今日のロシアニュース(2022年8月9日分)

露で高まる「エリツィン批判」 ウクライナ侵攻のなか、ソ連崩壊に否定的な風潮 - 産経ニュース
 「エリツィンが経済失政でズタボロにしたロシア」を「大国として復活させたのはプーチン」という意味合いでの批判のようですが、「プーチンを首相として重用した上、次期大統領候補に後継指名したのはエリツィン」なので「プーチン批判派」にとってもエリツィンは手放しで評価できる人間ではありません。


ウクライナ 総動員令など11月まで延長の法案提出 長期戦に備え | NHK | ウクライナ情勢

 戒厳令と総動員令について、今月23日に期限を迎えるのを前に、ことし11月下旬まで延長する法案を、議会にあたる「最高会議」に提出しました。

 つまり「最低でも11月末まで戦争が続く」「戦争継続には総動員と戒厳が必要」とウクライナ政府が判断したと言うことです。
 勿論「11月末」で期限が延期されず、終了する保証はありません。再延長されるかもしれない。逆に「ウクライナが予想以上の軍事的成果で11月末を待たず、発令を前倒しで停止」も「可能性としては一応ある」でしょうが残念ながら、「そうなる現実的な可能性は低い」のでしょう。


CNN.co.jp : ロシア占領のヘルソン州を年末までに解放、ウクライナ軍司令官
 年末というと大分先なので見通しと言うよりは「政治的決意表明」でしょう。勿論「決意表明」なので実現するかどうかは不明です。


ロシア人の欧米入国禁止提案 ウクライナ大統領発言にロシア反発:時事ドットコム

 ゼレンスキー氏は米紙ワシントン・ポストに対し、現在の対ロ制裁は弱過ぎる*1と主張。ロシア人の入国を禁止し「考え方を変えるまで自分たちだけの世界に住まわせておけ」と述べた。
 エストニアのカラス首相も9日、ツイッターに「ロシアからの観光*2はやめる時だ。欧州訪問は人権ではない。ロシア人に与える栄誉なのだ」と書き込んだ。

 おいおいですね。「ロシア政府高官」や「政府高官と深いつながりがある政商」等ならまだしも「ロシア人」というだけでそこまでされるいわれはないでしょう。何も「ロシア人=プーチン支持者」ではない。
 ゼレンスキーといい、エストニア首相といい常軌を逸しています。しかしこんな暴言を放言することは【1】「ロシア政府VSそれ以外(ゼレンスキーはロシア国民を敵視してるわけではなく敵はあくまでもロシア政府)」という当初、ゼレンスキーが自ら設定したはずの構図を否定することで、常識人の反発を買うのは勿論、【2】ゼレンスキー側が戦争膠着に「有効な打開策がなく」しびれをきらし、精神状態がついに異常になってると世間に宣伝しているのも同然でしょう。「落ちた偶像」「化けの皮が剥がれる」という言葉をゼレンスキーには贈呈したい。
 石垣のり子参院議員の「ロシアを一方的に非難することこそ誠実な態度」とする正論と、想田和弘の「ゼレンスキーを礼賛しないとまるで国賊のようにぶっ叩く風潮」を捏造する妄論との目も眩むような落差 - kojitakenの日記などで「ゼレンスキーの太鼓持ち」をしていたid:kojitakenはこうしたゼレンスキー発言をどう評価するのか?(なお、今のkojitakenはウクライナ問題に飽きたのか、安倍晋三と統一教会(週刊文春) - kojitakenの日記など統一教会ネタばかりで、ウクライナについては全く触れません)


ロシア人入国禁止へ エストニア:時事ドットコム
 上にも書きましたが常軌を逸しています。「入国禁止対象」が「観光客を装って入国し、制裁逃れで大量の商品をロシアに密輸」「ロシア政府高官や高官と深いつながりがある政商」など限定ならまだしもそうではない(ロシア人なら全員禁止)ようですし。


ロシア軍空港爆発、ウクライナ抵抗運動が関与か ロシアは事故と主張 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
 「ウクライナの攻撃」でもロシアは「事故だ」というでしょう。
 一方、ウクライナは「事故」でも「我々の攻撃だ」というでしょう。現時点では情報が少なすぎて、真偽不明としか言い様がない。


ウクライナ国防相ら暗殺企てた疑いで男拘束 東部出身、露に寝返りか - 産経ニュース
 「ホンマかいな?」ですね。そう簡単に国防相暗殺ができると思えないし、だからこそ「戦意を高めるためのウクライナ側のでっち上げ」などの可能性も否定できないのではないかと疑問に思います。

*1:ここで「ロシアの石油、ガス禁輸を強化しよう」等ならまだしも「ロシア人全員入国禁止」とは気が狂っています。

*2:「ロシアへの観光」なら「ロシア経済制裁の一環」として理解もできますが