「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年6/16分:荒木和博の巻)

国会拉致特委で分かったこと【調査会NEWS3456】(R3.6.16) : 荒木和博BLOG
 拉致特別委員会開催で分かったこと、それはまず第一に「拉致が風化していること」でしょう(以前から分かっていたことですが)。
 拉致特別委員会開催は世間の話題には全くなりませんでした。まあ「笠井亮*1」など一部を除き「質問議員の多く」が「党を代表する大物議員」とは言いがたいと言うことも一つの理由でしょう。
 第二に「政府に拉致解決の意思がないこと」でしょう。
 荒木に寄れば

 例えば北朝鮮に対する呼び水としてのコメ支援については自民党斎藤洋明*2衆院議員が、コロナのワクチン供与については同じく自民党山田賢司*3衆院議員と立憲民主党森ゆうこ*4参院議員が質問していました。茂木外相は「北朝鮮は自分のところにはコロナの感染者はいないと言っている」と答弁していましたが、このやりとりは現実性はともかく、北朝鮮に対する揺さぶりにはなると思います。

ということで「コメ支援」「ワクチン支援」と言う質問があっても「北朝鮮からそうした要望がない、以上」で済ませてしまうのでは「政府に解決の意思があるとはとても言えません」。
 それにしても荒木が「コメ、ワクチン支援をすべきだ」とは言わない物の、こうした質問に悪口雑言しないのが興味深いですね。

 公明党浜地雅一衆院議員は軍事的圧力のことについて質問していました。軍事的圧力が北朝鮮に最も効果的であることは明らか

 いつもながら荒木のアホさには呆れます。なお、浜地議員の質問がどんなものか分からないので彼についてはノーコメントです。勿論荒木のような「軍事圧力をかけよ」等という非常識な物なら当然批判しますが。

 永江孝子参院議員は特定失踪者家族会から送った要請文書について質問して下さいました。

 永江議員には呆れて二の句が継げませんね。「国内で40人も見つかった特定失踪者」なんか本気で北朝鮮拉致だと思ってるのか。野党共闘議員(碧水会)だそうですが、さすがに俺もこんな議員を評価する気になりません。

 最悪の場合は身代金の支払いということもあると思います

 「ダッカ事件での赤軍派への身代金支払い(福田赳夫内閣)」を「やむを得なかった」と考える俺は「最悪」とは全く思いません。
 俺にとって「最悪は拉致被害者が帰国しないこと」ですがが、それはともかく。荒木が「最悪の場合」と断りながらも「身代金の支払いということもあると思います」と書いていることが興味深い。


富山・石川YouTube動画【調査会NEWS3455】(R3.6.15): 荒木和博BLOG
 荒木も拉致問題についてやる気を失いつつあるのか、よほどネタが無いのかと思わせる記事です。
 と言うのもこの記事、富山県黒部市・黒部川河口北朝鮮工作員の水中スクーター発見現場ライブ(R3.6.9): 荒木和博BLOG屋木しのぶさん・水島慎一さん失踪について: 荒木和博BLOG石川県能登町現地了解(R3.6.10): 荒木和博BLOG石川県羽咋市遠山文子さんアベック失踪現場現地了解: 荒木和博BLOGなどといった荒木が過去記事で紹介した動画を「また改めて紹介」という中身に乏しい代物だからです。


◆荒木のツイート

荒木和博 on Twitter: "拉致問題と情報の集積(R3.6.16) https://t.co/qxqcLD8OZT @YouTubeより"
拉致問題と情報の集積(R3.6.16)
 令和3年6月16日水曜日のショートメッセージ(Vol.439)。先週能登に行って様々な事件が直ぐ近くで起きていたことをあらためて実感しました。個別の情報では分からないことが集積すると見えてくるというお話しです。

 そもそも荒木が行った場所の内、「羽咋市柴垣海岸」で失踪した遠山文子さんは「特定失踪者であって拉致ではない」。
 能登半島では「他にも政府認定拉致がある」て、そんなことは遠山さんの失踪が北朝鮮拉致だとみなす根拠には全くならない。
 そもそも「現場に行かないと分からない新事実の発見」ならともかく「わざわざ能登に行かなくても」情報の集積はもちろん可能です。
 つうか「現場に行かないと分からないこういう情報が得られた」、そして「今回得られた情報がこれこれこういう意味で拉致被害者帰国に役立つ」とこじつけですら言えない。
 「現地に行ってみて、改めて能登に沢山、北朝鮮拉致とみられる失踪者(特定失踪者)がいることに気づいた」程度の事しかいえない。しかもその程度の事を「個別の情報では分からないことが集積すると見えてくる(情報の集積)」と言ってどや顔。
 まあ、そもそも失踪(例えば遠山さんの場合は1973年失踪)から40年も経ってから現地調査(それも捜査のプロでもない荒木のような素人)なんかしても分かることは何もないですが。たとえば

未解決事件 - Wikipedia参照
三億円事件(1968年)
朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年)
◆国松警察庁長官狙撃事件(1995年)
◆世田谷一家殺害事件(2000年)
◆王将社長射殺事件(2013年)

などの未解決事件の発生現場で今、調査(それも捜査のプロでもない荒木のような素人)して犯人逮捕に役立つ情報は得られるのか(一部の事件については公訴時効が成立している問題はひとまずおきます)。勿論得られるわけもない。
 荒木ら特定失踪者調査会の馬鹿さには心底呆れます。荒木等にへいこらする「拉致被害者家族会」「特定失踪者家族会」にはもっと呆れますが。
 特に「拉致被害者家族会」には呆れます。「国内で40人も発見された特定失踪者」なんて北朝鮮拉致のわけがない。
 蓮池透氏のように「怪しい物を持ち出すな」「小泉訪朝までそんなもん持ち出してなかったじゃないか」「政府認定拉致の解決が遅れる、我々拉致被害者家族が迷惑する」と批判すべきでしょうに、逆に荒木とのつきあいは続け、蓮池氏を家族会から追放する。
 大体、本気で「特定失踪者は拉致」という荒木の与太を本当に信じるなら拉致被害者家族会に「特定失踪者家族」を入会させれば良いでしょう(もちろん入会させて欲しいわけではなくあくまでも「そうしないと筋が通らない」という話です)。「特別枠の形」ですら入会させない*5時点で「語るに落ちています」。にもかかわらず「繰り返しますが」蓮池氏追放ですからね。家族会はやってることが全く無茶苦茶です。

*1:日本共産党政策委員長。現在、日本共産党国際委員会副責任者(党常任幹部会委員兼務)

*2:第4次安倍内閣総務大臣政務官

*3:第四次安倍内閣外務大臣政務官

*4:野田内閣文科副大臣、「国民の生活が第一」幹事長代行、日本未来の党副代表、生活の党代表代行、自由党幹事長などを経て立憲民主党副代表(参議院幹事長・拉致問題対策本部長兼務)

*5:だからこそ荒木が「特定失踪者家族会」結成に動いたわけです。