黒井文太郎に突っ込む(2021年8月2日分)(追記あり)

黒井文太郎
 11年前の拙原作マンガ「満州特務機関」では、架空の新聞記者を主人公に、サブ主人公を特務機関長・土肥原賢二*1に設定しました。
 土肥原を主人公にドラマ・映画作ったら絶対面白いと思う。
 脚本書きたい

 おいおいですね。勿論「黒井原作の三流漫画」が面白いはずもないですが、それ以前に「土肥原を主人公にドラマ、映画」という神経が「悪い意味で」すごいですね。
 「靖国に合祀されたA級戦犯(死刑判決)の一人」とは言え、東条英機*2元首相等と比べれば知名度に落ちる土肥原で「ウヨ限定」ですら人気が得られるかとか、下手な作品を作れば「戦前美化、侵略正当化」として国内外の政治的批判を浴びかねないという認識もないのか。しかも「有名脚本家に脚本を書いて欲しい」ならまだしも「俺が書きたい」。
 「三流のお前に誰が書かせるか!」て話です。

黒井文太郎
 撮り鉄の話で思い出しましたが、天皇訪中の時に某週刊誌の特派で北京天安門広場に行き、ベストポジションでカメラをスタンバイしたのに、ちょうど天皇の車列が通過した時に目の前にワゴン車が停まって撮れなかった。心の中だけど「どけよ、てめえ!」て叫んでしまいました。

 たぶん「講談社フライデー」でしょうが「某週刊誌」とぼかすのには吹き出しました。黒井にとってはフライデー時代はあまり触れたくない黒歴史なのか。
 なお、「ワゴン車が止まった」のは偶然にしてはできすぎなので「日本側の要請」か「中国側の判断」かはともかく「黒井のような撮影を妨害するためにわざと止めた」のかもしれません。

黒井文太郎
「副反応が怖くてワクチン打たない」
「ブースター落下が怖くてイージス・アショアやめる」
似てる気がするのは気のせいかな

 「全然違うわ、ぼけ」ですね。
 一点だけ指摘しておけば、コロナは「今実際にある危機(東京で感染者が高止まり、数の大小はともかく、重篤患者や死者も勿論いる)」であるのに対し、黒井のようなイージスアショア支持者が主張する「中ロや北朝鮮のミサイル危機」は、「中国などがミサイル保有する」とはいえ、勿論、中国などが今、日本めがけてミサイルを撃ってきた(あるいは撃つ兆候がある)わけではなく「今存在しない危機(そもそも、そんな危機がありうるのか、虚構の危機ではないのか?)」です。解決方法についても「イージスアショア以外に解決方法あるんじゃないの?(何せイージスアショアにはバカ高い金がかかります)」と言われており、現時点において「ワクチン以外に有効な解決法がないこと」にほぼ異論がないコロナとは全く違います。どっちにしろこんな無茶苦茶なこじつけをするくらいならそれこそ「イージスアショアの有効性」を語ったらどうなのか。

黒井文太郎
 日本政府は非難しないの?
 日本会社所有の船なのに?
タンカー攻撃「イランの犯行」 米英イスラエルが断定: 日本経済新聞
 ブリンケン氏で*3はタンカー攻撃について「極めて重要な航路での航行の自由を脅かすものだ」と指摘し、「正当化できない」とイランを非難した。
 英国のラーブ外相も1日の声明で「攻撃はイランによる意図的で狙いを定めたものであり、国際法違反だ」と批判した。

とツイートした黒井ですが日本政府も

官房長官、タンカー攻撃「断固非難」 - 産経ニュース
 加藤勝信*4官房長官は2日の記者会見で、中東オマーン沖で起きたイスラエル系企業運航のタンカーへの攻撃について「船舶の自由な航行を阻害する事案が発生したことを深く懸念し、断固非難する」と述べた。

として非難しています。
 黒井に「好意的に理解すれば」、黒井がツイートした時点では「日本政府は批判していなかった(あるいは批判していたがマスコミが報じてなかった)」のかもしれませんが、現在は「批判したことが明白」なのだから、この「事実に反するツイート」をそのままにしてるのはふざけた話です。
 まあ、そのうち1)ツイート削除、2)「このツイートした時点では日本政府は批判してなかった。批判が遅すぎる」などと言い訳ツイートかもしれませんが。

【追記】
 なお、黒井はこの後も「(米英が犯人と断定する)イランを非難してない」として加藤長官ら日本政府に悪口です。
 「イランを非難すること」が黒井的には一番大事なことのようですが、ただし、イラン犯行説って「疑いのない事実」とまでは現時点では言えないんじゃないか(なお、イラン自身は関与を否定)。

*1:ハルビン特務機関長、奉天特務機関長、陸軍士官学校長、陸軍航空総監、第7方面軍(シンガポール)司令官、陸軍教育総監など歴任(土肥原賢二 - Wikipedia参照)

*2:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任

*3:オバマ政権副大統領補佐官(国家安全保障担当)、国務副長官などを経てバイデン政権国務長官

*4:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍党担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣厚労相などを経て菅内閣官房長官