珍右翼・高世仁に悪口する(2023年11/26日分)

ウクライナ戦争―大国には見えない世界2 - 高世仁のジャーナルな日々

 『中村哲という希望~日本国憲法を執行した男』(旬報社)が来月25日に発売になります。私と佐高信さんが中村哲医師について対談し、私がテーマごとに解説を入れました。

 なお、高世は旬報社から

◆『スーパーKを追え』(1997年)
◆『娘をかえせ息子をかえせ:北朝鮮拉致事件の真相』(1999年)
◆『イスラム国とは何か』(2015年、常岡浩介との共著)
◆『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(2017年、森本喜久男*1との共著)

を出していますが、今回は

旬報社からの佐高著書】
佐高信評伝選 (全7巻)(2023年)
 以下は旬報社の紹介文章。
 第1巻は、作家・城山三郎と伝説の商社マン・鈴木朗夫の人生を描く。
 第2巻は、著者に影響を与えた久野収竹内好の2人の学者、ジャーナリストのむのたけじ、教育者の福沢諭吉を描く。
 石原莞爾石橋湛山*2。第3巻は、大東亜の夢を追った軍人と、帝国日本を批判するジャーナリスト、同時代人の対極の生き方を描く。
 第4巻は(ボーガス注:自民党親中派松村謙三*3など)日中の友好を求め、保守派でありながら憲法を擁護し続けた政治家を描く。
 第5巻は歴史小説家の司馬遼太郎藤沢周平の違いを問い、 (ボーガス注:維新の三傑という)歴史の勝者であり(ボーガス注:征韓論論争と西南戦争で敗れた)敗者でもあった西郷隆盛の生涯を 新たな視角から描く。 
 作曲家・古賀政男、写真家・土門拳、実業家・徳間康快。第6巻は時に俗と汚濁にまみれ、時に孤高に生きた三人の生き方をとらえ直す。
 第7巻「志操を貫いた医師*4と官僚*5と牧師夫人」。政治権力の中で、企業権力と対峙して、世間の迫害に耐えて、志を貫いたのはなぜか。
【大手出版社からの佐高著書】
◆『メディアの怪人・徳間康快』(2016年、講談社+α文庫)
◆『自民党創価学会』(2016年、集英社新書)
◆『佐高信の昭和史』(2018年、角川ソフィア文庫)
◆『いま、なぜ魯迅か』(2019年、集英社新書)
◆『池田大作宮本顕治』(2020年、平凡社新書)
◆『企業と経済を読み解く小説50』、『時代を撃つノンフィクション100』(2021年、岩波新書)
◆『反戦川柳人・鶴彬の獄死』(2023年、集英社新書)

という佐高氏の力による刊行でしょう。
 過去の

シリア難民の番組ディレクターに「放送人グランプリ」大賞 - 高世仁のジャーナルな日々2021.7.9
 きょう午後は、ある用事で、佐高信さんにお会いした。
 初対面だったのだが、とても気さくな方で、同じ山形県出身*6ということもあり、サクランボの品種の話(佐藤錦より紅秀峰の方がうまいとか)やら同郷*7藤沢周平*8、(ボーガス注:満州事変の)石原莞爾*9大川周明の話で楽しくおしゃべりしてきた。勉強家で人脈の広さには驚く。
 別れ際、佐高さんの『石原莞爾・その虚飾』(講談社文庫)を勧められたので、読んでみよう。

「中村哲の挑戦」でロングインタビューを観る3 - 高世仁のジャーナルな日々2023.6.2
 評論家の佐高信との対談で語っている中村さんの揺れる青年期の話は興味深い。(週刊金曜日02年5月17日号)

といった佐高氏へのこびへつらいが功を奏したわけです。「佐高氏はチョロすぎるだろ」と呆れます。


ウクライナ戦争―大国には見えない世界 - 高世仁のジャーナルな日々

 24日、ガザでの4日間の戦闘休止が始まり、ハマスに拘束されていた230人以上の人質のうち、イスラエル人13人、外国人11人の計24人が解放された。
 一方、合意を仲介したカタールの外務省は、イスラエルが拘束していたパレスチナ人の子どもや女性計39人が釈放されたと発表した。
 対象者はハマスが拘束する人質約240人のうち計50人と、イスラエルが収監するパレスチナ人受刑者のうち計150人。その後も、ハマス側がさらに10人解放するごとに、戦闘休止を1日延長することができるという。

 つまりは「俺たちが拘束してるパレスチナ人を解放する(あるいは一時休戦する)からお前らハマスも身柄拘束してるイスラエル人を解放しろ(イスラエル政府)」というバーター取引がされたわけです。
 これまたほれみろ、米国とイランだって、けっきょく対価じゃねえかよ(こういうことを拒否しまくっているから、9月17日に拉致問題がろくに話題にならないという事態になるのだ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)といった指摘を裏付けるもんでしょう。
 今回は『ほれみろ、イスラエルハマスだって、けっきょく対価じゃねえかよ(こういうことを拒否しまくっているから、(ボーガス注:小泉訪朝のあった)9月17日に拉致問題がろくに話題にならないという事態になるのだ)』と言うべきか。
 勿論「救う会と家族会の太鼓持ち幇間」高世はそういう認識を絶対に表明しませんが。

*1:著書『カンボジア絹絣の世界』(2008年、NHKブックス)、『カンボジアに村をつくった日本人』(2015年、白水社

*2:戦前、東洋経済新報主幹。戦後、政界入りし、吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相等を経て首相

*3:1883~1971年。東久邇宮内閣厚生相、幣原内閣農林相、日本民主党政調会長(鳩山総裁)、鳩山内閣文相など歴任

*4:水俣病』(1972年、岩波書店)等の著書がある原田正純のこと

*5:山内豊徳 - Wikipediaなどのこと

*6:高世は山形県南陽市、佐高氏は山形県酒田市出身

*7:藤沢、石原は山形県鶴岡市、大川は山形県酒田市出身

*8:1927~1997年。1971年、『溟い海』でオール讀物新人賞を、1972年、『暗殺の年輪』で直木賞を受賞

*9:1889~1949年。関東軍作戦主任参謀、作戦課長、参謀本部作戦課長、戦争指導課長、参謀本部第1部長、関東軍参謀副長、舞鶴要塞司令官等を歴任