今日の産経ニュース(2023年9/21、22日分)(追記あり)

「暴力団根絶やしは不健全」 宮崎県議が常任委で発言 - 産経ニュース
 この議員や所属政党が「暴力団と交遊があるのか(実際あるのかもしれませんが)」と疑われかねず、今時こんなことを公言する県議がいることが驚きです(因みに自民所属)。
 勿論「暴力団を根絶やしにするためなら何でも許される、多少、警察が法を逸脱しても大目に見るべきだ」といったら不健全ですが「犯罪組織を根絶やしにすること」それ自体が不健全なわけがない。
 まさか今の暴力団

忠次旅日記 - Wikipedia
 1927年(昭和2年)に日活で製作された日本映画。監督は伊藤大輔、主演は大河内傳次郎
 幕末の上州(群馬県)の侠客国定忠次は、悪代官をこらしめ農民を救う英雄として講談、浪曲大衆演劇で人気を集め、大正時代には澤田正二郎*1演じる新国劇の舞台や尾上松之助主演による映画化が行われていた。

次郎長三国志 - Wikipedia
 清水次郎長(1820~1893年)を主人公とする村上元三の時代小説、及び同作を原作とするマキノ雅弘監督の映画シリーズ。
 本作における「三国」とは駿河国(現在の静岡県中部)、遠江国(現在の静岡県西部)、三河国(現在の愛知県東部)を指す。
 次郎長は彼の生前から、様々な伝承をもって語られていた。次郎長の養子となった天田五郎(1854~1904年)が、次郎長の生前である1884年に発表した『東海遊侠伝』等がこれに当たり、そうした虚実入り混じる次郎長像を一つに纏め上げたのが、二代目広沢虎造浪曲である。「虎造の浪曲」等を元に執筆されたのが村上元三の小説『次郎長三国志』である。同作は、『オール讀物』(文藝春秋新社、現在の文藝春秋)誌上に1952年6月号から1954年4月号まで連載された。

等で描かれた「国定忠治」「清水次郎長」等の「任侠時代劇のヒーロー」的に理解してるのか(まあ「清水次郎長」等だって「フィクションによる美化」でしょうが)。
【追記】
 コメント欄で指摘がありますが、過去の自民党暴力団と以下のつながりがあったことが判明しています。

アイク歓迎実行委員会 - Wikipedia
 1960年に新日米安全保障条約批准を記念したアイゼンハワー大統領訪日を前に、左派による反発に対抗するために自民党安全保障委員会が組織した警備組織のこと。橋本登美三郎*2が委員長を務めた。
 「アイク歓迎対策実行委員会」は、鶴政会(現・稲川会)会長の稲川角二、尾津組組長の尾津喜之助、極東関口組(現・極東会)会長の関口愛治、住吉一家三代目総長の阿部重作ら、多数の親分衆の協力を得ている。

児玉誉士夫 - Wikipedia
 安保闘争を阻止するため、岸信介*3首相は自民党の木村篤太郎*4らにヤクザ・右翼を動員させたが、児玉はその世話役も務めた。
 このとき自民党からはヤクザ・右翼に6億円前後の資金が提供されたというが、行方不明となった。児玉らは横領の嫌疑をかけられ真相究明会まで設けられたが、いつしか有耶無耶になった。


日本の伝統的価値観は解説に回される方向 多様性条例で千葉県が検討 - 産経ニュース

 骨子案では、趣旨の冒頭に「私たちの社会は、年齢、性別、障害の有無、国籍および文化的背景、性的指向および性自認などさまざまな違いがある人々で構成されている」とある。
 自民県議の一部*5が求める日本の「日本の伝統的価値観や家族観」について、政策企画課の担当者は「全てを例示することはできない。全て『など』に含まれている」と説明した。人種や宗教も同様に「など」に含まれるとしている。
 骨子案の内容を疑問視する県議は「解説は添え物に過ぎない。解説に回されても、条例の本文に明記されなければ意味はない。パンフレットの類いはいつまで発行が続くのかもわからない」と指摘する。

 予想の範囲内とはいえ「自民党はアホか(横山ホットブラザーズ)」ですね。
 「人種差別、宗教差別が未だある以上、人種や宗教を『など』で片付けるな」ならともかく、日本のどこに「自民党が重要視するという日本の伝統的価値観・家族観」を差別、迫害する人間がいるのか(勿論、「そうした伝統は時代遅れだ」等の批判は差別、迫害ではない)。
 むしろ「夫婦別姓(あるいは女性天皇等)は日本の伝統的価値観・家族観に反する」等、「伝統」を理由に多様性(夫婦別姓女性天皇等)が否定されてきた過去を考えればこういう寝言は出てこないでしょう。


多様性条例、公明は質問せず 共産は「見直しを」 千葉県議会代表質問 - 産経ニュース

 公明党県本部幹事長の横山秀明県議は、多様性条例の骨子案について質問しなかった理由について、産経新聞の取材に「昨年の代表質問で触れており、県執行部から説明を受け党の意見が十分(骨子案に)反映されたと考えているため取り上げなかった」と話した。

とは苦しい言い訳です。賛成法案でも「我が党の意見が取り入れられ評価できる」云々と「賛成の立場から質問すること」は勿論普通にあるからです。「質問したくない理由があり、しかもその理由は公言したくないもの」と見るのが自然でしょう。
 なお、産経は

 多様性をうたう骨子案の趣旨の最初に「私たちの社会は、年齢、性別、障害の有無、国籍および文化的背景、性的指向および性自認*6などさまざまな違いがある人々で構成されている」とある。「宗教」「信条」は含まれていない。公明党の支持母体は、宗教団体の創価学会だ。
 県政策企画課の担当者は「県総合計画や他県の条例を総合的に勘案し例示しなかった」とした上で「骨子案の趣旨の『性自認などさまざまな違いがある人々で構成されている』の『など』の部分に宗教や信条も含まれている」と説明した。

として、公明が質問しなかったのは
【1】『「宗教」を「など」で片付けず、本文に明文で書け』と公明が批判質問してもおそらく受け入れられる可能性は少なく、かえって知事や自民に反発されかねないが
【2】質問で公明がその点を批判しない場合

◆宗教を「など」で片付ける案でいいのか?。党として批判しないのか?
◆支持母体を千葉の公明党は何だと思ってるのか?。誰のおかげで当選できたと思ってるのか?。自公連立重視で自民にへいこらするのも大概にしろよ(憤慨)

創価学会に反発されることを恐れたのではないか?と見ているようですが果たしてどうか?。
 なお、共産は

 共産党の三輪由美県議は「『多様性』と言いながら、多様な民意を聞く姿勢が欠如している」などとして、骨子案の抜本的な見直しと再提案を求めた。

だそうです。

*1:1892~1929年。新国劇を創設し座長を務めた。

*2:池田内閣建設相、佐藤内閣官房長官、建設相、運輸相、自民党総務会長(佐藤総裁時代)、幹事長(田中総裁時代)を歴任

*3:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*4:検事総長。吉田内閣法相、防衛庁長官等を歴任

*5:千葉県の自民党について無知ですが「全部ではない」らしいことはせめてもの救いです。

*6:自民党王国「千葉」なのに、性自認について『「性自認」という用語を使わずに「ジェンダーアイデンティティ」という言葉を用いたLGBT法』(例えば、赤旗4党LGBT法成立/共産・立民反対 懸念の声に背(2023.6.17)参照)との違いが興味深い。維新の存在(国会では一定の勢力があるが関東ではそれほどでもない)が影響してるのか?