黒井文太郎&常岡浩介に突っ込む(2021年5月23日分)

常岡浩介がリツイート
軍事アナリスト 小川和久*1
 国防がこんな状態では、コロナで後手を踏むはずだ。
軍事に無知な日本政府と議員とマスコミ。現実無視の安保関連法で国は守れない - まぐまぐニュース!

 「日本の国防」をどう評価するにせよ「国防と感染症対策」には何ら関係性はない。常岡と小川の馬鹿さが露呈されてるアホツイートです。まあ、小川はともかく、常岡の場合「ガチ右翼」というより「商売右翼」でしょうが。とはいえ、それが「常岡の金儲け」に繋がってるとはとても思えないのが滑稽です。
 しかし、小川も昔は『ヤマトンチュの大罪』(1996年、小学館)なんて本を書いて「自民の基地政策」を批判するポーズだったのが今じゃ「普天間移設、この道しかない(小川『フテンマ戦記:基地返還が迷走し続ける本当の理由』(2020年、文藝春秋)など)」ですからねえ。あまりにも変節が酷すぎる。人間、こうした変節はしたくないもんです。つうか、普通しませんが。

黒井文太郎
「いちばん悲しいのは、嫌われることより相手にされないことさ」
※恋愛映画とかにありそうな台詞

 どういう思惑でのツイートかはともかく「世間的には全く無名の存在」が黒井なので吹き出しました。

【黒井の著書】
◆『イスラムのテロリスト』(2001年、講談社+α新書
◆『世界のテロリスト』(2002年、講談社+α新書
◆『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社+α新書)
◆『日本の情報機関』(2007年、講談社+α新書)
◆『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)
◆『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)
◆『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)
◆『新型コロナで激変する日本防衛と世界情勢』(2020年、秀和システム
◆『教養としての「軍事戦略家」大全』(2020年、宝島社新書)
◆『超地政学で読み解く! 激動の世界情勢』(2021年、宝島社)

等の著書があるとは言え、ほとんどの人間にとっては黒井は「嫌われる」「相手にされない(相手にする価値もないとして、軽蔑され、無視される)」以前に「その存在が認識されてない=黒井」「黒井って誰?」のわけです。
 大体「2020年の著書」の版元「秀和システム」なんてマイナー出版社ですしね(苦笑)。昔は講談社から出したこともあったのに。

黒井文太郎
 エンタメ的に面白いのだけど、あれ*2習近平*3金正恩*4が見て「日本、チョロいやん!」と思ったらヤバし・・

 「黒井ってバカ?」ですね。いや以前から「黒井はバカだ」と思っていますけど。
 「自衛隊が制作協力しているとは言え」、自衛隊の広報ビデオでもない「ただの娯楽映画」を見て、そこに描かれた自衛隊が「現実の自衛隊」だと思う人間は普通いないでしょう。
 その自衛隊が「強く格好いい」からといって脅威だと思ったり、あるいは逆に「弱くてかっこ悪い」からといって、自衛隊を軽視したりする人間は普通いない。
 そんなんは

1)「水戸黄門」を見て「江戸時代には悪代官が沢山居た」と思ったり
2)「西部警察」、「あぶない刑事」を見て「日本では町中で、刑事とヤクザの銃撃戦が普通に起こってる」と思ったり
3)仮面ライダーなど特撮物の「悪の秘密結社(ショッカーなど)」や、ウルトラマンなど怪獣物が描く「宇宙人(バルタン星人など)の侵略」を事実と思ったり

するくらい非常識です。
 まあ、中国や北朝鮮に限らず、こうした映画を政治的に分析するとしても、「こうした自衛隊映画は日本でどういう人間がどういう意図で作ってるのか?」「こうした自衛隊映画は日本で受けたのか。どんな人間に受けたのか?」「こうした自衛隊映画が日本の国防政策に何らかの影響を与えることはあり得るか?。例えば『空母いぶき』で『日本は空母(まあ、ヘリ空母、軽空母なら既にあるようですが)を持つべきだ』という意見が強まったりするのか?」つう話でしかない。
 「西部警察」「あぶない刑事」にしても「ああいうドラマを喜んで見るとは、日本人はもしかして警官の拳銃使用に甘いのだろうか?」という分析に使うならともかく「アレが現実の日本だ」と思ったらキチガイ沙汰です。

*1:1971年10月、講談社に入社。「週刊現代」の記者となるが、1984年3月、講談社を退社し評論家活動を開始。著書『原潜回廊:日本近海での米ソ秘密戦の実態』、『在日米軍』(以上、1987年、講談社文庫)、『仮想敵国ニッポン:アメリカの対日戦略シフト』(1991年、講談社文庫)、『ヤマトンチュの大罪』(1996年、小学館)、『日本人が知らない集団的自衛権』(2014年、文春新書)、『日米同盟のリアリズム』(2017年、文春新書)、『フテンマ戦記:基地返還が迷走し続ける本当の理由』(2020年、文藝春秋)など(小川和久 - Wikipedia参照)

*2:映画版の『空母いぶき』のこと

*3:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て中国共産党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*4:朝鮮労働党総書記、北朝鮮国務委員長