まあ、ある意味、どうでもいい話なんですが、知人と「どうでもいい話」をしていて
「日本人男性多数派てのは、マザコン気質というか、母性に癒やされたい的なところが強くあるんじゃないか。」
「(漫画、小説などで)他にも例はあると思うけど、横溝正史『犬神家の一族』での『犬神佐清と母親・松子*1』、人気漫画であるドラえもんでの『野比のび太と源しずか』、銀河鉄道999での『メーテルと星野鉄郎』の関係性や、アニメ『風の谷のナウシカ』でのナウシカの描写なんかもろにそうじゃないか?」
と知人が言ったのに「なるほど、そう言えばそうかも」と思ったのでメモしておきます。これらの作品を「一つも知らない方」にとっては「何のこっちゃ?」でしょうが。さすがに「現在もテレ朝で放送中」のドラえもんを知らない人は少ないでしょうが、他は果たしてどうか。
浅田真央が菊池寛賞を受賞した - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)がネタにする「浅田人気」もそういうのが影響してるのかもしれない。つまり浅田は見た目的には「きついことを言いそうにない」わけです(実際がどうかはともかく)。
拙記事によくコメントをくださる「 アンドリュー・バルトフェルドさん」が批判する「アンチフェミのキモオタ」もそういう代物ではないか。
【参考】
1976年『犬神家の一族』雑感。 - 映画(2012年以前)
佐清くんの優柔不断っぷり。
復員後やっと素顔を見せた彼に松子は「五年ぶりね」といっている。昭和二十二年に五年ぶりだから出征は昭和十七年。それまでに珠代ちゃんと既にいい仲になっていたとしか考えられないし、奉納手型に残された二十三歳という年齢的にも結婚を考えてもいい頃だ。出征直前に急いで結婚したという話は実際にある。五年前だからとうぜん佐兵衛翁もまだ元気だ。彼の存命中に「僕は野々宮珠代さんと結婚します」と言っていれば万々歳だったのに……
考えるまでもないのは、当時すでに未亡人だった松子が一人息子をネコ可愛がりして「お前のお嫁さんは母さんが見つけてあげますからね」とでも言っていただろうことだ。
(ボーガス注:松子は)父親が野々宮珠代を可愛がる(中略)のも、大恩ある野々宮神官の血筋(那須ホテルの女中はるちゃんは「犬神さまの主筋」と説明している)だからと頭では思っても、面白く思っていなかっただろうから、お人よしボンボンとしては「母さんがどう思っても俺は彼女と」とは言い出せなかったんだろうね。
「主筋」の野々宮に対して、佐兵衛の庶出である松子から生まれた佐清は、「嫁にもらう」とは言いにくい・立場が弱いということもあった……かもしれない。
メーテル好きはマザコン(偏見編) | みるくの本棚
私はちょうど小学校時代に銀河鉄道999を観ていた世代ですが、若かりし頃は周囲の男性方はメーテル好きでしたよね。
高校くらいから付き合った男性3人ほどに「○○ちゃんってメーテルみたい…」と甘いセリフを吐かれたものです。
しかし、我ながら私は全然メーテルに似ていません…。顔はもちろんスタイルも性格も!。どこをどう見て言っているのだろうか…と疑問でした。
大人になってから分析すると、男性は常に母なるものを彼女やパートナーに求める傾向があるのではないでしょうか。胎帰願望と、男だからこそ相手を守りたいという矛盾した感情が「鉄郎化現象」を起こしてしまうのではないでしょうか。(強くありたい、しかし母なるものに守ってもらいたい、できたらそれは実際のかーちゃんより美しく魅力であったらなおよろしい、的な)
後に振り返ると3人ともかなりのマザコン君でした。そして私の中に「メーテル好きはマザコン」という偏見が生まれました。
奥浩哉先生の「めーてるの気持ち」もやっぱあのメーテルにインスパイアされてんのかなぁ。
面白かったからいいんだけど。
引きこもり男性を救う女性(亡くなった父ちゃんの元カノ)に徐々に救われていく男性。
まぁ、実際はこんなことはないでしょうが、全国引きこもり男性の夢なのでしょうね。
相変わらず奥浩哉先生の描く女性は胸がばかでかいです。
半分でいいからください。