「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/12日:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 主流メディアが理不尽に叩きまくった*1トランプの場合でも、支持率は4年間を通じて36~45%で、コアな支持層は離れなかった*2菅内閣の低支持率は、コアな支持層が離れだしたためではないのか。自民党は深刻に捉えるべきだ
菅内閣 「支持」33% 内閣発足以降最も低く 「不支持」は46% | 選挙 | NHKニュース

 安倍政権もモリカケ、桜で「一時は33%まで下がったことがある」ので現時点では「コアな支持層が離れだした」といえるかは疑問です。20%台に突入したらそう言っていいでしょうが(というか安倍の場合なら「20%台突入」でもおそらくかばうのが島田なので全くうんざりします)。どっちにしろ「政策の問題点」ではなく「支持率ガー」しか言わないとは、いつもながら島田はアホにもほどがあります。
 まあ、支持率が下がってる最大の理由は明らかに「コロナ失政」ですが島田は「コロナはたいした問題じゃない」と強弁するバカなので、「政策批判できない」わけです。
 しかし島田もよほど「菅が改憲にやる気がないこと」にむかついてるんですかね。とはいえ政権末期の安倍だって明らかに改憲は諦めていたでしょうが。

島田洋一
 トランプ・安倍時代が懐かしい。アメリカは4年間トップを替えられない*3が、日本は(ボーガス注:菅首相自民党総裁任期が切れる)この9月にも(ボーガス注:自民党総裁選で菅氏をすげ替えれば)替えられる。なぜ(ボーガス注:自民党の国会議員は)動かないのか。

 安倍再々登板とでも与太を飛ばす気でしょうか。しかし「トランプ批判派」バイデンを島田が嫌うのは当然として
1)菅は安倍の元側近(第二~四次安倍内閣官房長官)で総裁選でも「安倍政治継承」を主張。島田らも「岸田や石破よりはマシ」と歓迎
2)現在の政府、自民党執行部は

自民党
◆二階幹事長
 安倍時代も幹事長
◆下村政調会長
 安倍時代文科相(第二次安倍内閣)、自民党選対委員長を歴任
【政府】
◆麻生副総理・財務相
 安倍時代も副総理・財務相
◆加藤官房長官
 安倍時代厚労相(第四次安倍内閣)、自民党総務会長を歴任
◆河野行革相
 安倍時代国家公安委員長(第三次安倍内閣)、外相、防衛相(第四次安倍内閣)を歴任 
◆茂木外相
 安倍時代経産相(第二次安倍内閣)、経済財政担当相、外相(第四次安倍内閣)、自民党政調会長、選対委員長を歴任

と安倍側近連中揃いなのに島田も随分と悪口するもんです。「信用できるのは安倍だけ」が島田らの立場なのか。

島田洋一
 前川喜平氏が文科次官の時なら、昭和天皇の写真を焼いて踏みにじる展示を東京国立博物館で開かせたというわけか。
前川喜平氏 吉村大阪府知事は誤りを認めて 「表現の不自由展かんさい」会場問題(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 前川喜平元文部科学事務次官が9日のツイッターへの投稿で、「表現の不自由展かんさい」の会場使用を大阪地裁が認めたことに「当たり前の決定だ。吉村知事は自分の誤りを認めなければならない」とツイートした。

 いつもながら、くだらない話のすり替えです。「前川氏の吉村批判」も「大阪地裁判決」も「展示の内容を評価している」訳では必ずしもない。「不許可理由が違法だ」というだけの話です。
 しかしここで島田が「少女像ガー」と書かない理由は何でしょうか。

島田洋一
「多様性を包含できるのがリベラルだという勢力が、党の中になければいけない」(岩屋毅元防衛相)。リベラルという言葉は、岩屋氏が典型だが、無責任な迎合屋がかぶる安物カツラに堕して久しい。私は彼らを指して、進歩派*4、教養俗物、うすら左翼などを使うようにしている
河野洋平元衆院議長、対中感情悪化は「中国の行為が納得できないから」 - 産経ニュース
 質疑で、岩屋毅元防衛相が「多様性を包含できるリベラル勢力が自民になければならない」と主張すると、河野氏は「党本部に来て今のような意見が聞けたことは涙が出るほどうれしい。自民党は死んでいないとつくづく思った」と満足そうな様子で語った。
【産経抄】7月10日 - 産経ニュース
 もう冗談はやめてもらいたい。自民党本部で7日開かれた党中央政治大学院では、こんなやりとりがあった。岩屋毅元防衛相が「多様性を包含できるのがリベラルだという勢力が、党の中になければいけない」と訴えると、講師を務めた河野洋平元党総裁が応じた。
「涙が出るほどうれしい」

 「第四次安倍内閣防衛相だった岩屋氏」が「薄ら左翼」ねえ(唖然)。それはともかく産経や島田にとっては「河野談話」「中国共産党創立100年記念祝電」の「河野氏」を「講師に呼ぶなんて許せない!。菅が安倍さんを裏切った!」なんでしょうね。

*1:理不尽どころか正当な批判です。

*2:その結果、「別記事新刊紹介:「経済」2021年8月号 - bogus-simotukareのブログでも書きましたが」トランプ批判派のチェイニー院内総務(チェイニー副大統領の娘、院内総務は日本の国対委員長に当たる重職)が、院内総務を更迭され、トランプ派が支配する党執行部から追放され、「トランプ落選後も」共和党が「トランプの私党集団化し続ける惨状」です(ちなみにトランプ信者の島田はチェイニー更迭を喜んでいました)。げんなりしますね。まともな保守派にとっては「いろいろと不満があっても、『トランプ共和党よりはマシ』として民主党に投票する以外に選択肢がない(他に有力な政党がないので)」が「それでも四年後の大統領選で民主党が勝つか解らない」という悲しむべき状況です。まさか落選後も「共和党のトランプべったりが続く」とは思いませんでした。

*3:もちろん「原則として」であって例外として「任期中の辞任」に追い込まれた「ウォーターゲートニクソン(後任は副大統領のフォード)」がいます。

*4:「進歩派」というのは「薄らバカ右翼」島田にとっては悪口のようです。