砲撃とお見舞いと【調査会NEWS3786】(R6.1.6): 荒木和博BLOG
そんなことは荒木が「建前上の活動目的」とする拉致被害者救出とは関係ないので「荒木はアホか」ですね。
北朝鮮の朝鮮中央通信は今日6日、金正恩が能登半島地震について5日に岸田文雄首相に見舞いの電報を送ったと報じたとのこと。「被害地域の人々が一日も早く地震の被害から復旧し、安定した生活を取り戻せるよう祈る」と伝えたとのこと。そもそもそんな心配してるなら拉致被害者返せよ*1とツッコミを入れたくなる話です。
北朝鮮がそうした見舞い電報を送ったのは「北朝鮮が受け入れられる内容ならば日朝交渉の用意がある」の誘い水でしょうに、「岸田政権に何とか日朝交渉に乗り出して欲しい」と言わない辺り、「荒木はアホか」ですね。まあ、荒木ら「反北朝鮮ウヨ」の目的が「打倒北朝鮮」であって「拉致被害者帰国でないこと」は見え透いていますが。
一方、岸田政権が
林官房長官「金委員長含め各国から見舞いメッセージ」感謝の意を表明 - 産経ニュース
林芳正*2官房長官は6日の記者会見で、能登半島地震をめぐり「各国・地域からお見舞いのメッセージを受け取っており、日本政府として感謝している。金委員長からのメッセージについても感謝の意を表したい」と述べた。
としているのはさすがに常識的反応です。荒木ら「拉致右翼」は「北朝鮮に甘い」と林氏に悪口かもしれませんが。
今回の「お見舞い」も含め、最近やっていることがバラバラなのは北朝鮮の中で指揮命令系統が混乱しているのか、金正恩の頭の中が混乱しているのか、どちらかでしょう。
能登震災では多くの国が「日本への見舞いをするから北朝鮮もやった」。なお、こうしたお見舞いは「阪神大震災(1995年)」「新潟中越地震(2004年)」「東日本大震災(2011年)」でも北朝鮮はやっており何ら意外性はない(阪神、新潟中越、東日本の時は金正恩ではなく父親の金正日ですが)。
砲撃は「尹錫悦政権が文在寅前政権と違い反北朝鮮路線なので対抗措置を執った」。なお、「延坪島砲撃(韓国側4名死亡)」等と違い韓国側に犠牲者は出ておらず北朝鮮も「犠牲が出ないようにそれなりに配慮した」わけです。あえて言えば「ある種の合理的行動」であり、何一つ混乱はないでしょう。アンチ北朝鮮の荒木が「北朝鮮に悪口したいだけ」のくだらない話です。むしろ荒木の方こそ「救う会、家族会が田中実、金田龍光さんの存在を事実上無視してるのに、彼らの帰国を主張する」「彼らの帰国を主張しながら、救う会、家族会の即時一括全員帰国方針を明確な形では非難しない」など混乱してるように見えます。
いずれにしても「金正恩の被害地域である北朝鮮の人々が一日も早く金正恩の被害から復旧し、安定した生活を取り戻せるよう」の方が適当ではないかと思います。
やれやれですね。金正恩政権打倒でも主張するのか。そんなことは荒木が「建前上の活動目的」とする拉致被害者救出とは関係ないし、現実的でもない。荒木は一体どんな「金正恩政権打倒」の現実的方策があるというのか。経済制裁が「政権打倒」につながらないことは明白ですし、「北朝鮮の反撃による犠牲」を考えたら「在韓米軍や韓国軍による北朝鮮軍事侵攻」も現実的ではない。
◆荒木ツイート
荒木和博
令和6年1月5日金曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1351号。「命令があれば行きます」。この言葉は真面目な自衛官ほど言ってくれることなのですが、昔から少し違和感がありました。
6分4秒の動画です。
「自衛隊で拉致被害者救出」と言ういつもの与太ですが、自衛隊に限らず役所に限らず、民間企業でも組織とはそういうモンです。
「命令もないのに勝手に動くこと」が「基本的」に「原則として」許されるわけもない(なお、ここでの「命令」は当然ながら合法な命令です)。そんなことをしたら組織が混乱します。
勿論「緊急避難」「正当防衛」等に当たるような特殊ケース、つまり「目の前で犯罪者が一般人を襲ってる」「川で子どもが溺れてる」「燃えている建物の中に人間が取り残されてる」「瀕死の状態の病人がいる」など「命令を待って何もしなければ死者などの問題が発生する」「死者などを防止するのは比較的容易にできる」「そうした防止行為はその場にいる警官、消防官、自衛官、医師などしかできない」という場合なら話は別ですが、多くの場合はそうではないし、荒木の与太「自衛隊で拉致被害者救出」はそういう話では明らかにない。
例えば「川で溺れてる子どもを助ける」のと「自衛隊で拉致被害者救出」では全然違う。後者は容易に実行できる話ではない。
まあ、そういうことと関係なく「自衛隊で拉致被害者救出」など非常識ですが。
居場所も分からないのにどうやって自衛隊で取り返すのか。
米軍だって「北朝鮮に身柄拘束された米国民の救出」は「米軍の軍事作戦」ではなく「国務省の外交交渉」でした。
外交交渉以外に「現実的な解決方法」があるわけもない。