女性から男性へのDVというのも、いろいろ問題があるし、それがまた最悪の事態になることもある(追記あり)

 女性から男性へのDVというのも、いろいろ問題があるし、それがまた最悪の事態になることもある(宮崎家族3人殺害事件と岩手県の妻殺害事件) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を読んで「へえ?」と思い「DV、男性、被害」でググってみたら「いろいろとそれ関係の記事がヒットした」のでメモしておきます(追記:女性から男性へのDVというのも、いろいろ問題があるし、それがまた最悪の事態になることもある(宮崎家族3人殺害事件と岩手県の妻殺害事件) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の「追記」でこの拙記事をご紹介いただきました。いつもありがとうございます)
 「昔に比べればこうした問題が注目されるようになった」のでしょう。大変いいことです。
 そして「話が脱線」しますが、

今も続く名作『BARレモンハート』は、『ダメおやじ』から生まれた――古谷三敏インタビュー【あのサラリーマン漫画をもう一度】 | ハーバー・ビジネス・オンライン | ページ 3
◆聞き手
 『ダメおやじ』はその後、文庫本になったり、コンビニでダイジェスト版が発売されたりしていますが、基本的には社長篇以降の採録で、残酷だった初期はもう読むことが出来ません。これは古谷先生の意思なのでしょうか?
◆古谷
 僕自身が年をとって、最初の頃の話は読むに堪えないというか、なんでこんなすごいこと描いたんだろうって思ってしまうんですよね。
 前半の残酷ものは、時代もあったと思う。日本はどうなっちゃうんだろうっていうくらい、みんなウハウハ言っていたわけで、今の中国の爆買いみたいな感覚ですよね。不幸な人間がいないみたいな。だから余裕をもって『ダメおやじ』を読めた。でもそのうち、「ダメおやじの家は貧乏だけど庭がある、自分は団地なのでうらやましい」っていう投書が来た。日本自身が疲弊していくと、自分自身がダメおやじみたいな不幸な感じを持つ人が出てきて、こんな漫画を描いていては良くないと思った。

という古屋発言が「よく分かる気がします」。
 「『ダメおやじ』連載の初期(1970年代初期)」は「オニババの暴力行為」は「女性があんなことするわけないじゃないか」と「ナンセンスギャグ」として受け入れられた。今はそういう時代ではないわけです。

男性DV被害者ホットラインのページ - 愛知県
 男性のDV被害は潜在化しがちです。
 DV被害の悩みを誰にも打ち明けることができずに、ひとりで悩んでいませんか?
 DVとは、殴ったり蹴ったりするなどの身体的なものはもちろん、心無い言動等により相手の心を傷つける精神的なものや、嫌がっているのに性的行為を強要するなどの性的なものもDVに当たります。
 そこで男性DV被害者ホットラインでは、こうしたDV被害に悩む男性が抱えるさまざまな悩みや気持ちを受け止め、一緒に問題解決の方法を考えます。
 「パートナーが怖い」
 そんな悩みをひとりで抱えている方は、男性DV被害者ホットラインへお気軽にお電話ください!専門の男性相談員があなたの相談をお受けします!
 愛知県内のスーパーやコンビニ、市町村役場などで、このホットラインについての啓発カードを配布しています。

北名古屋市 | DV被害に悩む男性の方へ*1
 パートナーからの暴力に悩んでいる男性も少なくありません。
 特に男性の場合、被害を受けても相談に踏み出せないケースが多くあります。男性専用のDV被害相談窓口も開設されていますので、被害について相談してみましょう。

富山県/男性相談員による男性のための電話相談を始めます
 配偶者・パートナーからの暴力(DV)の被害者は女性とはかぎりません。家庭の問題、夫婦やパートナー間の問題、自分の生き方など、一人で悩んでいませんか?
 男性の相談員がお話を伺います。一人で悩まず、まずお電話ください。

群馬県 - 男性DV被害者相談電話をご利用ください
 平成30年3月内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」報告書によると、これまで配偶者からの暴力被害を受けたことがあると回答した女性の割合は31.3%であるのに対し、男性も19.9%の人が配偶者からの暴力被害経験があり、少なくありません。
 DVには「殴る蹴る」「物を投げつける」といった身体的暴力だけに限らず、「小遣い(生活費)を渡さない」「借金を重ねる」というような経済的暴力や、「職場や友人との付き合いを制限する」「メールを細かくチェックする」というような社会的な暴力もDVに当たります。
 「これってDVかも」と思ったら、一人で悩まずに相談してください。専門の相談員がお受けし、秘密は固く守ります。

 単に「『男性、DV、被害』でググったらこうした自治体のサイトがヒットした」にすぎず「山本・群馬県知事や大村・愛知県知事を持ち上げたい」などの「不純な話ではないこと」を一応、お断りしておきます。ぶっちゃけ俺は「高須クリニック*2や河村・名古屋市長に無茶苦茶な嫌がらせ(リコール署名運動)をされた大村氏」は「それなりに評価」していますが、「国会議員時代はどう見ても安倍の茶坊主だった山本(第二次安倍内閣沖縄・北方等担当相)」は「全く評価していません」。
 そもそもDV対策に限りませんが「先進的な施策」だからといってそれが「首長のリーダーシップによる物」とは必ずしも限りませんし。
 なお、こんなことを書くと「群馬や富山の人に『田舎扱いするな!』『馬鹿にするな!』『何故「人権に敏感な風土」と素直(?)に考えない!』などと怒られる」のでしょうがこうしたサイト(富山県群馬県)が作られるのも

 都会のほうが、地方よりはるかに逃げる余地や価値観の多様性があるでしょうが、おそらく岩手の事件や宮崎の事件の人たちは、そういうところまで頭が回らなかったのでしょう。

ということが富山や群馬にも該当するからではないか。さすがに「名古屋がある愛知」はそうではないでしょうが。

【DV妻、急増中】男性に広がる被害、支援窓口が少なくて… 「このままでは危ない」(1/4ページ) - 産経ニュース2016.1.1
 恋人や配偶者からの暴力(DV)に悩む人は多い。これまで、「女性は被害者」というイメージが強かったDVだが、最近は男性の被害者が増えている。男性が被害者になる場合、社会的な立場などを気にして泣き寝入りせざるを得ないケースも多い。相談窓口もまだ少なく、被害者が孤立しがちな課題もある。
 「家にいるのが怖くてたまらない」。
 東京都内に住む30代の男性会社員は、妻と別居する2年前まで、妻から殴る、蹴るの暴力を日常的に受けていた。「リモコンの位置が違う」「すぐに返事をしなかった」など、きっかけはほんのささいなこと。しかし、妻は一度、気に障ることがあると、感情がセーブできず、血が出るまで暴力をふるうこともあった。
 「離婚」の文字が頭をかすめることもあったが、妻は離婚を拒否*3。そんな男性を心配した知人に付き添われ、やっとの思いで弁護士事務所を訪れた。
 都内に住む別の30代の男性は、一流大卒の妻から、高卒という自分の学歴をののしられる日々にじっと耐えている。 
 すぐに返事をしないと「生活態度がなっていない」。子供が産まれた後、「しつけがなっていない」。ことあるごとに「これだから高卒は」と否定し続けられ、「俺はダメなんだ」と追い詰められてしまった。周囲のアドバイスから離婚を考えても、まだ幼い子供たちが妻に引き取られる可能性が高いことを考えると、その一歩が踏み出せないそうだ。
 警察庁の統計では、DVの被害は年々増え続け、26年には過去最多となる約6万件となった。そのうち、男性の被害は10・1%で、22年の2・4%から4倍に増えている。男性のDV被害の相談を多く受け付けている森公任(こうにん)弁護士も「ここ4~5年で被害相談も増えた」と話す。
 被害が増える一方、「助けて」と声を上げられない男性も多い。森弁護士は「家庭内のトラブルを外には知られたくないという男性が多い」と分析。「職場や親にばれれば立場がなくなる」「子供と離れるのは嫌だ」という心理状態から、救急車で運ばれるほどのけがをしながらも、「穏便に済ませたい」と警察に被害を届けなかった例もある。
 こうした被害の実態がありながらも、男性が被害者になるケースの認知度は低く、理解不足から周囲からは「そんなはずない」という反応が返ってくることも珍しくない。そのため、森弁護士は「離婚を望む場合、立証できるものが何より必要」と力を込める。
 例えば、妻に暴力をふるわれた際の診断書や、現場の写真や音源といった客観的な証拠が、裁判などで重視されるそうだ。
 また、女性被害者の場合、避難用シェルターや専門の窓口などの支援が広まる一方、男性のDV被害者への支援はまだ薄いという課題もある。
 平成13年から男性向けの夜間の電話相談を開設している東京ウィメンズプラザ(渋谷区)の担当者も「シェルターを紹介してと言われても、男性の入れるところは少ない。そもそも、仕事もあるので隠れても意味がない」と漏らす。男性には相談窓口や支援策などの情報が少なく、孤立しがちな傾向もみられる。
 夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんは「男性が被害のDVは、これまでは、明らかになりづらかった。女から暴力をふるわれることは、恥ずかしくて言い出せなかった」と指摘。さらに、「『子供のため』と思って離婚できない人もいるが、母親が暴力をふるい、それに耐える父親を見て育った子供は、暴力もひとつの解決法と学習してしまう。将来、暴力をふるい、DVをする子供になってしまうかもしれない」と警鐘を鳴らしている。

ニューズウィーク日本版増え続ける男性DV被害者......「恥ずかしい」と誰にも相談できない2019年6月21日
 ドイツ政府の調査でも、男性被害者の誰一人として警察に通報していないという。最近、声をあげる男性が増えてきたとはいえ、やはり「女性から暴力を受けている」ことを「弱さ」と結びつけ、「男らしくない」「恥ずかしい」などと世間体を気にしてうち打ち明けられずにいるようだ。
 「信じてもらえない(だろう)」という諦めもあるようだ。DVにおいては女性が被害者である場合が圧倒的だからだ。
◆ドイツの2州が公的支援プログラムを
 被害が知られていたにもかかわらず、ドイツではこれまで男性DV被害者をサポートするシステムはほぼ皆無だった。性別にかかわらずDVの被害者を救済するべきであると考えたバイエルン州ノルトライン=ヴェストファーレン州は共同声明で18日、州政府として男性DV被害者を救済するプログラムを開設する計画を発表した。ドイツでこのような公的サービスが発足するのは初めてで、上記2州は他の州も彼らのあとに続き、州境を超えてサービスを提供できるようになることを期待している。

DV被害、最多8万2207件 男性被害者が増加傾向:朝日新聞デジタル2020年3月5日
 被害者の78・3%は女性だが、男性が増加傾向で、2年連続で2割を超えた。

富山県、男性向け電話相談窓口 DV被害を想定: 日本経済新聞2021年10月5日
 富山県は5日、男性向けの電話相談窓口を開設すると発表した。ドメスティックバイオレンス(DV)など家庭やパートナーに関連する問題の被害者は、女性とは限らないため、悩みを話せる機会を作る。相談員も男性が務める。
 富山県が2019年10~11月に実施した調査によると、県内の男性で過去に配偶者やパートナーからDVを受けたと回答した人の割合は18.8%だった。「今まで男性が相談する窓口がなかったため、開設を求める声があった」(担当者)という。

妻からのDV被害、悩み深く 「男だから」支援なく手詰まり感 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS2022年01月15日
 妻からのドメスティックバイオレンス(DV)に悩んでいるという夫からの声が「読者とともに 特別報道室」に届いた。相談機関に苦境を説明しても寄り添ってもらえず、手詰まり状態に追い込まれているという。男性のDV被害は潜在化しやすく、専門家は相談体制の充実を求めている。
◆「能なし」「くず」罵詈雑言浴びる日々
 「妻からは日々、罵詈(ばり)雑言を浴びせられ、私は耐えなければならなかった」。
 仙台市の50代男性は、妻からのDV被害の実態を切々と打ち明けた。
 20年ほど前に結婚した。妻の態度が一変したのは結婚後1年ほどたった頃だった。「住家が大手メーカー施工ではない」「車が輸入車でない」といった愚痴を言い始め、子どもの前で「能なし」「くず」などとののしるようになった。
 暴力は次第にエスカレート。箸置きを投げ付けられたり、みそ汁をかけられたりしたことも。昨年5月、激高した妻から物を投げ付けられ、リビングのガラスが割れた。駆け付けた警察官から勧められて家を出た。
 以来、実家で生活するが、手狭なため時々ホテルや車で寝泊まりする。「行政に相談しても『働いているなら離婚して、自分でアパートを借りればいい』と言われる。私が男だからか寄り添った対応をしてくれない」と苦しそうに語る。
 警察庁によると、2020年に全国の警察が相談を受けるなどしたDV事案は8万2643件。うち被害者が男性のケースは1万9478件(23・6%)に上り、この5年で2倍近く増えた。
 殴る蹴るといった身体的暴力以上に目立つのが、精神的暴力だ。06年から男性相談を受け付ける神奈川県によると、「性格が悪い。育てた親も悪い」と本人や親の人格を否定するような暴言を吐かれたり「収入が少ない」と残業やアルバイトを強いられたりするケースが見られる。
 一方で、男性が周囲に被害を打ち明けるケースは少ないという指摘もある。東京のNPO法人OVA」の調査によると、DV被害を受けた女性の24・5%が身近な人に相談するのに対し、男性は9・9%にとどまった。
 相談しない理由として「自分にも悪いところがある」を挙げる人が多かった。DVは「男性から女性への暴力」という意識が浸透し、自身が受けている行為をDVと認識せず、弱音を吐くことを恥ずかしく思い、打ち明けない男性が多い可能性もある。
 相談窓口のホームページに男性も相談できることを表記している機関が少なく、相談機関を載せたリーフレットの多くが女性向けに作られていることも、男性相談が少ない一因とみられる。
 DV支援などに取り組む日本家族再生センター(京都)の味沢道明所長は「DV被害に悩む男性がいることを、行政もメディアも真剣に考えてこなかった。行政は被害男性の苦境に寄り添い、弱音を吐いてもいいという環境をつくる必要がある」と話す。

*1:なお「北名古屋市」は2006年(平成18年)に西春日井郡師勝町と西春町が合併し誕生した比較的新しい市です(北名古屋市 - Wikipedia参照)。

*2:高須クリニックと平然とつきあってる時点で俺にとってダライ一味は「軽蔑の対象」でしかありません。というと「ダライ信者」Mukkeなどは激怒でしょうが。

*3:まあ妻にとって「離婚は世間体が悪い」「夫に『暴力を振るうこと』によって精神的に依存してる」などということなんでしょう。ここまで酷いと「愛情がある」とはとても思えません。