「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年1/18日分:荒木和博の巻)

北朝鮮はミサイルをいくら撃っても戦争はできない(R4.1.19): 荒木和博BLOG
 8分46秒の動画です。

 北朝鮮はミサイルをいくら撃っても戦争はできない

 中朝国境に動きがあるようです。ミサイル発射に中国の影響があるのかも知れません*1

 呆れて二の句が継げません。そんなことと「荒木ら特定失踪者問題調査会」の「建前上の目的」である「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 「北方領土返還」を建前とする目的の団体のサイトで「プーチン・ロシアがウクライナに侵攻するかどうか」を論じるくらい馬鹿げている。
 大体「軍事小国(ミサイルはともかく通常兵器は米国どころか韓国にも劣る)」北朝鮮が自分から「本格的な全面戦争」なんか起こせるわけがないのは当たり前の話です。
 ミサイル発射実験は
1)発射実験をやめてほしかったら、米国や韓国は対話外交に応じろといういわゆる瀬戸際外交
2)「米国や韓国が侵攻するならば、ミサイルで反撃する」という牽制
3)「ミサイルによる外貨獲得」を目指して「ミサイル性能のデモンストレーション」
4)国威発揚
のいずれか、あるいは全てと言ったところでしょう。
 そして「ウクライナ問題で米露間が緊張する」中、当面、ロシア対応に手一杯で、「北朝鮮相手に強硬な態度などできはしない→今のうちにやりたいことをいろいろやっておこう」という話ではないか。
 さて荒木の言う「中朝国境の動き」とは何かというと

中国、北朝鮮間で貨物列車運行 約1年半ぶりに確認 - 産経ニュース
 中朝貿易関係者によると、北朝鮮を出発した貨物列車が16日午前、中国側に到着した。北朝鮮は中国での新型コロナウイルスの流行後、国境の封鎖を続けてきた。中朝間で貨物列車の運行が確認されるのは、2020年夏以降約1年半ぶりとみられる。今回の運行が陸路貿易の本格的再開につながるか、一時的措置なのかは不明だ。

という話です。
 それにしても荒木的には「冗談のつもりではある」のでしょうが、「ミサイル発射実験のおかげで敵基地攻撃能力論がしやすくなった。中露の脅威より北朝鮮の脅威の方が話がしやすい。北朝鮮には感謝したい」というのは「アホか」ですね。
 内心、どう思ってるかはともかく、産経や自民党だってこんな非常識なことは言わないでしょう。
 しかもそう「言いながら」、アンチ北朝鮮のウヨ荒木は「北朝鮮をよほど小馬鹿にしたい」のか、「北朝鮮なんかミサイル発射実験しか出来ない。実際に米国、韓国、日本などにミサイル攻撃なんかできない」と「北朝鮮の脅威」を事実上否定するのだから「はあ?」ですね。
 それにしても「軍事的脅威」と言う意味では「シリアに軍事支援してるロシア」などの方がよほど「脅威」だし、日露間にも「北方領土問題」があるのに、日本ウヨが「ロシアよりも北朝鮮に敵対的なのは何なんだ?」とは思います。
 「脅威でないからこそ北朝鮮を叩く(安心して叩ける)」つうくだらない話か。


スパイ天国日本の現実(R4.1.18): 荒木和博BLOG
 呆れて二の句が継げません。そんなことと「荒木ら特定失踪者問題調査会」の「建前上の目的」である「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 「北方領土返還」を建前とする目的の団体のサイトで「ゾルゲ事件」、「ラストボロフ事件*2」といった「旧ソ連のスパイ事件」を取り上げるくらい馬鹿げている。
 なお「スパイ天国・日本」とは荒木らウヨが放言しているだけでまともな根拠がある話では全くありません。
 普通に考えて「スパイ天国・日本」では「日米安保が機能しない*3」ので「そんなことはない」でしょうが。

*1:とはいえ荒木も「影響とは何か」が思いつかなったようで「そうした動きがあるのなら積極的支持ではなく、渋々容認(消極的支持)かもしれないが、北朝鮮の行為を中国も容認してるのだろう」程度の「俺ですら思いつく程度の話」しかしませんが。

*2:これについてはラストボロフ事件とは - コトバンクユーリー・ラストヴォロフ - Wikipediaを参照

*3:俺個人は別に日米安保支持ではありませんが。ここで言ってるのはあくまでも「スパイ天国であることを米国が許すわけがない」という一般論です。