。

 おいおいですね。それがプラス面だとは俺は全く思いませんが、仮にプラス面だとしてもそんなことが霊感商法合同結婚式と言った無法行為の「免罪理由」になるわけもない。

島田洋一
 最も軽薄で無責任な知事*1、玉木デニー氏が沖縄県知事に再選された。
 台湾・琉球諸島支配を狙う中国共産党にとっては最良の結果。
 侵略計画をさらに一歩具体化させるだろう

 「玉城初当選」の時も島田らウヨはそんなことを言っていましたが、「過去の玉城県政4年間」において中国が一体どんな「侵略計画の具体化」などしたのか。説明できる物ならしてみろと言いたい。

島田洋一
 安倍首相の国葬儀にカマラ・ハリス米副大統領が来日する。

 過去にハリス副大統領のことを散々「バイデン大統領に比べて影が薄い」「バイデンが病気で倒れて、無能なハリスが大統領に就任したら米国の将来が心配」等と悪口していた島田がこれです。「安倍国葬にハリスごとき無能を送るとはバイデンは安倍氏を舐めてるのか!、バイデンはふざけるな!。バイデン自身が訪日しろ!」と言ったらどうなのか。勿論「そんなことを言ってもバイデンは来ない→むしろ島田が『安倍国葬など、ハリスごとき無能でOK』とバイデンが安倍を舐めてると事実上認めたことになってしまう→仕方がないので過去のハリス罵倒を無かったことにする」ということでしょうが、心底呆れます。

島田洋一
 統一教会の最大の問題は、1990年代以降、「愛」で北朝鮮を変えると称して教祖文鮮明が、巨額の金品を北の独裁者に渡したこと。

 統一教会の最大の問題はそんなことではなく「霊感商法、高額寄付、合同結婚式」等の反社会的行為ですがそれはさておき。
 「統一教会は1990年以降、北朝鮮に金品を渡してた」とアンチ北朝鮮の立場から統一教会を非難しながら「1990年以降、統一教会とズブズブだった安倍を礼賛する」という島田の行為はおよそ理解不能です。

島田洋一
 私も京大で師*2に恵まれたから良かったものの、間違って歴代三流の「進歩派」国際政治教員ばかりの東大にでも入っていれば*3確実に干されていたでしょう。

 師匠とは高坂正堯京大名誉教授のことですが、高坂が島田に紹介した「最初の就職先」は大学助手ではなく「文部省教科書調査官」というのだから、高坂が島田を大して評価してなかったことは間違いないでしょう。島田も内心「何故、大学助手に推薦してくれないのか」と不満だったでしょう。
 なお、「元教科書調査官のウヨ」としては、島田の他にも「福地惇*4(元『新しい歴史教科書をつくる会』副会長、高知大学名誉教授)」がいます。

島田洋一
 東大の「国際政治学」担当教員は、非武装中立オタクの坂本義和*5以来、五流からせいぜい三流の進歩派が続いている。

 故人である坂本氏(2014年死去)に対しては「反撃がない」と舐めてるのか、名前を出して悪口していますが、他については名誉毀損での提訴を恐れてるのか、名前を出さないことが興味深い。

*1:これに該当するのはむしろ大阪のイソジン吉村でしょう。

*2:内心では高坂に対して「複雑な感情がある」のか、名前を出さないことが興味深い。

*3:そもそも「入れなかった」くせによくもいったもんです。

*4:教科書調査官時代に「つくる会教科書を持ち上げ、他の教科書に悪口していたこと」が発覚。「公務員の中立性に反する」として調査官辞任に追い込まれた。著書『明治新政権の権力構造』(1996年、吉川弘文館

*5:著書『軍縮政治学(新版)』(1988年、岩波新書)、『地球時代の国際政治』(1990年、岩波同時代ライブラリー)、『地球時代に生きる日本:憲法と「国際貢献」』(1991年、岩波ブックレット)、『相対化の時代』(1997年、岩波新書)、『人間と国家:ある政治学徒の回想』(2011年、岩波新書)、『権力政治を超える道』(2015年、岩波現代文庫)、『平和研究の未来責任』(2015年、岩波書店)など