今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年4/18日分)

あったか蕨市発展必ず/埼玉 よりたか市長が事務所開き
 現在四期目ですからねえ。5期目の出馬を是とするにしても、そろそろ後継のことを考えた方がいいとは思います。


党議席回復し明るい風を/静岡・熱海市 高井かずゆき候補(82)=新
 「若ければいい」という話でもないですが「高齢すぎないか」感はあります。勿論共産の名誉のために断っておけば当然、共産にも若い候補もいますし、他党にも高齢候補はいます。


G7に向けてW7 五つの分野で提言/あらゆる分野にジェンダー平等必要
 「W7て何?、W3手塚治虫原作のテレビアニメ)のメンバーが増えたの?(勿論冗談です)」と思ってググったところ

G7 広島サミットの開催〜W7ってなんですか? | 国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)
 G7には「エンゲージメント・グループ」と呼ばれる公式グループがあり、それぞれ各国の企業や非営利団体、市民団体などが集って政策提言(コミュニケ)をまとめています。W7(Women 7)とはそのひとつで女性の権利に特化したもの。ほかには、B7(Business 7)、C7(Civil 7)、L7(Labour 7)、S7(Science 7)、T7(Think 7)、U7(Urban 7)、Y7(Youth 7)の7つのグループが発足しています。
 このようなエンゲージメントグループは自発的に立ち上がった団体で、設立条件などに正式な決まりはないという。

G7だけじゃないC7、W7、B7…「〇7」が首脳へ意見を届ける! LGBTQなど性的少数者の団体「P7」も加わる【広島発】|FNNプライムオンラインテレビ新広島
 Y7サミットとは「Youth=若者」の頭文字のYをとったもので、G7各国を代表する若者によって開かれる国際会議。
 Y7のようなエンゲージメントグループは、実はたくさんある。C7、W7、B7、S7、L7、T7。それぞれ何の頭文字だろうか?
 正解は、CはCivil(市民・NGO)、WはWomen(女性)、BはBusiness(ビジネス)、SはScience(科学)、LはLabour(労働組合)、TはThink(シンクタンク・研究機関)である。
 なぜ、このような多様な団体が存在するのか?サミットを研究している名古屋外国語大学の高瀬淳一*1教授に話を聞いた。
名古屋外国語大学・高瀬淳一教授:
 G7は最初は経済と政治の話をしていたんですが、環境問題とかいろんな社会問題を扱うにつれて、市民運動団体の意見をちゃんと聞こうというふうに変わっていきました。ちょうどそのころ、市民運動団体の代表たちが集まって「C7」というのを作るんですね。そのC7に促される形でビジネスのリーダーたち「B7」、それから労働者の「L7」などいろいろな“なんとか7”ができあがりました
 これらのエンゲージメントグループがまとめた意見は、「シェルパ」と呼ばれる補佐役によって首脳に届けられる。シェルパとは、エベレスト登山を手伝う案内人のこと。
名古屋外国語大学・高瀬淳一教授:
 山の頂上(サミット)への意見をまとめるお手伝いということで、慣習として、提言の準備をする官僚や政治家をシェルパと呼びます。だいたい議長国のシェルパがエンゲージメントグループの代表から意見を聞いて文書を受け、それを閣僚会議や首脳会議に出します
 3月、エンゲージメントグループにもう1つの団体が加わった。それは「P7」Pride 7。LGBTQなど性的少数者の支援団体が立ち上げたグループだ。

だそうです。残念ながらググってもメディアの記事はこの程度しかヒットしませんでした。「市民運動にマスコミは関心がねえのか?(まあ、ないのでしょうが)」とげんなりします。しかしフジがLGBT運動に好意的な記事を出すのは「やはり産経とは多少違う(過大評価はできないが、産経よりいくらかはまし)」というべきでしょう。
 これらの「7」については以下の記事も紹介しておきます。
赤旗気候変動対策は公平に/日本の石炭延命・原発依存を批判/C7サミット 首相に提言
首相〝C7〟代表と面会 核廃絶など提言受け取り - 産経ニュース*2
G7に性的少数者の声を届けるP7開催 権利保護、日本の遅れ指摘も:朝日新聞デジタル
「G7」各国でLGBT課題を議論する「P7」サミット初開催 “LGBT理解増進法案 早期成立”求める声相次ぐ | TBS NEWS DIG
「G7」ならぬ「U7」サミットって何? 気候変動や災害支援で各国政府に要望|社会|地域のニュース|京都新聞

 インターセクショナリティ(交差性=人種、階級などさまざまな差別の軸が組み合わさり相互作用していること)とジェンダーの分科会では、障害をもつ女性の35%が性暴力を受けていること(省略)について報告。

 無知なので「初耳の外国語」で「?」ですが「赤字部分の説明」で何となく意味は分かります。
 「弱い立場(女性、外国人、障害者、経済的貧困など)が沢山重なり合うと、余計苦しい立場になる(例:食い物にしようとするクズも出てくる)」という「世知辛い世の中」を「学問的に表現」するとこうなるのでしょう。道徳的見地からは「弱い立場の人間ほど救済されるべき」なのですが、残念ながら人間社会はそんなに立派ではない。

なかなかすごい記事だと思う(知的障害者は、性犯罪や管理売春などで食い物にされやすい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
信頼していた施設で性暴力に遭った娘 重度障害、つけこまれた特性:朝日新聞デジタル

等も指摘するとおりです。実に憂鬱になります。
 なお、障害をもつ女性の35%が性暴力については以下の記事を紹介しておきます。

女性障害者の生きにくさ - 記事 | NHK ハートネット
 2011年の5月から9月にかけて「DPI女性障害者ネットワーク」が、女性障害者の実態調査を行いました。
 生きにくさの回答でもっとも多かったのが「性的被害」。回答者の35%が被害を受けたことがあると答えています。
 平成27年度の『犯罪白書』によれば、日本国内で強制わいせつを受けたことのある女性の割合は11%、強姦の割合は1.9%となっています。被害を申告しない女性もいるので、実際にはもっと多いとしても、女性障害者の被害の数字は、女性全体よりもはるかに比率が高く、性的被害を受けやすいと推測されます。
 障害別では、6割近くが視覚障害者の女性で、次に多いのは肢体不自由の女性で2割となります。目が見えない、声が出せない、手足が動かせないなどの障害ゆえに、抵抗できなかったり、逃げられなかったり、助けを呼べないことを見越して、つけ込んでくる男性たちがいることがわかります。
 また、身体的な介助をされることが多い女性障害者は、男性からのセクハラの被害にも遭いやすいと言えます。
<性的被害>
◆マッサージ師として働く職場で休憩中、上司と2人きりになると後ろから抱きつかれて胸を触られた。(40代、視覚障害者)
※この記事は2016年7月のハートネットTVブログ『女性障害者 第1回 女性特有の生き難さを考える』と『女性障害者 第2回 女性障害者の生きにくさとは何か?』を基に作成しました。情報は2016年7月時点のものです。

*1:著書『武器としての<言葉政治>』(2005年、講談社選書メチエ)、『「不利益分配」社会』(2006年、ちくま新書) など

*2:多様な提言をしているでしょうからどちらも嘘ではないでしょうが、赤旗が記事タイトルで脱原発に触れても産経が触れない辺りが興味深い。