今日の産経ニュース(2022年4/28、29日分)

政策4本柱は安保法触れず 市民連合、野党に提言へ - 産経ニュース
赤旗9条改悪阻止など4項目/市民連合が野党要望書 安保法制廃止明記/9日にシンポ
 市民連合が水面下で努力したことは想像ができます。「何もしてない」部外者の俺があれこれ言うことも「僭越」とも思う。とはいえ「もっと早く動いて欲しかった」感は否定できません。


「将来の希望につなげる」メーデー3年ぶり集会 連合、官房長官出席 - 産経ニュース
 自民にすり寄る連合執行部には心底呆れます。


基準あいまい、分かれる判断「特定少年」実名公表で - 産経ニュース

 専修大の沢康臣*1教授(ジャーナリズム論)は「家裁からの逆送事件で起訴した特定少年は原則すべての事件で氏名を公表すべきだ。匿名だと裁判に市民の目が届かない」と主張した。

 「実名報道反対派」の意見のみを載せ「両論併記しない」辺りが「実名報道派」産経らしい「露骨な偏向」ですがそれはともかく。
 是非はともかく*2実名報道で犯罪抑止効果を狙う」ならわかりますが、沢氏の主張は俺には理解できません。一体どんな「市民の裁判監視」が期待できるのか。
 「裁判所に通って審理を傍聴し、裁判記録も熟読」レベルでなければおよそ「裁判監視」といえないが、そんなことをやる人間はほとんどいないし、そういう人間は「新聞が被告人の実名報道しなくても」監視するのではないか。
 そもそも「裁判監視」が必要なのは「逆送事件」に限らない。単に「センセーショナリズムで記事を売りたいだけの話」を詭弁で正当化してるだけではないのか。
 なお、以前も書きましたがたとえ真犯人でも「加害者家族バッシング」を助長するだけで「実名報道」には何の有益な意味もない(場合によっては足利事件のような冤罪ケースもあるし、その場合、実名報道だと冤罪被害者のダメージがでかすぎる)と思う俺は逆に「成人でも匿名報道すべき」と思っています。そんな俺にとって、1980年代という「早い段階」で匿名報道を主張した浅野健一*3『犯罪報道の犯罪』(1987年、講談社文庫)は「長く後世に残したい名著」の一つです。
 一方で沢氏のような「実名報道支持者」には「何をバカなことを言っているのか?(呆)」という「軽蔑や憎悪」といった否定的感情しかない。


〝文春砲〟に河瀬直美監督「既に解決」 「腹蹴り」報道 - 産経ニュース
 事実無根と言えない辺りがげんなりします。「賠償金で示談した」ということなのでしょう。


公明・北側副代表、反撃能力への名称変更「評価していい」 - 産経ニュース
 「戦争でなく特殊軍事作戦(プーチン)」「撤退でなく転進、自殺攻撃でなく特攻(旧日本軍)」「買春でなく風呂(ソープランド)」「酒でなく般若湯(僧侶の隠語)」等と「同レベルの詭弁を評価」とは公明らしい無茶苦茶さで心底呆れます。問題は名前ではなく中身なのに。
 まあ以前から「電話盗聴→電話傍受」「ホワエグ→家族団欒法(第一次安倍)、高度プロ(第二次安倍)」「天下り→公務員再就職」「武器輸出三原則→防衛装備移転三原則」「カジノ→IR(統合型リゾート)」「難民でなくて避難民(ウクライナ)」など姑息な言い換えばかりしてきたのが自公ですが。


N党、山本太郎氏を擁立 れいわ代表と同姓同名 - 産経ニュース
 「れいわ山本の当選を阻止したい」のか、「れいわから得票を奪って当選につなげたいのか」はともかくN党らしい無茶苦茶さで心底呆れます。


準強制性交容疑で書類送検 滋賀の市議「潔白」と反論 - 産経ニュース
 レイプドラッグ云々が事実ならば「出来心ではなく」悪質な計画的犯行であり、厳罰が望まれますが果たして真相はどんなものか。まずは真相解明ですね。

*1:共同通信記者。著書『英国式事件報道:なぜ実名にこだわるのか』(2010年、文藝春秋)、『グローバル・ジャーナリズム:国際スクープの舞台裏』(2017年、岩波新書

*2:勿論俺は非の立場です。

*3:共同通信記者。元同志社大学教授。著書『マスコミ報道の犯罪』(1996年、講談社文庫)、『オウム「破防法」とマスメディア』、『犯罪報道とメディアの良心』、『「犯罪報道」の再犯』(以上、1997年、第三書館)、『「報道加害」の現場を歩く』(2003年、社会評論社)、『裁判員と「犯罪報道の犯罪」』(2009年、昭和堂)など(浅野健一 - Wikipedia参照)