「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/8日:荒木和博の巻)

北朝鮮女の闘い(R3.11.8): 荒木和博BLOG
 5分5秒の動画です。

 北朝鮮では金正恩の影が薄くなり*1、取り巻く女性たちの韓流ドラマ(朝流ドラマ?)が注目です。金与正・李雪主玄松月李善姫・金松雪、さてどうなることやら。こちらは(ボーガス注:拉致解決の?)チャンスをつかめれば何でも良いのですが。

という動画説明文だけで見る気が失せます。実際、見る価値はないですが。
 第一にこんなことが、荒木が建前とする「拉致の解決(拉致被害者の日本帰国)」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 「チャンスをつかめれば」と書いたところで「これこれこういう形で、『女たちの闘い』を利用して、チャンスを掴んで拉致被害者帰国につなげます」という具体的な話は勿論「こじつけや屁理屈でも言えない」のだから話になりません。
 そんな馬鹿はどこにもいませんが、

◆野党支持者が『総裁選でも争った高市政調会長と野田少子化等担当相の『女の闘い』を政権交代につなげる』
北方領土返還論者が『プーチン政権内部での権力闘争*2を島の返還につなげる』

などと意味不明なことを言うレベルが、ここでの荒木の発言です。
 第二に「女の闘い(権力闘争?)」「金与正*3李雪主*4玄松月*5李善姫・金松雪*6、さてどうなることやら」と抜かす荒木ですが「女の闘い」という荒木の与太話には何の根拠もありません。
 さて「李善姫」ですが、動画内で荒木が『北朝鮮外務省の北米局長などを歴任』と説明しているので、おそらく「崔善姫」の誤記です。崔善姫 - Wikipediaによれば、外務省北米局副局長、北米局長などを経て現在は外務第一次官です。
 さすがに「後で書き直す*7」でしょうが、仮にも「北朝鮮研究者」を自称する男・荒木が「北朝鮮外交のキーマンの一人」とされる「重要人間の名前」を「堂々と誤記」とは(呆)。自称・政治学者が「阿部晋三元首相(勿論、安倍が正しい)」「土居たか子・元社民党党首(勿論、土井が正しい)」などと誤記したり、自称・歴史学者が「薩摩の西条隆盛(勿論、西郷が正しい)」「東郷英機元首相(勿論、東条が正しい)」などと誤記したりするレベルの恥ずかしさでしょう。
 「元民社党職員」荒木だって『西村栄一(元民社党委員長)を西村英一*8』『塚本三郎(元民社党委員長)を塚本幸一(ワコール創業者、日本会議初代会長)』などと誤記されたりすれば「民社党を馬鹿にするな」と激怒でしょうに(まあ、どっちの塚本も極右ですが)。大体どうすれば『崔』を『李』と誤記するのか?。まさか、自称専門家のくせに「お粗末にも」最初から「李善姫」で間違って覚えてるのか。それともそこまで酷くはなくて「李雪主」の「李」に引きずられてのタイプミスか。どっちでも、お粗末なことには変わりありませんが。

*1:別に「薄くなってなどいない」でしょう。勿論「薄くなった」としても拉致解決と関係ないですが。

*2:どんな権力闘争があるのか知りませんが

*3:金正恩実妹北朝鮮国務委員、朝鮮労働党宣伝扇動部副部長(金与正 - Wikipedia参照)

*4:金正恩の妻(李雪主 - Wikipedia参照)

*5:朝鮮労働党宣伝煽動部副部長。三池淵管弦楽団長。「金正恩の元恋人」とも噂されるが真偽は不明(玄松月 - Wikipedia参照)

*6:金正恩の異母姉。表舞台には現れず、どんな人物なのかはよくわかっていない(金雪松 - Wikipedia参照)。

*7:2022年4月5日追記:約5ヶ月後の2022年4月5日に確認したらこのままでした。荒木が気づかないのもお粗末ですが、荒木の周囲にこのことを指摘する奴は誰もいないのか(呆)。

*8:池田内閣厚生相、佐藤内閣建設相、田中内閣国土庁長官福田内閣行政管理庁長官、自民党副総裁(大平総裁時代)など歴任