今日のロシアニュース(2022年6月18日分)

ウクライナ戦争「何年も続く可能性」 支援維持訴え―NATO事務総長:時事ドットコム
 あえて「悲観論で引き締めを図ってる」可能性はありますが「制裁が思ったほど効いてない」と事実上認めてるに等しい発言であり、げんなりします。
 「何年かかろうとウクライナ支援を続ける」といいたいのでしょうが、「NATOは早期決着する気はないのか」ということでウクライナの失望と、ロシアの戦争継続意欲をかえって助長しないかと疑問に思います。


「なぜ独裁が生まれ、なぜ戦争を始めたのか」 ロシアの若者の問いに71歳が答える|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
 「プーチンエリツィン政権で大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、首相などを歴任)を後継者に指名したのは前任者エリツィンであり、エリツィンが彼を後継者に指名しなければ今の事態はなかった(エリツィンの後継指名は決して「当然」ではない)。また大統領としてのエリツィンプーチンほど酷くはなかったものの民主主義者とは言いがたかった。エリツィン民主化に後ろ向きだった時点で、今のようなプーチン独裁にはならないにしても、ロシア民主化の可能性は閉ざされてしまった」「プーチンの大統領就任後の独裁体制確立についても我々ロシア人が今思えばもっと何かできなかったか?」という指摘がされています。「プーチンの責任」は重いとはいえ、彼一人で「今の独裁的体制ができあがったわけではない」という指摘は重要でしょう。


【古典個展】日露もし戦わば… 大阪大名誉教授・加地伸行 - 産経ニュース
 ウクライナ戦争に片がつかない限りありえない話なので馬鹿馬鹿しい。仮に戦ったとして「NATOの軍事支援がある」とはいえ、ウクライナ相手に苦戦する軍隊です。自衛隊相手にはもっと苦戦するでしょう。今のロシアなどどう見ても日本の脅威ではない。

 地形の特徴。今回のロシアのウクライナ侵略は基本的には日本に参考にはならない。

 そりゃロシアと日本は地続きでないですからね。ウクライナ以上に侵攻には困難があります。


プーチン氏、ウクライナのEU加盟容認 「西側の半植民地に」 | 毎日新聞
 プーチンの悪口雑言は「EU加入反対(ウクライナの西欧接近反対)を理由とした、為にする物*1」なので「無視する」として過去において「東欧、旧ソ連」のEU加盟が「貧しい東欧、旧ソ連から豊かな西欧への移民(人材流出)」を生むなどの「マイナス面」もあったことは事実でしょう。勿論プラス面もあるので「加入すべきでない」つう話でもないでしょうが単純な「バラ色でないこと」は確かでしょう。


【竹島を考える】ウクライナ侵攻が示す百戦錬磨ロシアの脅威 - 産経ニュース
【1】北方領土問題ならともかく竹島とロシアは関係ない
【2】「マウリポリ陥落、ブチャ虐殺*2などウクライナ側も被害は受けてる」「NATOの軍事支援をウクライナが受けてるから対抗できてる面がある」とはいえ、「キーウ陥落には失敗し」ロシア軍が大苦戦
という意味で「百戦錬磨のロシア軍」云々とは「アホか」ですね。結局ロシアは「ソ連崩壊のダメージ」が未だに大きく「弱い相手(例:NATOの支援を受けてないクリミア併合当時のウクライナなど)には強い」が実は「それほど強くないこと」が露呈してしまったのではないか。


33歳のブラジル人→実はロシアのスパイ オランダで摘発、潜入防ぐ:朝日新聞デジタル
 ロシアの謀略行為を批判した上での話ですが、「その程度の行為」でダメージを受けるほどICCのシステムは脆弱なのか?、それとも「そこまで脆弱ではないがロシアの行為の悪質さを批判するため公開したのか?」とは思いました。


プーチン大統領「経済制裁は失敗」欧米側との対決姿勢を鮮明に | NHK | ロシア
 勿論、虚勢でしょうが、「2月末の開戦から3ヶ月経った今もロシアがウクライナから撤兵しないこと」で分かるように当初期待されたほどには、制裁が効いてないのも確かです。制裁について、あるいは今後のロシア対応について一定の見直しは必要でしょう。


プーチン氏、ウクライナ「中枢」への攻撃示唆 EU加盟「反対せず」 - 産経ニュース
 敵基地攻撃「中枢にも」 自民・安倍元首相:時事ドットコムなどが紹介する安倍の「中枢攻撃」発言と酷似するプーチン発言ですがこの点を安倍に質問したら何と答えることやら。
 それにしてもプーチンの「中枢攻撃」はどう見ても「ハッタリ」でしょう。首都キーウを攻撃し、ゼレンスキーを殺害したり、国外亡命に追い込むことができるとも思えない。

*1:とはいえ、「加入反対」を明言し、開戦理由にまでしたNATO加盟問題と違い「反対はしないが不幸になると思う」という物言いなのが興味深い。なお、EUには確か「加盟条件の審査がある」のでウクライナが加入申請しても当然に加入が認められるわけではないことを指摘しておきます。

*2:とはいえ虐殺がすぐに明らかになったのはブチャをウクライナが取り戻したからで、その意味でロシアは明らかに大苦戦しています。