「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年8/31日:島田洋一の巻)

島田洋一
 安倍元首相の国際的な認知度と評価は日本の政治家の中で圧倒的に高い。

 「何が根拠だ」ですね。「元首相葬儀」に要人が来たことは過去にもある。安倍だけの話ではない。

島田洋一
 安倍首相の国葬儀は、いわば通夜や葬式には出られなかったので、日本国として「お別れの会」を開いて欲しいという国際社会の声に応えたものだ。

 「お別れの会」とやらを外国首脳が希望*1したとしても「国葬にしろ」は一言も言ってないでしょう。
 過去に元首相は吉田茂以外全て「内閣&自民党葬」なのに安倍だけ「国葬」にする正当な理由がどこにあるのか。それにしても世論調査で「反対が多い」が故に島田ですら「国民世論」を持ち出せずに「国際社会ガー」であることには苦笑します。

島田洋一
 反安倍錯乱症候群の人々は国葬儀を我慢できないらしいから、その間、中国か北朝鮮にでも行っていたらどうか

 「外国」ならまだしも「中国、北朝鮮」と書き「国葬批判派=中朝シンパ」扱いする辺りが島田らしい下劣さです。
 大体「国葬批判=国民の過半数」なのに良くも言ったもんです。

島田洋一
 バイデン大統領が、トランプ派共和党*2アメリカ社会の不倶戴天の敵とする、意識的に分断を煽る演説を行った。トランプを含む過去の大統領は、用意された演説でそうした行為には出なかった*3

 トランプ一派がバイデンを非難すると正当な批判で、バイデンがトランプ一派を批判すると「分断の扇動」呼ばわりとは島田のデタラメさには心底呆れます。そもそもトランプがそのように非難されるのは「上院襲撃の扇動」など無茶苦茶な事をやるからでしょうに。
 なお、バイデンの演説については以下を紹介しておきます。

バイデン氏「トランプとトランプ派の共和党員は国の脅威」名指しで批判(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース2022.9.2
バイデン大統領
「今この国で起きていることの多くは正常ではない。ドナルド・トランプとMAGA*4(トランプ派)共和党員は、米国の根幹を脅かす過激思想の象徴だ」

「半ばファシズム」 バイデン氏のトランプ派批判がエスカレート | 毎日新聞2022.9.3
 バイデン氏は1日の演説で、2020年大統領選の「不正」を根拠なく訴えるトランプ派を「選挙否定論者」と断じ、「憲法を尊重せず、法の支配を信じず、自由な選挙の結果の受け入れを拒んでいる」と批判した。中間選挙や2024年の次期大統領選を巡っても「彼らは勝てなければ、『不正な選挙だった』と訴える。そんな状況では民主主義は存続できない」と危機感を表した。8月25日には民主党の集会で「トランプ氏だけでなく、MAGA(マガ=トランプ派)の考え方は、半ばファシズムのようだ」と述べた。
 トランプ氏の支持者の大半は、2020年大統領選が「(ボーガス注:民主党の選挙不正により)盗まれた」との根拠のない主張に同調しており、バイデン氏からみると「過激主義者」となっている。

島田洋一
 米共和党下院No.3のエリス・ステファニクが、中間選挙で多数を奪還したら「バイデン犯罪一家*5」の調査委員会を立ち上げると改めて宣言。
 トランプの何らかの「事件」で対抗しようとバイデン側が資料集めに動いたのが、先のFBIを使ったトランプ邸家宅捜索。米政治の韓国化は進む

 「はあ?」ですね。第一にFBIの捜査をバイデンの指示等による「不当な政治的捜査」で「トランプは無実」と決めつける根拠は何か。第二に「韓国化呼ばわり」とは全く韓国に失礼です。勿論「トランプ派らしい」ステファニクの暴言は論外です。トランプの影響力がいつまで経っても消えない共和党にも困ったもんです。

島田洋一
 国連の人権高等弁務官ですら*6、中国政府によるウイグル人の拷問、性的暴行は「信憑性がある」(credible)と認めた。
 「証拠がない」と言い続けてきた山口公明党代表はどう応えるのか

 中国非難決議について言えば「自民党も消極的だった」のに全てを公明党のせいにしたいらしい「自民信者」島田には心底呆れます。

島田洋一
 バイデン政権の媚中派キング、ジョン・ケリー*7気候変動特使が、中国は公約以上に炭素排出を減らし、世界に大陽光パネルを供給していると称賛(FTのインタビュー)。

 CO2削減という観点においてはケリーの言うとおりではないのか。
 それにしてもケリーに悪口するだけで【1】ケリー発言は間違い(中国はCO2を大して削減していない)と言いたいのか、【2】CO2削減などどうでもいいと言いたいのか(島田は温暖化CO2原因否定論?)、【3】CO2削減自体は善行として評価するが、香港問題などいわゆる人権問題の点から中国を非難してるのか、何が言いたいのか全く分からない辺りが島田らしいアホさです。

*1:正直、外国首脳は「自民党葬等をするのであれば、社交辞令として出席するが、何が何でも開いて欲しいわけではない」でしょう。かつ現時点において出席を表明している首脳は「元首相」「元大統領」と「元職」ばかりです。現役の政治家がほとんどいない。

*2:バイデンの批判対象が「(トランプ批判派も含む)共和党員全体」ではなく「トランプ派共和党員であること」に注意しましょう。今の共和党は「トランプ派が主流化しつつある」ようですが。

*3:他の大統領はともかく、トランプについてはそんなこともないのでは?。それとも「用意された演説では存在しなかった(アドリブ演説ならトランプには「分断扇動と非難される発言」はあった)」という島田流「ご飯論法」か?

*4:トランプ派の政治スローガン『Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国にする)』の略語

*5:名誉毀損に該当するのではないか。

*6:何が「ですら」なのか意味不明です。

*7:2004年アメリカ大統領選挙での民主党候補(現職のブッシュ子に敗北)。オバマ政権国務長官