常岡浩介&黒井文太郎に突っ込む(2020年1月10日分)

黒井文太郎
‏ さて重要なのはどちら?
①米国を中東から引き揚げさせること
②イランに国際テロへの支援をやめさせ、核兵器を決して保有させないこと

 「親米&反イラン」黒井らしいですが、「①をすると②が進まない*1(あるいは逆に①をしないと②が進まない*2)」という立場に立たない限り「②より①が大事(あるいは逆に①より②が大事)」という答えにならないので、つまり必ずしも「①と②は当然に対立関係にあるわけではない*3」ので、黒井のこの質問自体が非常に不適切です。

山添拓
 中東問題の野党合同ヒアリング。米軍による(ボーガス注:イラン革命防衛隊のスレイマニ)司令官殺害について問われた政府は「アメリカは自衛権の行使と言っている。当事国でないので評価する立場にはない」と回答。

 山添氏は「逃げてる」と政府批判します。
 全くその通りでこんなことを言うなら「米国に限らずあらゆる外国の行動について」『当事者ではないので評価する立場にない』で逃げられるでしょう。
 「中国のチベットウイグル問題」にせよ「インド、パキスタンが対立するカシミール問題」にせよ、日本は「ほとんどの国外問題」で当事国ではないわけです。
 とはいえ、公然と「自衛権行使に当たると思う」とツイートする常岡浩介や黒井文太郎、黒坂真などよりはマシでしょう。

*1:もちろんこれがトランプ政権や「トランプ支持派(例:黒井)」の立場です。

*2:一部の米国批判派の立場ですね。イラン政府もこの立場(米国の脅威があるから核武装せざるを得ない)かもしれません。

*3:もちろん既に書いたように「①をすると②が進まない(あるいは逆に①をしないと②が進まない)」という立場に立てば話は別ですが