今日の中国ニュース(2021年10月10日分)(副題:楊海英と、リベラル21と阿部治平の馬鹿さに心底呆れる)

◆楊海英のツイート

楊海英
 正義と真逆のコースを飛ぶ人。最低、最悪。いままでの名誉も地獄に落ちたね。
原田雅彦氏が北京五輪総監督に 逆風下で背負わされた“厄介仕事”の責務と重圧(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
 7日、来年2月の北京五輪日本選手団総監督に、1998年長野五輪スキージャンプ男子団体金メダリストの原田雅彦氏(53)が就任した。原田氏は2015年から全日本スキー連盟理事に就任し、今年6月にJOC理事に就いた。

 楊の悪口について、一瞬「原田が北京五輪で中国チームの監督になったのか」と思いきや「日本チームの監督」ですから吹き出しました。「ウイグルジェノサイドガー」の「楊の立場」でも「北京五輪参加」云々で非難されるのは「日本チームの監督」原田よりもむしろ「北京五輪参加を決めたJOCや日本スキー協会」と「参加予定の日本人選手」ではないのか。原田に悪口しても「日本人選手は出場をボイコットしろ、ボイコットしなければ絶対に許さない」などといえないあたり「何なの、お前?」と心底呆れます。

楊海英
 頭山満さん。戦時中も日中友好を夢見たが、裏切られて亡くなる。

 「はあ?」ですね。「楊の認識」では誰がどういう意味で「頭山(右翼結社・玄洋社の幹部)を裏切った」のか。まさかとは思いますが「中国人が」と言い出すのか?。頭山は日本政府の中国侵略を容認していたのに。
 しかも「当時の中国正統政府」は「蒋介石政権」ですので、楊のこの発言は「アンチ中国共産党」ではなく明らかに「日本の中国侵略擁護」としか理解できないでしょう。

楊海英
 高潔な人格の日本人は、漢字は中国人が教えてくれたと思い、中国を恩人と見なす。

 吹き出しました。日中友好とは勿論そういう話ではない。


リベラル21 「台湾有事」批判論への批判(阿部治平)

◆「台湾が独立宣言しない限り、侵攻はしない」と中国政府が公言している以上、1)独立宣言、2)「河野談話を守る」と言いながら教科書検定に不当介入し、河野談話を事実上ネグっている自民党政権のように『形式的には独立宣言ではない』が、『独立宣言も同然』と中国に見なされても仕方がない行為に台湾が出ない限り、中国の侵攻はないだろう。
 現在、蔡英文は1)や2)を画策しているのではないかと、中国に疑われるような「反中国言動」をしているものの、未だ、1)はもちろん、2)と評価できる行動にまでは至っていない
→ただし、『独立宣言したら侵攻もあり得る』と中国が公言している以上、1)、2)と言う行為を台湾政府がとった場合は、面子を潰された中国がどう動くかは未知数
◆そもそも台湾軍も中国の侵攻に即時に崩壊するほど弱体ではないだろう。また、「台湾が独立宣言して中国を挑発する」など、台湾に「落ち度がない」限り、侵攻時に確実に「欧米の制裁」が予想されることも中国の侵攻意欲を阻害する
◆中国の軍事的威嚇行動は「政治的是非」はともかく「独立宣言したらただでは済まさない」という独立宣言封じの威嚇でしかなく、本気で軍事的侵攻する意思があるとみるのは不適切
→ただし、『しつこく繰り返しますが』、1)、2)と言う行為を台湾政府がとった場合はどうなるかは未知数

という岡田充氏らの主張は全く正論だと思いますが、まともな根拠もあげずに「(台湾が独立宣言しなくても?)台湾侵攻の可能性はあります!」と

◆小保方「STAP細胞はあります!」

並の与太を飛ばす「アンチ中国で頭が狂ってる」阿部治平です。
 そもそも阿部など「中国専門家とは言える存在では全くない」のにこんな男の与太を掲載しているリベラル21も噴飯物ですが。
 なお、「アンチ中国」阿部は「内心では台湾独立論を支持しているがそれをごまかしたい」ためか、「卑怯」にも岡田氏の主張について「何があろうと侵攻はないとする主張」であるかのように描き出していますが、岡田氏に限らず『中国の台湾侵攻』を否定する論者(俺もその端くれですが)も『台湾が独立宣言しない限り』という前提条件をつけています。

 米軍はイラクアフガニスタン、またロシア軍はウクライナジョージアオセチアで戦ったから、その戦い方ぶりを考察できるが、中国軍の実力は実戦*1で全く証明されていない

 おいおいですね。そこから「中国の軍事力は台湾を即時制圧できる物かもしれない」と阿部が言い出すのは「およそ正気ではない」。
 「実戦能力(というか実戦した場合の結果)が解らない」ということは「米国の軍事支援を受ける台湾軍相手に中国軍がバトルして勝てるか負けるか、どうなるか当事者の中国軍ですら解らない*2」ということではないのか。
 当然ながら「中国」としても「台湾が独立宣言でもしない限り」積極的に侵攻したがるわけがない。
 「中国の台湾侵攻論」を正当化するために「中国は自国と相手側(例えば台湾)の軍事能力を的確に把握しており、その把握によれば中国の方が台湾軍より圧倒的に強いかもしれない(ただし台湾や米日などは中国の能力を的確に把握できない)」などという「ご都合主義極まりない設定」を根拠レスでする阿部には心底呆れます。
 一方で中国の科学技術力については基本的に、理数系の学問振興と政治体制・民主主義の程度は関係ないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も批判していますが「不当に低く評価する」のが阿部です。
 「中国の軍事力(軍事技術含む)は米国を凌駕しているかもしれないが、中国の科学技術力は未だ米国に大きく劣る(阿部主張についての俺の要約)」など「何で他の技術は劣るのに、軍事技術だけ高度に発展するんだよ!」つバカ極まりない代物ですが、アンチ中国をこじらせるとそういう馬鹿なことが平気で言えるわけです。

*1:まあ、中国は米露と違い、現時点では「対外軍事行動をする必要性に乏しかった」ということですね。

*2:まあ、これは台湾軍の方も同じでしょうが