今日の産経ニュース(2022年4/24、25日分)

海保、死者3人身元公表 東京の3歳女児ら 知床 - 産経ニュース

 3人は、香川県丸亀市の男性(40)、千葉県松戸市の男性(34)、東京都葛飾区の女児(3)

 実名報道して欲しいわけではありませんが、こういう場合に「実名報道」という声があまり起きず、「凶悪事件での被告人」の場合ばかり「実名報道」云々と言い出すのは「実名報道=メディアリンチ」と自白してるのも同然ではないか。というと「メディアリンチで何が悪い」と反論するのかもしれませんが。知床観光船事故、船長と甲板員の氏名公表 - 産経ニュースというニュースも「船長や甲板員の実名報道」は「強風で出航を中止する船もある中、出航を強行した」彼らを「加害者」と見なしてのさらし者なのかと疑いたくなります。


吉村知事が公務復帰 濃厚接触者の隔離廃止を国に要望へ - 産経ニュース
 軽症で済んだら、コロナを舐めて、かえって無茶苦茶を言い出すのではないかと危惧していたら早速この暴論です。本当に吉村には死んで欲しかった。


解雇無効確定も出勤拒む 神社本庁「対応を調整」 - 産経ニュース
 神社本庁なら予想の範囲内ですがどれほど下劣で無法なのか?。そもそもいつまでもこんな「出勤拒否」ができるわけもないでしょうに。
 こんな連中が「日本の伝統宗教」を詐称するのは本当に辞めて欲しい。元ネタ(?)は昔からあるとは言え、「明治に生まれた新興宗教国家神道)」ですから。


初の平成生まれ市長誕生 大阪・泉南市長に山本氏初当選 - 産経ニュース
 大阪では維新市長誕生は不思議ではありませんが、改めてげんなりします。


マクロン仏大統領再選へ 極右ルペン氏破る 主要メディア予測 - 産経ニュース
 ひとまずは嬉しいニュースですが「ルペンの決戦投票進出を阻止」できなかった点は今後の反省点です。また左派の立場ではマクロンは「ルペンよりまし」ではあっても手放しで評価できる候補でもない。


【書評】『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』 非寛容なリベラルの猛威 - 産経ニュース
 こうしたウヨの主張は「ジェンダーや人種を理由とした差別への寛容」は「差別への加担であり本当の寛容ではない」で終わる寝言でしかないでしょう。
 一方で産経らウヨは「リベラルが主張する寛容(同性婚夫婦別姓の容認など)」は平然と「伝統に反する」で否定するから心底呆れます。

 保守側に偏った議論だと考えるべきでない。著者自身がゲイ

 勿論「ゲイだから差別者ではない」と言う保証はどこにもありません。


【新聞に喝!】不可解な「匿名報道」朝日は説明せよ 酒井信彦 - 産経ニュース

 成人年齢が18歳に引き下げられ、犯罪者*1の実名公表が問題になっている。

 これについての俺の感想を言えば、「真犯人&20歳(今回の引き下げ前の成人年齢)以上」でも

阿部恭子
『息子が人を殺しました:加害者家族の真実』(2017年、幻冬舎新書)
『加害者家族を支援する:支援の網の目からこぼれる人々』(2020年、岩波ブックレット)

などが問題にする、いわゆる「加害者家族バッシング」の危険性を考えれば匿名報道すべきだと思います。

 実名・匿名の問題で、私が特に気になった事例がある。それは不思議な匿名報道が出現したからである。3月25日、札幌地裁で3年前の、参議院選挙の際の、安倍晋三首相(当時)に対するヤジに関する裁判の判決があった。

 「朝日の原告匿名報道」に因縁をつける産経です。
 しかし

 読売・日経は実名を出さずに、2人の原告を「男女2人」と書いている。

という時点でその因縁は成立しない。一方で「毎日、東京、産経」は実名だそうですが、これまた「実名報道する義務」はない。
 個人的には「原告が実名報道を望んでる」のなら原則、実名報道すべきでないかと思いますが、そんなことは個々のマスコミの価値判断にすぎません。勿論「朝日に限らず、この件で個々の新聞がどういう判断をしたのか」は俺も知りたいところですが、少なくともこの産経記事のように悪口するような問題はどこにもない。

*1:判決が出るまで推定無罪なので「容疑者(起訴前)」「被告人(起訴後)」と書くべきでしょう。また、判決が出ても「再審無罪の可能性」はわずかながらでも存在するので有罪判決確定後も「無罪主張」の場合は「受刑囚」と書くべきかと思います。