今日の産経ニュース(2023年11/26日分)(追記あり)

菅直人元首相が反省「大変な判断ミス」 平成22年参院選の消費増税発言 - 産経ニュース
 「景気に悪影響を与えた」等、「政策として間違っていた」というならともかく産経記事を信じれば「政権支持率が下がった」「参院選で負けた」という「党利党略的な話」しかないことには心底呆れます。そういうのは反省とは言わない。こんな発言が評価されると菅氏は本気で思ってるのか?
 なお、菅発言が

消費税減税、割れる野党 維・国・共は要求、立民触れず:時事ドットコム2023.10.19
 消費税減税については日本維新の会や国民民主、共産の各党が税率の引き下げ*1を唱えるのに対し、立民は党内の財政規律派に配慮し、対策には盛り込まなかった。

という「消費税減税論に否定的な泉執行部」への批判(このままでは立民が選挙で、維新や国民民主、共産に票を奪われる)だとしたら「あまりにも迂遠で回りくどい」。ストレートに「泉執行部は消費税減税を打ち出せ」と言うべきです。何処まで腰抜けなのか。


小2女児にわいせつ未遂疑い 高3男子を逮捕 兵庫・尼崎 - 産経ニュース
 こういうのが「性犯罪の闇」でしょう。高校生なら「性的劣情」を感じるとしても、一般的には「同じ年代の女子高生」「女子高生の年代のアイドル(昔のおニャン子クラブなど)」といったところでしょう。


短大生、30年間で84%減少 少子化進展、4年制人気も 閉鎖相次ぎ経営苦境 - 産経ニュース
 女子の4年制大学進学率が高まれば当然そうなるでしょう。

 最近では上智短期大学部(神奈川県秦野市)や龍谷短期大学部京都市)などが定員割れが続く状況を理由に、7年度以降の学生募集停止を発表した。

 これらの短大は多分今の在学生が卒業して、いなくなった時点で正式に廃止でしょう。これらに限らず「女子短大」「短大」が完全になくなる日も来るかもしれない。

 
「格差って本当にあるんだ」 地方女子の大学進学に「性別」「出身地」2重の壁 - 産経ニュース

 ジェンダーと教育を研究する宮崎公立大准教授の寺町晋哉*2は「『(ボーガス注:短大ではなく)4年制大学へ進学してほしい』という保護者の期待は男子よりも女子の方が低いなど、女子が4年制大学へ進学するプロセスにはさまざまなハードルが存在している」と語る。
 もう一つの格差が大都市圏とそれ以外の地域を隔てる壁だ。(ボーガス注:女子の?)大学進学率(令和4年、短期大学を含む)が最も高い東京(71%)と最も低い沖縄(44%)の差は27ポイント。地方の女子生徒は性別と地域という2重の格差にさらされている。
 地方から都市圏へ進学するには家賃や生活費など相応の負担が必要となるため、家庭の経済状況にも左右される。寺町は「地域格差の解消に比較的安価な県人寮*3の充実など公的なサポートが不可欠だ」と指摘する。

 産経とは思えない良記事です(産経社会部は政治部に比べまともだとも言われますが)。それにしても「未だにそうなんか」感があります。
 なお、以前もリケジョの少なさと日本人の物理学嫌い(2023年6/25日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが

泉健太立憲民主党代表
 ジェンダーギャップ指数、日本は教育・医療分野では、ほぼ平等*4達成。なのに経済、そして政治分野でより男女差が大きく女性参画が出来ていない。

という泉の主張は「明らかに事実に反する」。教育分野も未だに格差はある。ええ、「共産支持」俺は「泉も立民も大嫌い」なので折に触れてこうやって罵倒します。
【追記】
 拙記事について以下の通りコメント頂きました。ありがとうございます。

頭の中身がどれだけ時代錯誤なのか見当もつかない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のコメント欄
◆nordhausenさん
 2023年11月26日のbogus-simotukareさんの記事を見て知りましたが、2023年11月26日付の産経新聞東京大学法学部在学中の福井県出身の女子学生(ボーガス注:澤茉倫(まりん)さん(21))に取材した記事が紹介されていました。彼女は三大都市*5以外の地方出身かつ女子であるがゆえに様々な苦悩があったとの事ですからね。何しろ彼女は東京大学へ進学する際に(ボーガス注:「県外へ出すのは心配」「地元でいいじゃない」として)家族から猛反対されたとの事ですが、地元の福井大学あるいは近隣の金沢大学、京都大学大阪大学名古屋大学とかなら家族から反対されなかったのか気になるところですね。
 それに、私が気になったのは反対理由として「女に学問など不要」「結婚できなくなる」としたところですね。今時こういう理由で反対するなんて「どれだけ時代錯誤なのか」「『学問を身に付けると結婚できなくなる』という迷信でもあるのか」と突っ込みたくなりますね。彼女の家族は良く言えばかなり保守的、悪く言えば頑迷、男尊女卑、時代錯誤の考えなのでしょう。とは言え、家族が保守的、時代錯誤な考えならば、「何故彼女に(ボーガス注:茉倫(まりん)という)今時の外国語風のキラキラネームを付けたのか?」という疑問もありますね。

【追記終わり】
【参考:県人寮

宮崎県の東京学生寮は男子だけ!?女子が入れない理由を調査 | NHK2022.6.9
 東京都千代田区の大学やオフィスビルが並び、皇居もすぐ近くにあるまさに東京のど真ん中に宮崎県人寮はあります。
 驚くのは1か月の寮費です。なんと1万9450円/月!。東京の相場からは考えられないほど格安となっています。ただし入寮できるのは男子学生のみ。
(投稿者)「女子大生の母」さん
 家賃は共益費とかを色々入れて8万7000円程度。なんで女子寮はないんだ?と引っかかりました。

 男女の進学率がほぼ同じ時代になぜ、女子学生の入寮は認められないのか。県庁の財産総合管理課を訪ねました。
◆財産総合管理課の黒木真一さん
 これからちゃんと女子寮もできます。ビルの建て替えの準備を進めていて、その新しいビルには女子学生が入れるような寮を完備します。

 しかし、この寮に入れるのは5年後の2027年です。投稿者の娘さんはその前に卒業してしまいます。
 なぜ女子学生が入寮できないのか再び県の担当者に聞きました。
◆財産総合管理課の黒木真一さん
 設備上の問題でお風呂が共同だったり、男子寮専用でトイレが整備されていない、洗濯スペースが共用などそういった部分で、女子学生が入寮して設備を対応するのが難しかったことが挙げられます。

 県が理由にあげる共用施設。お風呂は大浴場が1つだけで部屋にシャワーはありません。洗濯機は4つありますが衣類を干す場所は1か所で女性は気になります。今のままだと女性は住みづらいかもしれませんが、取材を進めるとちょっとした工夫で、男女ともに使える寮を実現した県がありました。
 山形は宮崎とは逆でもともと女子寮でしたが、途中から男子も入れるようになりました。浴場は宮崎と同じで1か所ですが、女子が使う場合は「女子入浴中」、男子は「男子入浴中」という札を入り口にかけます。寮は大人気で毎年、定員いっぱいになるそうです。
 ちなみにこの寮、男女でフロアを分けていません。寮を管理する寮監の和田豊さんは「普通のアパートは男女の部屋が隣あうのはふつうのこと。学生寮になったとたん、なぜダメということになるのか。学生がマナーさえ守れば問題はない」と話していました。
 設備が整っていないからできないという発想は時代に即していないのかもしれません。今回の調査結果を投稿者に伝えたところ、このように話していました。
(投稿者)「女子大生の母」さん
 親としては山形県のようなケースであれば利用したかった。県が男女平等といいながらこれまで対応してこなかったのはやはりおかしいと思う。税金を払っているのに将来できる女子寮に娘は入れない。悔しい気持ちです。

 宮崎から東京の大学に子どもを通わせるのは、経済的な負担も大きいです。県には以前から女子も入寮できないかという問い合わせがありました。県はこうした声をくみ取って女子寮が完成するまでの間にできることはないか、考えていくべきではないでしょうか。

「県人寮」の魅力とこれからに迫る - 東大新聞オンライン
 「県人寮」の名前を聞いたことがあるだろうか。主に首都圏の大学に進学する地方出身の学生に向けて、安心して学業に専念できる場を提供するために設立された、各道府県出身者限定の学生寮のことだ。
 京王線つつじヶ丘駅から歩くこと10分。小高い丘の上の閑静な住宅街にあるのが、愛媛県は旧大洲藩の男子学生寮「肱水舎」だ。その歴史は古く、明治34(1901)年、旧大洲藩主が郷土の男子学生のために屋敷の一部を解放し、育英寮としたのが始まりだ。現在は公益財団法人として運営されており、住み込みで働く料理人による朝夕2食の食事付きで寮費は月5万5千円とリーズナブル。各居室にはベッド、収納棚、机、エアコンが付いており、浴室、洗濯室、トイレや食堂が共用となっている。


TBS内で男性が性被害か 旧ジャニーズ問題で報告書 - 産経ニュース
 既にNHKジャニーズ問題 “NHK内で複数回 性被害に” 男性が証言 | NHK | ジャニー喜多川氏 性加害問題)、テレ朝(テレビ朝日のプレハブトイレにいるとジャニー氏が… 元忍者・志賀泰伸さんが性被害を証言「合宿所などで30~40回」:東京新聞 TOKYO Web)局内での疑惑が浮上してるので「予想の範囲内」ではあります。


【日本の解き方】自民5派閥のパーティー券問題 野党にブーメランの可能性も 高橋洋一 - 産経ニュース*6
 「政治とカネの問題」を「野党もブーメランになるかも」と言って「どっちもどっち(相殺論)」で自民を免罪することしか考えてない産経にはいつもながら呆れます。
 とはいえこの場合の野党とは「赤旗で疑惑追及した共産」は除かれ「自民のような政治資金パーティーをやる立民、維新、国民民主」だけですが。


【ニュース裏表】「小石川連合」なら自民は分裂する 混乱するポスト安倍時代 平井文夫 - 産経ニュース
 産経が「小石河(小泉jr、石破、河野)」を嫌い、警戒してることはよく分かりますが、果たして彼らに「総裁選」で勝利できるだけの力があるか?
 なお、「小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)」石破はともかく、河野を出世させたのは「第三次安倍内閣国家公安委員長(初入閣)、第四次安倍内閣外相、防衛相」にした安倍であることを「安倍万歳」産経が無視してることが滑稽です。

*1:「それらの政党を敵視しているのか」産経は何故か名前を挙げませんが他にも同様の主張をしている政党はあるかと思います。例えば社民党やれいわもそうではないか?

*2:著書『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(2021年、晃洋書房

*3:道府県の出身者限定の学生寮。その道府県育英会が運営・管理している場合が多い(県人寮 - Wikipedia参照)

*4:なお、ジェンダーギャップ指数の男女別大学進学率が「短大も入れた大学進学率」で見てるから平等に見えるだけで、「4年制大学の進学率」で比べれば明らかに男女格差(男性の方が高い)は未だにあります。

*5:首都圏、中部圏(名古屋圏)、近畿圏(大阪圏)

*6:5派閥とは麻生派(領袖:麻生副総裁)、安倍派、岸田派(領袖:岸田首相)、二階派(領袖:二階元幹事長)、茂木派(領袖:茂木幹事長)。なお、自民には他に「石破グループ(領袖:石破元幹事長)、谷垣グループ、森山派(領袖:森山総務会長)」がある。