「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/24分:荒木和博の巻)

ライブでのシネマフォーラム実施【調査会NEWS3442】(R3.5.23) : 荒木和博BLOG
 映画上映会がやりたいなら勝手にやれば良いでしょう。「特定失踪者は北朝鮮拉致」などというデマ映画でない限り誰も反対しない。
 しかしそれは「拉致の解決」と言う意味では何の意味も無い行為です。
 拉致は日朝の外交交渉でしか解決しない。
 この点(政府の交渉でしか問題は解決せず、意識啓発など、そう言う意味では何の意味も無い)が

Category:日本の社会派映画 - Wikipedia参照
◆『混血児』差別問題での映画『キクとイサム』(1959年、今井正監督)
◆部落差別問題での映画『橋のない川』(1969~1970年、今井正監督)
◆痴漢冤罪問題での『それでもボクはやってない』(2007年、周防正行監督)

などとは拉致が違うところです。こんな「拉致の解決という意味」では何の意味も無い行為に力を入れる荒木等救う会には心底呆れます。


北朝鮮の嘘(R3.5.24): 荒木和博BLOG

 令和3年5月24日月曜日のショートメッセージ(Vol.417)。北朝鮮は平成14年小泉訪朝の前まで「拉致はでっち上げ」と言ってきました。その嘘について日本側からの責任追及がなかったのではないかという話です。

 6分40秒程度の動画です。
 動画説明文だけでうんざりですね。
 小泉訪朝での、北朝鮮の「拉致は末端の連中が勝手にやっていたのであり、政権中枢は知らなかった」「従って、政権中枢にとって主観的には嘘では無かった」という嘘(もちろん俺もそんなことが事実としてあるとは思っていません)を「ああ、そうなんですか?(拉致被害者が帰国できるならその辺りは深く追及しません)」と小泉政権が受け流した(さすがに同意はしていない点に注意)から「5人の拉致被害者」が帰国したんでしょうよ。
 それを荒木が言うように「信用できない」「責任者出てこい!(人生幸朗・生恵幸子 - Wikipediaの漫才風に)」と責め立てて何か意味があるのか。拉致被害者帰国という意味では何の意味も無い。むしろ拉致被害者帰国に逆行する。「拉致被害者帰国が遅れても(あるいはできなくても)、拉致の実態を明らかにしたいor拉致実行犯を処罰したい」という立場でない限り、そんな態度は取るべきではない。
 さて、この「末端がやった」つう話は

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 林は「日本人拉致は『過去に過激な盲動分子がやったことだ』という程度に認め、遺憾の意を表し、早期の帰還措置を取るのがよい」という「金大中の考え」を伝えて説得したとも回顧録で主張している。

ということで「小泉訪朝前」から出ていた話のようです。
 小生が思うに「日韓政府どちらが発案者か」はともかく、これは林が「アドリブ」でした話では無いでしょうね。
 おそらく「上司である金大統領の了承」を得た上で小泉政権にも「そういう話を訪朝時にするがよろしいか?」と事前に話を通し「構いません」と小泉政権から同意を得た上での話でしょう。さすがに小泉政権の同意もなしにこんなことしないでしょう。まあ、小泉政権関係者(当時の小泉首相福田官房長官、飯島首相秘書官、田中均外務省アジア大洋州局長など)で「事前に話がありました」という人間は「遠い将来」はともかく近い将来は「家族会の批判を恐れて」出てこないのでしょうが。
 さて荒木が「北朝鮮の嘘に比べたら、特定失踪者認定の認定間違いなんか大した問題じゃない。特定失踪者が国内で見つかっても、その失踪理由が自らの意思による自発的失踪(つまり北朝鮮拉致どころか犯罪ですらない)でも大した問題じゃない」「特定失踪者を日朝交渉で持ち出しても何ら問題ない」と平気で居直ってるのに呆れますね。
 とはいえ、こういう言い訳をわざわざする辺り、荒木も「特定失踪者が国内で何人も見つかってること」を「何だ、アレは!」と批判されてることを内心気にしてるのでしょうが、こんな詭弁では「荒木はアホか」と呆れられるだけでしかありません。
 荒木が「特定失踪者なんてデマじゃ無いか!」「救う会は拉致を解決する気が本当は無いんじゃ無いか!」という疑惑を晴らすために、すべきことは、こんな詭弁では無く、「特定失踪者の認定間違いは『認定がデタラメなことの証明』ではない、これこれこういう理由で間違ってしまったが当時としては仕方が無いことだった。当時としては万全を尽くした」「今後、こうした認定間違いは無いと自信を持って言える」ということですが、そうはしない。
 それどころか「我々は全知全能の神のような『無謬の存在』ではないので、今後も認定間違いはあるかもしれない」と平気で言う。
 「特定失踪者認定の認定間違いなんか大した問題じゃない」などと馬鹿なことばかりを荒木等、救う会が言う。家族会はそれにダメ出ししない。
 「特定失踪者なんか国内で何人も発見されてるじゃ無いか。そんなもん北朝鮮拉致として日朝交渉に持ち出せる話じゃない。交渉には政府認定拉致被害者だけ出すべきだ。救う会の主張はおかしい。巣くう会は本当に拉致を解決する気があるのか」「我々、家族会は何でもかんでも救う会の言いなりで良いのか」と蓮池透氏が救う会批判したら、なんと救う会の言いなりに家族会から除名する。
 家族会の馬鹿さには心底呆れます。こんなんで拉致が解決するわけもない。そして「特定失踪者なんてデマ流したり、蓮池氏を不当除名したりするような連中を応援できるか」となって拉致が風化するのも当然です。
 家族会が本気で拉致を解決したいなら1)蓮池氏の除名を撤回し、彼と和解する、2)そして荒木等救う会と縁切りすることが必要でしょう。とはいえ、俺は家族会にそれが出来るとは思っていませんし、だからこそ「政府が家族会の言いなりでへいこらする限り」拉致は解決しないと思っています。
 政府が「家族会が何を言おうと知ったことではない」として制裁解除した上で「日朝国交正常化とのバーター取引」での「拉致解決」に動けば話は別ですが、今のところその見通しもない。