やはりコロナは怖い病気ではないか(2023年2月17日記載)(副題:TBSラジオ・森本毅郎スタンバイで『コロナ肺炎によるとみられる豊島区長の死去』を知る)

 百貨店3店にヨドバシ そごう・西武買収計画の柱 - 産経ニュース*1(2023.2.15)
 ヨドバシが出店対象とするのは西武池袋本店、西武渋谷店(いずれも東京)と、そごう千葉店(千葉市)。

が先日、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で取り上げられた時に

◆MC・森本氏
 西武池袋については高野・豊島区長が「ヨドバシ出店計画」に反対して、以前この番組でも取り上げましたが、結局やはりヨドバシが出店ですか?。高野区長の反応が気になりますね?
◆コメンテーター・渋谷和宏氏*2
 高野区長は実は2/9にお亡くなりになってるんですね。高野さんが亡くなったからこういう発表をしたわけではなく,死後の発表は偶然でしょうが。

云々と言った感じのやりとりがあり、「え、亡くなったの?」と思いググったら以下の記事がヒットしました。

東京・豊島区長の高野之夫さん死去 85歳 1月に新型コロナ感染:朝日新聞デジタル2023.2.9
 東京都豊島区の高野之夫(ゆきお)区長が9日、肺炎のため自宅で死去した。85歳だった。1月に新型コロナウイルスの感染が判明した後、体調の悪化を理由に登庁していなかった。2月8日の区議会を欠席し、4月予定の区長選に立候補せず、今期限りで退任するというメッセージを寄せていた。
 高野区長は現在6期目。豊島区議や都議を経て1999年に初当選。23区の首長では2番目に高齢*3だった。

東京 豊島区の高野之夫区長が死去 85歳|NHK 首都圏のニュース
 豊島区によりますと、高野区長は先月、新型コロナウイルスに感染し入院していましたが、27日に退院し、基礎疾患があるため登庁はせず、自宅で療養を続けていました。
 その後、容体が急変し9日夜、肺炎のため都内の自宅で亡くなりました。85歳でした。

 「現在85歳(1937年12月生まれ*4)なら、前回選挙(前回の2019年選挙では81歳)の時に後継に道を譲るべきだったのでは」「1999年から2023年の6期24年て長過ぎやろ」と思いますがそれはさておき。
 「85歳の高齢」「次期区長選には出馬せず引退を表明」「基礎疾患があったらしい」とはいえ、「現役・豊島区長(コロナ感染前はそれなりに元気で、それなりに執務していたのでしょう)」が「コロナ肺炎によるとみられる死去」です。
 やはり「コロナとは怖い病気*5」ではないか。
 なお、「在職中死去」とはいえ、彼が健在だろうと「今年の4月で選挙」なので各党の選挙態勢自体には影響はないでしょう(区長の死去で選挙時期が早まることもない予定)。
 「自民系の高野氏が6期24年(つまり自民の強い地盤が恐らくある)」とはいえ野党共闘で候補を立て、できれば勝利もしたいところです。最近の立民の体たらくでは「立民が自民と相乗り(宮崎県知事選、愛知県知事選)」「自主投票(山梨県知事選、神奈川県知事選)でトンズラ」の可能性が低くないのが何ともかんともですが。

参考

西武池袋「ヨドバシ出店反対」の“豊島区の首領”高野之夫区長(85)が引退へ。コスプレ副区長、朝日新聞記者ら“仁義なき跡目争い”が勃発! | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい2023.2.8
 豊島区は、高野之夫氏(85)が6期区長を務め、「高野帝国」と呼ばれてきた。
 昨年12月には、西武池袋本店の低層階に家電量販店大手のヨドバシカメラが出店する計画について、反対の考えを表明していた高野区長だが、最近は体調がすぐれず、イベントや議会の欠席も多かったという。
 池袋東口のかつて豊島区役所があった跡地は再開発が進み、次々と文化施設が立ち並ぶ。また、サンシャイン周辺は“アニメの街”として、連日多くの若者が訪れている。
 また、2014年には「消滅可能性都市」とまでいわれた池袋だが、年々タワーマンションが建ち並び、今では子育て世代も定住しているという。いずれも「高野氏の功績」と(ボーガス注:高野区長支持の)区民は称えるが、一方で(ボーガス注:高野区長批判派の区民からは)こんな声もある。
「長年の強権政治が恐怖政治となり、区役所や区議会では誰も逆らえず、プレッシャーから心を病む人が続出している」
(区役所職員)
 1月以降は体調が悪化し、議会やイベントも休みがちだったという高野氏には、側近からも「10日間連絡がとれない」と、その体調を心配する声があがっていた。そんな中、側近たちのあいだで“苦渋の決断”が下されたのは2月6日のことだ。
 「都市開発の関係者や池袋の観光関係者などの支援者が集まった会議で、今年4月におこなわれる区長選は『健康面を考えると高野さんで戦える状態ではない』となった」(区役所関係者)という。                          
 後任には副区長の高際みゆき氏が候補に上がるが、どうも一筋縄ではいかない様子だ。
「彼女はもともと小池都知事の元秘書、担当部長で言ってみれば懐刀。それだけにこれまで高野さんの強権政治に耐えてきた区議や区職員のなかには、彼女のことを面白く思っていない人も多い。
 高野派の中には立憲民主党をはじめ複数の野党*6が担ぐ、朝日新聞の政治部記者を辞めて出馬する神沢和敬(41)にチカラを貸す者も出てくるでしょう。さらに国民民主党は女性議員をたてる予定で、4月の豊島区長選はこの三つ巴の争いとなりそうだ」
〈追記〉
 8日、13時から豊島区役所でおこなわれた本会議にて、齊藤雅人副区長がこの日議会を欠席した高野区長のコメントを読み上げた。高野区長は引退を表明すると共に後継者に高際みゆき副区長を指名した。
「私は年明けから新型コロナウイルスに感染し基礎疾患もあったため、療養をしておりました。皆さんには多大なるご迷惑、ご心配をおかけし誠に申し訳ありません。私は池袋で生まれ池袋で育ち、豊島区の発展のために情熱を注いでまいりました。
(略)
 私は次期区長選には出馬致しません。今後についてでございますが3年間私を支えてくれた高際みゆき副区長は皆さんから高評価を頂いている自慢できる方でございます。誰1人取り残さない社会実現のために、これからも豊島区政を長く引っ張っていくリーダーとして適任であると考えております」

*1:西武百貨店、そごうは現在、「株式会社そごう・西武セブン&アイ・ホールディングスグループ傘下)」が運営

*2:1959年生まれ。『日経ビジネス』副編集長、『日経ビジネスアソシエ』 創刊編集長、日経BP社ビジネス局長など歴任。2014年3月に日経BP社を退社しフリー。本名の渋谷名義での著書として『文章は読むだけで上手くなる』(2014年、PHPビジネス新書)、『働き方は生き方:派遣技術者という選択』(2016年、幻冬舎文庫)など。井伏洋介名義の著書として『さよならの週末』(2012年、幻冬舎文庫)(渋谷和宏 - Wikipedia参照)

*3:ちなみに1番高齢なのは花川與惣太・北区長(1935年4月生まれの87歳、2003年に初当選で現在5期20年の途中)。東京都北区長選に現職が立候補表明 5期目の87歳、23区で最高齢:朝日新聞デジタル(2023.2.9)によれば「6期24年を目指し、まだ続ける(今年4月の区長選出馬表明)」そうだから「はあ?」「あんたバカァ? (あんたばかぁ)とは【ピクシブ百科事典】」「お前はアホか?(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。いい加減引退し、後進に道を譲ったらどうなのか。ちなみに花川と同じ1935年生まれの政治家としては羽田元首相(2017年死去)がいます(1935年 - Wikipedia参照)。

*4:ちなみに1937年生まれの政治家としては小渕元首相(2000年死去)、河野元衆院議長、橋本元首相(2006年死去)、森元首相がいる(1937年 - Wikipedia参照)。

*5:志村けん(2020年3月死去)や岡江久美子(2020年4月死去)、羽田雄一郎・元国交相(2020年12月死去)と言った著名人が死去した頃なら「もっと騒がれた」であろうに、「ワクチン接種などにより以前ほどは怖くない」「3月13日でマスク解除予定」「5月8日で5類移行予定」「豊島区長は高齢で基礎疾患持ち」とはいえ、現役豊島区長のコロナ死去があまり騒がれてないことが正直怖い。最近の日本人は「コロナを舐めすぎていないか?」。

*6:この「複数の野党」とやらに「維新」「共産」「社民」「れいわ」などの何処が入るのか?(国民民主党は入らないようですが)