今日のロシアニュース(2022年8月29日分)

ラブロフ外相のアラブ・アフリカ諸国訪問
 浅井先生がプーチンロシアに大甘であることにはげんなりしますが、とはいえ「NATO諸国は反プーチンロシアだが、その他の多くの国は別にそうでもない」という「有益な指摘」なので紹介しておきます。


ロシア人観光客制限で合意 EU、ビザ優遇措置停止 - 産経ニュース
 筋の通らないロシア人差別だと思うので全く賛同できません。


【正論モーニング】ウクライナ侵攻から半年、日本人よ「平和ボケ」から目を覚ませ - 産経ニュース
 自衛隊在日米軍は「ウクライナ軍と違い」世界有数の軍隊だし、そもそもどこの国が攻めるというのか。ウクライナ戦争で苦戦するロシアが日本に侵攻する余力があるわけがない。中国、北朝鮮にしても「台湾や韓国」ならともかく日本侵攻をする動機がないでしょう。
 デタラメな主張も大概にしたらどうなのか。


ゴルバチョフ元ソ連大統領が死去 ペレストロイカ、冷戦終結 - 産経ニュース
 年齢(1931年生まれ、91歳)を考えれば、死去に何の不思議もないし「政治的には既に過去の人」ですがある種の感慨があります。


【主張】ザポロジエ原発 世界を放射能で汚す気か - 産経ニュース
 ロシア批判はしても脱原発とは絶対に言わない辺りが産経らしい。故意に軍事攻撃してる疑いが濃厚なロシアは「論外」ですが誤爆の危険性だってある。戦争において「何があろうと絶対に原発が攻撃されない」と思う方がおかしい。


ロシア 大規模演習の参加兵士 大幅縮小 ウクライナ侵攻影響か | NHK | ロシア
 以前から実施予定の演習なので規模を縮小しても「面子からやらざるを得ない」ということでしょう。
 また

 今回の演習には、中国のほか、インドやモンゴルなど、前回を上回る13か国の部隊が参加する

ということで「国際的に孤立していないアピール」もするということでしょう。勿論、参加国の多くは「ロシア全面支持」ではないものの、「NATO諸国ほどの反ロシア」ではない点には注目すべきでしょう。


仏トタルエナジーズ、ロシア合弁解消 ノバテクに売却: 日本経済新聞
 勿論ロシアもこうしたことをある程度は想定して対応を考えていたでしょうがそれでもフランスの撤退はやはり経済的に痛いのではないか。


ロシア、ウクライナがNATO加盟断念しても戦争やめない=前大統領 | ロイター
 NATO加盟断念では「足りない」のならば一体、ロシアにとって停戦に何が必要なのかは「メドベージェフが語らなかったのか」残念ながら記事には書いてありません。
 勿論、ウクライナによる「クリミア併合の容認」「ドネツク共和国、ルハンスク共和国の独立承認」など「ある程度の予想」はできますが。


首都は日常戻るも「戦争が常態化」 現地在住の日本人男性が語るウクライナ - 産経ニュース

 キーウで20年暮らす中村仁さん(54)は26日、交流サイト(SNS)の音声通話で現地の状況を説明した。
 「国の中枢機関が集中し、防衛態勢が整っているキーウが一番安全と考える市民は多い」と説明する。
 当初は徹底抗戦する構えで祖国防衛の覚悟を示す市民も多かったが、「今は反露感情の強いリビウなど西部地域の人以外で、志願して戦場に赴こうという人は少ない*1ようだ」とも語る。
 一方で、最近出会った東部ドンバス地域出身の20代男性は、クリミアが併合された2014年から志願兵として戦地に赴き、今年4月、東部マリウポリで抗戦中に片足を失った。ドンバス地域はロシアの実効支配地。リハビリに励む男性は「ロシアが私たちの土地に入ってきたことは許せないし、ロシアが実効支配する地を解放するために戦う」と、年末までに戦線に復帰したいとの強い意思を示したという。
 「キーウでは平時のような日常が戻りつつある中で、戦争への意識の地域格差をまざまざと感じた」

 重要な指摘かと思うので紹介しておきます。
 ロシアで「プーチン批判」が弱い理由として「現時点では総力戦とは言えず一部の軍人が戦ってるに過ぎないこと」がよく指摘されますが、実はウクライナも同じで「現時点ではウクライナ全土が戦場になってるわけではなく、総力戦とは言えないこと」がウクライナで抗戦支持が多い理由の一つではないか。

*1:勿論政府がそうした要請をしないからでもあるでしょうが