「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2023年10/5日記載)

動くか拉致問題 2-最新報告4

西岡力
 私が聞いているのはもっと深刻で、7月末のショイグ*1防相訪朝の後に(ボーガス注:北朝鮮からロシアに)既に武器が提供されています。

 「一体誰から聞いたんだ?」ですね。「慰安婦違法性否定デマ」「特定失踪者デマ」という「デマ屋」西岡の話ではそうした点が明らかでなければおよそ信用できません。

 松野官房長官が留任した。去年以降の体制が今も維持されているということは、岸田総理は(ボーガス注:対北朝鮮外交が)失敗したと思っていないのではないかと思っています。

 勿論そういう話ではなく、岸田が「拉致問題など全く眼中にない」と言う話でしょう。だから拉致問題の動向など人事に影響しない(なお、林外相の退任、上川氏の外相就任について西岡が全く触れないのには呆れます。林退任、上川就任で拉致交渉に悪影響があるとは思いませんが、どこまで外交軽視なのか)。
 そして松野がいわゆる「安倍派5人衆」である以上、安倍派との関係を良くし政権維持につなげるため「女性醜聞で辞任した山下*2官房長官(海部内閣)、中川*3官房長官森内閣)」「年金未納問題で辞任した福田*4官房長官小泉内閣)」のように「松野が醜聞を起こして辞めざるを得なくなる」か「松野自身が何らかの理由(党三役ポストを希望するなど)で官房長官辞任を申し出る」かしない限り岸田は松野を官房長官にし続けるでしょう。

 「親の世代が生きている間でなければ、本当に日朝関係は危うくなりますよ。北朝鮮、あなたたちにこそタイムリミットが来ているんですよ。我々の怒りの限界も来ていますよ」と民間としては発信し続ける時かなと思っています。

 「小泉訪朝から20年経って解決の見通しが全く見えない」のにこの物言いとは、くだらない虚勢、強がりであり心底呆れます。


動くか拉致問題 2-最新報告3

西岡力
 第三は、「人権問題改善を人道支援の条件にすべき」です。飢えに苦しむ北朝鮮住民への人道支援は必要だが、政権を助けることにもなりかねないので、色々な意見はありますがまた300万人という大規模な餓死が起きるなら、それは無視できない人道問題ですから、「必要だ」とここで書きました。
 但し、そのためには、「政治犯収容所廃止、脱北者処罰禁止、言論・信教の自由の保障という前提が必要だ」としました。人権問題の改善を人道支援の条件にすべきだということです。

 以前も別記事で書きましたが「人道支援」とは「困ってる人間がいるなら無条件で行うべき物」であって条件をつけるべき物ではないでしょう。
 「困ってる人間」には「政府(北朝鮮に限らない)の人権侵害」の責任を負わされるいわれはない。
 「非人道支援(人道目的でない支援)」なら条件をつけてもいいでしょうが。

 過去に西ドイツは東ドイツに対して様々な人道支援をしました。その時、刑務所に入っている政治犯の釈放を条件としました。かなりの人を救い出しました。お金で買ったのです。そういうことをやるべきだ、という議論をしました。

 西ドイツは「人道問題の改善」なんて「巣くう会」のような条件はつけてないでしょうから全然違います。

 第四が、「自由統一の準備をせよ」です

 「自由統一」と言えば聞こえはいいですが要するに「北朝鮮政権転覆」です。
 しかし「中露が経済支援してる」以上、その可能性は全くない。そして救う会の目的は「建前」の上では「自由統一」ではなく「拉致被害者救出」なのに良くもふざけたことが抜かせたモンです。

 田中さん、金田さんの情報が出たというだけでリークする人がいるのです。
 前に交渉に関係していた外務省の元幹部*5が、安倍さんが死んだ後に、そういうことを言っています。私は大変腹を立てています。安倍さんが死んだ後、参与という肩書で平壌に言ってメモを作った人*6が、「安倍さんは必要ないと言った」というメモを今頃になって公開した。安倍さんが生きていたら公開しなかったでしょう。

 やれやれですね。斎木元次官発言、飯島参与発言の何が問題だというのか。そんなに田中氏や金田氏の生存情報を認めたくないのか。そんなに彼らに帰国して欲しくないのか。どこまで低劣なのか。

「全拉致被害者の即時一括帰国が絶対の条件だ」ということを言い続けることです。

 やれやれですね。何故一部帰国、段階的帰国ではダメなのか。そんなことを言っていたら「今日本に帰っている5人」だって未だに帰国できなかったでしょう。
 しかも西岡の場合、

認定の有無に関わらず全員帰国

として「全員」に「特定失踪者というガセネタ」が入ってるので話になりません。

*1:非常事態相、モスクワ州知事等を経て国防相

*2:中曽根内閣運輸相、総務庁長官、宮沢内閣厚生相等を歴任

*3:橋本内閣科技庁長官、自民党国対委員長政調会長(小泉総裁時代)、幹事長(第一次安倍総裁時代)等を歴任

*4:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:斎木元事務次官のこと

*6:飯島勲氏のこと