「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/10分:荒木和博の巻)

なぜ北朝鮮は崩壊しないのか(R3.8.11): 荒木和博BLOG

 令和3年8月11日水曜日のショートメッセージ(Vol.495)。自分自身北朝鮮は崩壊すると30年前から言い続けてきたのですが崩壊しません。なぜなのか。自分なりの現時点での結論をお話ししました。

 5分55秒の動画です。「いろいろな意味で」動画タイトルと説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありませんが。
 まず第一に「北朝鮮の崩壊」と「拉致の解決」と何の関係があるのか。何の関係もない。北朝鮮が崩壊しなくても小泉訪朝で5人は帰ってきた。「東ドイツ崩壊」のように平和的崩壊ならまだしも、むしろ「アフガンやシリア」のように内戦状態でもなったら、拉致の解決に完全に逆行します。
 荒木ら救う会の目的が「拉致被害者帰国」ではなく、それを口実にした「北朝鮮打倒」であることがよくわかります。
 第二に「北朝鮮は崩壊すると30年前(1990年代初頭)から言い続けてきた」なんて恥ずかしいことを「荒木批判派から批判のネタとして持ち出される」のならまだしも、よくもまあ、自分から公言できるもんです。こんなことはまともな人間は公言しないでしょうよ。「荒木は北朝鮮についてまともな認識がない」と自分から自白してるのも同然だからです。
 さて荒木曰く、北朝鮮が崩壊しないことについては「国内的要因と国外的要因」がある。国内的要因とは「独裁体制による厳しい締め受け」。国外的要因とは「中露の経済支援」&「日本や米国、韓国の歴代政権が荒木らウヨほどには北朝鮮打倒に固執してないこと(さすがにこれらの国の歴代政権はブッシュ子、安倍、朴槿恵のような右派ですら荒木ら救う会が主張するような軍事侵攻による転覆なんて考えていません)」。
 「今更かよ?」ですね。そんなことは以前からわかりきったことです。で、荒木曰くそれでも未だに「コロナ禍などで北朝鮮の崩壊が近づいてる」。どれほどバカなのか。北朝鮮のどこが「崩壊が近づいてる」のか。それにしても「中露の経済支援」への批判は予想の範囲内でしたが「日米韓の歴代政権が北朝鮮に甘い」ねえ。絶句しますね。


拉致被害者5人が帰ってきた時のこと(R3.8.10): 荒木和博BLOG
 7分3秒の動画です。呆れて二の句が継げませんね。荒木らの建前上の目的は「拉致被害者の帰国」のはずです。
 その目的を達成するにおいて「5人の帰国を振り返ること」なんか何の意味があるのか。その振り返りが「何故5人は帰国できたのか」と言う問題の立て方であり、「5人が帰国できたのと同じ方法論*1をとれないか」という方向性なら「拉致解決に資する」かもしれない。しかし荒木は勿論そういう問題の立て方をしません。
 それでは何の意味もない。もはや荒木も完全に迷走してますね。荒木としては「毎日ショートメッセージを流すこと」で「やってる感」を出したいのでしょう。
 しかし「拉致解決のために、ああします、こうします」ということを結局荒木はアピールできないわけです。結局「拉致に関係があれば何でもいいんだ」になってしまう。あげくは土日には「肩のこらない話題を」と抜かして、拉致と何一つ関係ない「荒木の鉄道趣味」をやり出す有様です。
 しかもこの動画の内容は

あきらめなければ道は開ける【調査会NEWS3478】(R3.8.7): 荒木和博BLOG
 19年前、蓮池さん夫妻・地村さん夫妻と曽我ひとみさんが羽田空港全日空の特別機から降りてくるのを見たとき、「やればできるんだ」と感じました。

とほとんど同じです。小泉訪朝(2002年9月)から18年以上も経ってるのに、そんな「空虚な精神論」に何の意味があるのか。何の意味もない。
 他に動画での荒木曰く

 (ボーガス注:横田めぐみ氏の死亡発表などを批判し)拉致を適当に処理して、日朝国交正常化を行おうとする動きにブレーキをかけたことは救う会、家族会の功績(俺の要約)

だそうです。完全に「語るに落ちて」いますね。荒木ら救う会にとって大事なことは「拉致の解決なくして正常化なし」を口実に「日朝国交正常化を行おうとする動きにブレーキをかける」ことでしかないわけです。救う会の目的は拉致の解決ではなく「日朝国交正常化の妨害」でしかない。それで拉致が解決するわけもない。俺が思うに「国交正常化とのバーター取引」でしか拉致は解決しないでしょう。


切浜事件(日本における外事事件の歴史11)【調査会NEWS3479】(R3.8.9) : 荒木和博BLOG

 今回は21日のYouTubeライブに合わせ、兵庫県内で生起した密出入国事件の中で昭和49(1974)年9月に城崎郡・切浜海岸(現・豊岡市)から密出国しようとしていた工作員と、その工作員北朝鮮本国から迎えに来た案内員が逮捕された「切浜事件」について紹介します。

 馬鹿馬鹿しくて話になりません。そんなことが拉致の解決と何の関係があるのか。

*1:それは結局、経済支援とのバーター取引だと俺が思いますが。