今日の産経ニュースほか(2021年9/12日分)

白鵬休場は「渡りに船」と舞の海氏 北の富士氏は「照ノ富士戦見たかった」 - 大相撲 : 日刊スポーツ

 舞の海氏は白鵬の休場について「白鵬にとっては渡りに船だったでしょうね」と言及。「ケガからの復帰もあるでしょうし、年齢的なものもあるでしょうし、先場所も全勝優勝でしたけどいっぱいいっぱいに見えたので」と説明した。

 「内輪しかいない場所」ならまだしもNHKの大相撲解説でこの発言とは常軌を逸していますね。白鵬側に抗議されても仕方がない暴言です。また、「白鵬に限らず」コロナ患者に対する侮辱にもあたるんじゃないか。相撲協会NHK舞の海にペナルティを与えるべきです。まずはNHK舞の海を解説者から外したらどうか。
 そしておそらくこうした舞の海の暴言には「白鵬に対する異常な敵意」とともに「コロナに対する舐めた認識(いわゆる『ただの風邪』認識)」があるのでしょう。
 「舞の海のバカがコロナに感染して苦しめばいいのに」と思いますね。


ワクチン行政を自画自賛「河野太郎でなかったら…」 - 産経ニュース
 今の惨状を自画自賛できるとはおよそ正気ではありません。
 そんな河野が
自民総裁選、河野氏33%、石破氏16% 朝日世論調査 [自民党総裁選2021]:朝日新聞デジタル
「次の自民総裁」河野氏27%、石破氏17%、岸田氏14%、高市氏7%: 日本経済新聞
ということで「相対的な1位に過ぎない」「不支持が6~7割」とはいえ派閥ボスの石破や岸田を抑えて1位とは絶句しますね(ちなみに「モリカケの再調査は必要」と言ってるのは石破だけで、岸田や河野は公然と「もう終わった話」扱いです)。
 あくまでも「相対的な意味」ですが、俺的には「石破や岸田の方がずっとまし」です。
 やはり
1)マスコミがまともに政治報道しないこと
2)国民がまともに政治を考えてないこと(永田町的には若くてイケメン程度の理由で河野支持?)
が大きいのでしょう。
 河野洋平氏の最大の罪は「バカ息子・太郎」を後継者として政界入りさせたことといっていいのではないか。しかしどうすればここまで酷いバカ息子が育つのか。


【新聞に喝!】「角栄」より断然「共産党」 京都府立大学文学部教授・岡本隆司 - 産経ニュース
 何のことかと言えば「立花隆の代表作は何か」です。
 これは誰が考えても、田中角栄*1を首相辞任に追い込んだ『田中角栄金脈研究』(月刊文春1974年11月号に発表、その後、1982年、講談社文庫)でしょうね。
 メディアの疑惑報道が首相辞任に追い込んだのは立花以外では「竹下*2首相を辞任に追い込んだ朝日新聞リクルート報道」くらいしかないのではないか(朝日の森友報道は、安倍*3が辞任してもおかしくない報道でしたが残念ながら辞任せず)
 その後も田中関係では、立花は『田中角栄新金脈研究』(1985年、朝日文庫)、『ロッキード裁判とその時代』、『ロッキード裁判批判を斬る』(いずれも1994年、朝日文庫)、『巨悪vs言論:田中ロッキードから自民党分裂*4まで』(2003年、文春文庫) を出版しています。
 極右反共・産経文化人が『日本共産党の研究』あるいは『中核 vs 革マル』(いずれも1983年、講談社文庫)を代表作として宣伝したいのは解りますが、客観的に見て、それは事実ではない。
 なお、立花個人はおそらく「一番やりたかった仕事、一番、世間に評価して欲しかった仕事は、実はサイエンス関係」ではないか。
 なぜなら彼の著書においては

立花隆 - Wikipedia参照
◆『脳死』(1988年、中公文庫)
◆『脳死再論』(1991年、中公文庫)
◆『脳死臨調批判』(1994年、中公文庫)
◆『サイエンス・ナウ』(1996年、朝日文庫)
◆『サル学の現在』(1996年、文春文庫)
◆『環境ホルモン入門』(編著、1998年、新潮社)
◆『立花隆「旧石器発掘ねつ造」事件を追う』(編著、2001年、朝日新聞社
◆『小林・益川理論の証明:陰の主役Bファクトリーの腕力』(2009年*5朝日新聞出版)
◆『地球外生命 9の論点』 (共著、2012年、講談社ブルーバックス
◆『がん 生と死の謎に挑む』(2013年、文春文庫)
◆『立花隆の「宇宙教室」』(2014年、日本実業出版社
◆『宇宙からの帰還(新版)』(2020年、中公文庫)

とサイエンス関係の仕事が実は一番多いからです。
 その意味では『サイエンスではない政治がらみの仕事(田中角栄日本共産党極左過激派)』はある意味『不本意な仕事』であったでしょう。おそらく「自分から手を上げたやりたい仕事」ではなく「依頼された仕事」でしょう。だからこそ売れていくと政治関係の著書が減っていき「サイエンス関係の著書」が増えていく。
 しかし、その不本意な仕事の一つ『田中金脈』が皮肉にも彼の「最大の代表作にして出世作」になったわけです。彼の仕事をどう評価するにせよ、彼は若き日*6の「特大ホームラン」田中金脈を越える仕事は『2021年の死去(享年80歳)』に至るまで、ついにできませんでした。


靖国参拝、米中理解に全力 高市氏、犠牲に「敬意」 - 産経ニュース
 「靖国参拝に米中の理解を求める」てそんなことができるようなら安倍がとっくにやってるでしょう(勿論、米中が納得したところで韓国*7が納得しなければ外交上無意味だし、靖国参拝は『政教分離の問題』もあり、外交問題オンリーではないので、諸外国が納得してもすべきではありませんが)。
 つまりは米中が理解することなどあり得ず、
1)理解してくれなかったので諦める
2)理解してくれなかったが強行する
のどちらかしかない。そしてさすがに高市*8も米中(特に同盟国・米国)の反発を食らってまで、2)をやる度胸はないでしょう。「理解してくれなかったら、どうするのか」はっきり言わないことがそれを示しています。


三重県知事選投票始まる 3新人の戦い - 産経ニュース
 事実上、「自公、立民の相乗り」VS共産の一騎打ちの構図であり、残念ながら「相乗り候補勝利」の公算が高いでしょう。
 三重と言えば、岡田克也*9・立民常任顧問の地元であるのにこの無様さ。これで「政権交代を目指す」などと良くも枝野*10代表もふざけたことが抜かせたもんです。最大野党として野党共闘候補を立てるべきですが、せめて自主投票にしたらどうなのか。


【衝撃事件の核心】工藤会トップへの死刑判決は特殊組織の本質突く - 産経ニュース

 園田寿*11・甲南大名誉教授(刑事法)は(中略)「犯罪でつながっている暴力団組織という特殊性があってこその判決。(ボーガス注:暴力団同様に犯罪を目的とした組織だが)組織性が明確ではない半グレ集団や(ボーガス注:暴力団と違い、犯罪を目的とした組織ではない)企業犯罪には応用されないだろう」との見方も示している。

 園田氏は「半グレと企業犯罪」のみ例に出していますが、例えば『河井夫妻の公選法違反』などでも「政党は犯罪を目的とした組織ではない」ということで「具体的な犯行命令の存在(命令についての5W1H)」を立証しなくても「ナンバー1とナンバー2を有罪とした工藤会判決の論理」で「1億5千万円の党からのカネは買収が前提に決まってる」としてナンバー1「安倍総裁」、ナンバー2「二階*12幹事長」などを自民党執行部を起訴はしないわけです。
 もちろん「法の下の平等」の観点から「暴力団撲滅は重要だが、それで平等性に反しないか」という批判はありうると思います。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*2:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:自民党分裂」とは小沢、羽田グループ(新生党)や武村グループ(新党さきがけ)の自民離党のこと。

*5:小林、益川氏がノーベル物理学賞を受賞したのは2008年なので受賞直後の著書ですね。

*6:立花は1940年生まれなので『田中角栄金脈研究』を発表した1974年は34歳です。

*7:産経記事を信じれば韓国の名前が出てこないことに呆れますね。

*8:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相など歴任

*9:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表などを経て立憲民主党常任顧問

*10:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*11:著書『情報社会と刑法』(2011年、成文堂)など

*12:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長