珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年1/18日分)(副題:今日も高世に悪口する)

スウェーデン経済の強みに学ぶ3 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 基本的に俺は高世については「悪口しか書かないつもり」「高世など絶対に褒めたくない」ので、「高世への悪口」しか今回書きません。ということでスウェーデンについては「基本的にコメントしません」。

 旧友の田島泰彦さん*1に頼まれて、早稲田大学法科大学院でZOOM講義をした。
 講座名は「マスメディアと法」でテーマは「世界の『現場』と日本のジャーナリズム」。ジャーナリストの常岡浩介さんが「戦闘シーンを取材しなければならないのか」、私が「世界の『現場』から日本人ジャーナリストが消えたわけ」という題で話した。

 「高世と常岡の縁は切れたのか」と思いきや「まだ続いていた」ようです。
 しかし「事実上ジャーナリスト廃業」の「高世と常岡」に講演依頼とは「田島氏はアホか」ですね。
 大体、田島氏は「ジャーナリズム研究者の一人」として高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する「救う会の政治工作に加担するというジャーナリズム倫理に反する高世の行為(しかもそれをモロバレの嘘で隠蔽)」について何とも思わないのか。
 おそらく、「高世の行為」について問い詰められたら、田島氏は「無茶苦茶な詭弁で恩師であるI浜Y子・早稲田大教授をかばったid:Mukke」のようにしどろもどろになるでしょう。
 結局、彼は学生相手に偉そうなことを抜かしていても、おそらくは
1)旧友「高世」に対する身びいきや
2)高世以外に「ジャーナリストの知人が実は少ない」といったくだらない理由で「事実上ジャーナリスト廃業」の「高世」に講師を依頼するようなくだらない人間です(というと田島氏はマジギレかもしれませんが)。
 高世を「きちんと批判する」なんてことはできないでしょう。
 そして「一番悪いのは高世自身」ですが、田島氏のような「周囲の人間」が「高世を甘やかし、ろくに批判してこなかったこと」が奴を「人間的に堕落させ、くず野郎になるのを助長した」といっていいでしょう。

宮本太郎『生活保障~排除しない社会へ』P107~

 ということで高世の「スウェーデン話の元ネタ」は宮本氏だったわけです。
 宮本氏についてはウィキペディアの記述などを紹介しておきます。
社会民主主義の再生に向けて――ベーシックアセットという構想/宮本太郎/芹沢一也(ホスト) - SYNODOS2021.7.27
【宮本太郎】行き詰まった社会保障、でもすべてベーシックインカム頼み、は危うい :朝日新聞GLOBE+2021.8.8
(インタビュー)新自由主義と社会保障 中央大学教授・宮本太郎さん:朝日新聞デジタル2021.10.20

宮本太郎 - Wikipedia参照
 1958年生まれ。北海道大学名誉教授。中央大学教授(国立大の定年が一般的に60歳なのに対し、私立大の定年は70歳なので、宮本氏のような「国立大教員退任後の私立大教員就任」は世間的評価の高い有名教授(例:東京教育大教授退任後に中央大教授となった家永三郎氏、北海道大学教授退任後に法政大学教授となった山口二郎氏)なら珍しくありません。宮本氏の母校は中央大のようですし)。
 福祉国家の比較分析が研究テーマ。
【経歴】
 日本共産党書記長、委員長、議長を歴任した宮本顕治と「宮本の後妻」大森寿恵子(宮本の前妻・宮本百合子の元秘書)との間に長男として生まれた。志位和夫(現在、日本共産党委員長)は、東京大学工学部在学中に太郎の家庭教師を務めたことがあるという【要出典】。中央大学大学院では、修士課程及び博士課程は小林丈児*2に師事、小林の急逝後(1985年)の博士課程は古城利明*3加藤哲郎*4に師事。
 2007年には、父・顕治の密葬で喪主を務めた。中央大学法学部生時代は、日本共産党の学生支部に所属していた【要出典】が、現在は共産党から距離を置いているという。社民党の学習会で講演し、同党の機関紙「社会新報」に掲載されたことがある。
【エピソード】
 麻生内閣時代の政府審議会『安心社会実現会議』に委員として参加したのは、財務大臣だった与謝野馨*5の推薦によるという。与謝野が宮本を知ったのは、宮本の著書『福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー』を政務秘書官に薦められて読んだのがきっかけだという。連合は、雇用や社会保障問題のブレーンとして宮本を起用していたため、連合会長(当時)の高木剛*6は、「なぜ与謝野さんは宮本氏を知っていたのか」と不思議がっていたという。宮本は、連合のブレーンであり、また共産党幹部・宮本顕治の実子でもあるため、「そんな人を首相直属の有識者会議に入れていいのか」と主張する自民党幹部もいたが、与謝野は「優れた意見を言う研究者なら何の問題もない」と突っぱねたという。後に与謝野が菅直人内閣に経済財政政策担当大臣として入閣した時も、宮本は政府審議会『新成長戦略実現会議』の委員に起用された。
【著書】
◆『福祉国家という戦略:スウェーデンモデルの政治経済学』(1999年、法律文化社
◆『福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー』(2008年、有斐閣
◆『生活保障:排除しない社会へ』(2009年、岩波新書
◆『脱「貧困」への政治』(山口二郎中島岳志雨宮処凛湯浅誠との共著、2009年、岩波ブックレット
◆『社会保障:セキュリティの構造転換へ』(2010年、岩波書店
◆『社会的包摂の政治学』(2013年、ミネルヴァ書房
◆『地域包括ケアと生活保障の再編』(2014年、明石書店
◆『徹底討論 日本の政治を変える:これまでとこれから』(山口二郎との共著、2015年、岩波現代全書)
◆『共生保障 〈支え合い〉の戦略』(2017年、岩波新書
◆『貧困・介護・育児の政治:ベーシックアセットの福祉国家へ』(2021年、朝日選書)

 宮本氏の著書を読んだことはないのですが「山口二郎氏(現在、市民連合メンバー)、中島岳志氏、雨宮処凛氏(現在、週刊金曜日編集委員)らリベラル派との共著」を岩波から出してると言うことは「新自由主義に批判的なリベラル派」なのでしょう。
 「与謝野氏を過大評価はしません」がそうした人間を

宮本は、連合のブレーンであり、また共産党幹部・宮本顕治の実子でもあるため、「そんな人を首相直属の有識者会議に入れていいのか」と主張する自民党幹部もいたが、与謝野は「優れた意見を言う研究者なら何の問題もない」と突っぱねたという。

という与謝野氏も「なかなか懐の深い大人物」かと思います。
 「新しい資本主義(新自由主義脱却、格差是正)」を抜かす岸田に「与謝野氏ほどの懐の深さ」はあるようにはとても思えません。何せ岸田の審議会には「宮本氏のような政府批判派」は全くいません。
 しかしそんな与謝野氏が「一時自民を離党し、『与謝野氏と違い福祉にまるで興味が無く、おそらく宮本氏のような人物を敵視しているであろう極右』石原*7や平沼*8たちあがれ日本に参加したこと」は理解に苦しみますね。

*1:著書『人権か報道の自由か:個人情報保護法・メディア規制立法を問う』(2001年、日本評論社)、『この国に言論の自由はあるのか:表現・メディア規制が問いかけるもの』(2004年、岩波ブックレット)、『表現の自由とメディアの現在史』(2019年、日本評論社)など(田島泰彦 - Wikipedia参照)

*2:1924~1985年。著書『政治学原論序説』(1967年、青木書店)、『現代イギリス政治研究』(1989年、中央大学出版部)など(小林丈児 - Wikipedia参照)

*3:1939年生まれ。著書『地方政治の社会学』(1977年、東京大学出版会)、『「帝国」と自治:リージョンの政治とローカルの政治』(2011年、中央大学出版部)など

*4:1947年生まれ。一橋大学名誉教授。著書『モスクワで粛清された日本人:30年代共産党と国崎定洞・山本懸蔵の悲劇』(1994年、青木書店)、『国民国家のエルゴロジー』(2002年、平凡社ライブラリー)、『象徴天皇制の起源:アメリカの心理戦「日本計画」』(2005年、平凡社新書)、『日本の社会主義:原爆反対・原発推進の論理』(2013年、岩波現代全書)、『ゾルゲ事件』(2014年、平凡社新書)、『731部隊と戦後日本』(2018年、花伝社)、『パンデミック政治学:「日本モデル」の失敗』(2020年、花伝社)など(加藤哲郎 (政治学者) - Wikipedia参照)

*5:村山内閣文相、小渕内閣通産相自民党政調会長(小泉総裁時代)、小泉内閣経済財政担当相、第一次安倍、福田内閣官房長官麻生内閣財務相菅直人内閣経済財政担当相など歴任(与謝野馨 - Wikipedia参照)

*6:ゼンセン同盟会長、連合副会長、会長など歴任(高木剛 - Wikipedia参照)

*7:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問など歴任

*8:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本党首、維新の会代表代行、次世代の党党首など歴任