今日の産経ニュースほか(2021年7月24日分)(副題:やはり柔道がお家芸の日本)(追記あり)

コロナバブル(メディアにとって)の終焉は近い: 白頭の革命精神な日記
 以前も色々な意味で『何だかなあ』としか言いようがない変人のテレ朝CM擁護 - bogus-simotukareのブログなどで批判したことがある白頭先生ですが今回も実に「常軌を逸している」。「閉会が近付いた頃ならまだしも、五輪が始まったばかりで随分と脳天気」です。
 「電通の社員とかJOCの職員とか、五輪の利害関係者なの?」と聞きたくなります。
 確かにテレビ局は「五輪万歳報道」ですし、今のところ「急激なコロナ感染者増加」が幸いにもないことも事実です(とはいえ『五輪開催が原因とみられる急激な増加』がないだけで一都三県や大阪では感染者が高止まりのため、緊急事態宣言や蔓延防止措置が発令されてること*1は今更言うまでもないでしょう)。
 しかし、だからといって現時点で「緊急事態宣言下での五輪開催批判」を「無観客にしたから問題ない。テレビも五輪祝賀ムードだ。五輪開催批判は沈静化するだろう。五輪開催批判は所詮バブルだった」といえる神経はおよそ正気ではないでしょう。今は中止状態のgotoトラベル、gotoイートにしても「開始直後感染大爆発」ではない。次第に「感染者増加」が否定できなくなり、「渋々中止した」のがgotoトラベル、イート中止の経緯であり、それまではテレビワイドショーでも平然と「お得なgotoトラベル、イート」という宣伝がされていましたし、感染者増加が表面化する以前は「観光族議員・二階幹事長」などはgotoを平然と自画自賛していました。
 今後、五輪開催の結果、「ボディブローのように感染者が増加する」可能性は全く否定できません。何というか白頭先生の「コロナ認識」は相当に甘いものと見なさざるを得ません。

【7/25追記】
国内5020人感染 東京は日曜最多の1763人 新型コロナ - 産経ニュース
 と言うことで今のところ「五輪の影響は見られない」ようですが「東京で1000人超え」と未だ高止まりし続けるコロナ感染者数です。
 もちろん「今後、五輪の影響が出てこない保証」はどこにもなく、上記で批判した白頭先生の認識は「五輪閉会直前」「五輪閉会直後」ならまだしも「五輪開催したばかりの現在」ではあまりにも甘過ぎでしょう。


柔道・井上監督、退任へ どん底から復権に道筋 - 産経ニュース
 もちろん「ひねた見方をすれば」成績と監督の有能、無能は必ずしも直結しないのですが、「成績不振からメダル量産」という結果で判断すれば「有能な監督だった」ということになるのでしょう。


高藤が金メダル 日本勢で初 柔道男子60キロ - 産経ニュース
渡名喜が銀 日本勢初のメダル 柔道女子48キロ級 - 産経ニュース
日本初 兄妹で「同日金メダル」 阿部一二三と詩 - 産経ニュース
芳田が銅 柔道女子57キロ級 - 産経ニュース
大野が2大会連続「金」 柔道男子73キロ級 - 産経ニュース
新井千鶴、金メダル 柔道女子70キロ級 - 産経ニュース
初出場の浜田「金」 柔道女子78キロ級 - 産経ニュース
ウルフが「金」 柔道男子100キロ級 - 産経ニュース
素根が延長で「金」 柔道女子78キロ超級 - 産経ニュース
 前回大会でも、柔道はかなりメダルを獲得していますが、やはり「日本のお家芸」柔道は強いなという感想ですね。
 なお、今回、金メダルの高藤は前回リオ大会では銅メダルを獲得しています。


予選落ちの内村「引退考えてない」 32歳、進退明言せず - 産経ニュース
 内村の失敗自体については、「人間、誰しも失敗はある(例:1994年リレハンメル五輪での原田の失敗ジャンプで金メダルを逃す→1998年長野五輪では金メダルを獲得し汚名返上)」とは思うものの、問題はネット上で

[B! オリンピック] 内村航平の五輪終わる 体操予選の鉄棒で落下、決勝に進めず - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上 [体操]:朝日新聞デジタル
◆triggerhappysundaymorning
 才能のピークはとっくに過ぎてて名誉枠での出場
◆a_ako
 いやー、これはちょっと。実力の遜色ない若手を押しのけて代表取って、結局ベストパフォーマンスを発揮できなかったとは。引き際の美学って大事ね。
◆kintoki3
 実力相応の結果。引き際が肝心と学んで欲しい。
◆vjdvnf43vd
 そもそも内村航平より良い選手が国内にいたと思う

と言う指摘があることですね。もしこの指摘のように「内村の力の衰えが顕著で若手を抜擢すべきところ、内村の実績に忖度したあげく、これ」だったのなら「若手に対して失礼」であり、内村も彼を代表に選考した人間も批判されてしかるべきでしょう(そのあたりは素人の俺には何とも評価できませんが*2)。


三宅、メダル届かず 重量挙げ女子49キロ級 - 産経ニュース
記録なしも「完全燃焼」 35歳三宅、引退表明 - 産経ニュース
 後知恵にはなりますが、メダルどころか10位以内にも入れなかった今回の成績の悪さを考えると、失礼ながら「前回リオ大会が三宅のピーク」であり、今大会には出場すべきではなかった気がします。おそらく周囲もこうした事態を十分想定しながらも「メダリスト*3の三宅」の出場の意向を無視できなかったと言う面が大きかったのではないか。
 そしてそうなった理由の一つはおそらく「この分野での日本の選手層の薄さ」でしょう。さすがに「三宅のせいで、十分メダル獲得可能な若手が犠牲になった」と言う話ではないと思います。「三宅が出なければ誰も出ない」のなら「三宅が出たいのなら出そう」と言う話でしょう。
 おそらく「有望な若手が多数成長していれば」、三宅の要望「出場したい」は否定されたでしょう。

*1:そもそも緊急事態宣言が現在、都内に発令されてる上に明らかにワクチン接種スケジュールが当初予定より遅れてるのに「コロナ問題での政府批判はバブル」などと放言できる白頭先生のアホさには絶句ですね。正直「8月中に発令が解除される保証」など、どこにもありません。我が埼玉でも当初「さいたま市川口市」だけだった蔓延防止措置が今は「和光市」「蕨市」など東京周辺の大都市部に拡大しています。

*2:過去と違い「鉄棒にしか出場しなかった内村」に全盛期の力がないことは明らかですが「鉄棒限定」ですら「出るべきでなかったのかどうか」は素人の俺には何とも言えません。

*3:2012年ロンドン五輪48kg級銀メダル、2016年リオ五輪48kg級銅メダル