今日の産経ニュース(2023年11/30日分)

意見交換はLGBT団体のみ 多様性条例骨子案作成で 千葉県議会で明らかに - 産経ニュース
 「反LGBT」のウヨ自民県議の因縁は論外としても「もっと多数の団体から意見を聞くべき」ではあったでしょう。多様性というならその対象は「性の多様性」だけでなく「国籍や民族(外国人支援団体)」「健康状態(障害者支援団体)」など色々あるわけですから。

 (ボーガス注:自民の)中村氏は条例制定後に「行き過ぎた性教育が導入されることを危惧している」と、教育現場への影響も訴えた。

 性教育に対する言いがかりも大概にしたらどうなのか。それにしてもこの種の「アンチ性教育純潔教育?)」政治家のバックはやはり神社本庁統一協会といった「宗教右翼」なのか。


万博協会「縦割り」の弊害 連携や情報共有やり玉に - 産経ニュース
 「ウヨ政党維新に甘い」産経らしいですが、協会に責任転嫁して大阪府知事をかばおうとは、全くふざけています。
 しかも

縦割りの解消には強いリーダーが必要

として「維新の強権化」に悪用しようというのだから「火事場泥棒」にもほどがある。
 今の惨状は「縦割りだから」ではなく「維新が無能、無責任だから」であり、当然権力集中したところで事態は良くなりません。むしろ悪化する恐れすらある。


麻生太郎氏「4党連立」と冗談 維・国の補正予算賛成に - 産経ニュース
 冗談ではなく事実上、連立(閣外協力)でしょう。志位共産はそう批判してますし(例えば赤旗赤旗はいま/「悪政4党連合」/悪法の本質を徹底批判参照)。


楽天・安楽投手、自由契約へ ハラスメント疑惑で保留選手名簿から外れる - 産経ニュース
 予想の範囲内ですね。むしろ永久追放された野球関係者の一覧 - Wikipediaのような追放処分をされても文句は言えないと思います。しかしこんなケチがついた安楽を果たして他球団が契約するかどうか。


元死刑囚側の再審請求棄却 横浜夫婦強殺、3回目 - 産経ニュース
 死刑判決が出ても執行せず獄中で病死(今回の再審請求は遺族)ということ自体が「冤罪」を法務省が自覚していたと言うことではないのか。過去にも「帝銀事件」「名張毒ぶどう酒事件」など「日弁連などが冤罪主張していた事件」で死刑囚が獄中で病死しています(日本において獄死もしくは恩赦された死刑囚の一覧 - Wikipedia参照)。


【主張】事件現場「肝試し」 遺族を思うと胸が詰まる - 産経ニュース
 「肝試し」を「不謹慎と批判した上での話」ですが、果たして「犯行現場となった家屋」を残す必要があるのか?
 残したところで犯人逮捕に役立つわけでもないし、そもそももはや「犯人逮捕の可能性」はほぼないでしょう。


「前原新党」衆参5人で旗揚げ 嘉田由紀子元滋賀県知事を副代表に起用 - 産経ニュース
 そもそも「前原*1が離党した国民民主党」自体が「希望の党の後継政党」である種の「新党」です。
 その新党を失敗した前原が「新党結成」と言ったところで世間の評価は低いでしょう。「国民民主党」を大きく割ることもできず「たった5人*2」ですし面子の一人は「未来の党」と言う新党を失敗した前科のある嘉田です。
 また5人の中には「榛葉*3幹事長」「大塚*4政調会長」「古川*5国対委員長」「浜野選対委員長」といった幹部議員は一人もいない。
 玉木*6国民民主党代表にしても「むしろ前原が出て行ってすっきりした」と喜んでるのではないか?
 新党「教育無償化を実現する会」と言う党名はどう見ても「高校無償化*7」を売りにしようとする「維新へのすり寄り」でしょう(教育無償化なら共産も主張してますが)。以前から前原は維新に接近しようとしていました。
 「希望の党」の時は小池都知事にすり寄りましたが、「自分の無能さを他人の力で補おうとする」、「虎の威を借る狐」とでも言うべき前原の政治体質は未だ変わらないようです。結局「維新と合同する気」なのでしょうが、果たして維新が受け入れるかどうか。
 「京都においてそれなりに選挙に強く、大臣経験者(鳩山内閣国交相菅内閣外相)の前原」は維新としても「それなりの利用価値がある」でしょうが、他の面子はそうでもないでしょう。前原は「維新京都府連会長」が関の山ではないか。
 しかし「滋賀県知事初当選時は無党派アピール、学者アピール」「参院議員も野党共闘で当選」した癖に嘉田*8(前原新党で副代表の見込み)には心底呆れます。

*1:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表、国民民主党代表代行等を経て「教育無償化を実現する会」代表

*2:5人は「政党助成金が得られる最低人数」なので当然ながら「助成金目当てか」の批判が出ている。

*3:鳩山、菅内閣防衛副大臣、野田内閣外務副大臣、国民民主党選対委員長等を経て国民民主党幹事長

*4:菅内閣厚労副大臣民進党代表、国民民主党代表代行等を経て国民民主党政調会長。2025年の参院選には出馬せず名古屋市長選出馬意思を表明

*5:菅内閣官房副長官、野田内閣経済財政担当相、希望の党幹事長、国民民主党幹事長等を経て国民民主党国対委員長

*6:民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表等を経て国民民主党代表

*7:維新の高校無償化への評価はひとまず置きます。

*8:元・京都精華大学教授。著書『生活環境主義でいこう!:琵琶湖に恋した知事』(2008年、岩波ジュニア新書)等