中国特別代表 ロシア外相とウクライナ情勢協議 懐疑的な見方も | NHK | ウクライナ情勢
ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は26日、ツイッターに「ウクライナのすべての領土が解放されないことを想定した『妥協のシナリオ』は民主主義の敗北であり、ロシアの勝利を認めることと同じことだ」と投稿しました。
ポドリャクの言う「全ての領土」が何を意味するかが問題ですね。「昨年2月以降の大規模侵略」以降にロシアが編入した領土(4州)ならともかくそれ以前に編入されていたクリミアまで含むのでは現実的ではないと思います。
「2月の侵攻より前に戻せ」が最も適切ではないか。
なお、終戦ではなく「停戦」なので俺個人は「条件によっては」2月の侵攻より前に戻っていなくても「停戦も可」と思っています。問題は「どうウクライナ戦争を決着させるのか」という落とし所と「戦況をどう評価するか(戦争がどれだけかかる見込みか、一部の悲観論のようにこのままでは10年超える可能性もあるのかなど)」でしょう。それなしで「全ての領土を取り戻すまで戦う」というのも果たしていかがな物か。
ロシア次官「併合地域」承認が条件 ウクライナ和平で - 日本経済新聞
ガルージン*1外務次官はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟を断念し、東部・南部4州など住民投票を経てロシアが併合を宣言した地域をロシア領と認めることが和平の条件だと述べた。
和平に応じる条件としてウクライナ側の軍事行動停止や、欧米が武器供与をやめること*2なども挙げた。
特に「4州併合の承認」が飲めそうもない和平提案*3であり、「最初はハッタリかまして徐々に落とす」という戦術であるにしても「挑発行為か?」と言う気もします。
それにしても米国は当初「対立ポーズ」ではあっても「デフォルト回避(この点ではバイデン政権も共和党も共通認識があり対立ポーズは強硬派をなだめるための芝居で当初から落とし所を考えていたと評価されていた)」で「合意が成立」したところ、ウクライナ戦争はそうした「停戦(終戦)の可能性」がまるで見えないところが何ともかんとも。
今月3日にモスクワ中心部のクレムリン(ロシア大統領府)に行われた無人機(ドローン)攻撃についてはゼレンスキー政権が欧米との合意なしに行ったとの見方を示し
こうした表明を単純に「事実認識の表明」と見るほど小生もナイーブではない。ロシアによる「ウクライナとNATOの分断」の意図はあるでしょう。但し、「親露ではあり得ない」米国マスコミも同様の見方を示してるので「NATOの了解なしにやった」ということ自体は事実かも知れない。
チャイコフスキーは同性愛者でも国民の誇り=プーチン大統領 | ロイター2013.9.5
偶然気づいた古い記事ですが、「こんなことをわざわざ言うこと自体」がむしろ「同性愛差別そのもの」でしょう。
それはともかく「反同性愛の極右」を支持基盤とするプーチンもさすがに「チャイコフスキー否定」はできないわけです。
それにしても無知なので「チャイコフスキーが同性愛」とは今回初めて知りました。
参考
チャイコフスキーの死 - Wikipedia
ソ連の音楽学者アレクサンドラ・オルロヴァが自殺説を主張しており、彼女の主張が、1980年に世界的に有名な音楽辞典『ニュー・グローヴ』に取り上げられた。
チャイコフスキーは同性愛者であったが、当時の帝政ロシアでは同性愛が違法であり、極刑に処されるのが普通であった。ところがチャイコフスキーはある貴族の甥と男色関係にあった。それを知ったその貴族が激怒し、皇帝に宛てた手紙を書き、それを、チャイコフスキーの友人であり当時高い地位にあったニコライ・ヤコビに手渡した。そこでヤコビは(同性愛が表沙汰になれば、チャイコフスキーの名誉が失墜するとして)チャイコフスキーに自殺を示唆し、チャイコフスキーは服毒自殺した。しかし1988年のアレクサンドル・ポズナンスキー論文を皮切りに、多くの疑問や矛盾が指摘されている。ポズナンスキーは自殺説*4を「根拠のない作り話」であると結論づけている。
現在ではコレラ並びに併発した肺水腫で死亡したという説が一般的である。
1893年11月1日、チャイコフスキーは、サンクトペテルブルクのレストランで甥たちと共に食事をした。レストランでは沸騰させ殺菌した水の提供が出来なかったが、チャイコフスキーは周りの反対を聞かず、そのまま生水を飲んだ*5。翌日の朝、チャイコフスキーは激しい腹痛と下痢に襲われ、コレラと診断された。