今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年12月3日分)

朝鮮総連側と申告せず接触 映画監督らに説明要求=韓国統一部 | 聯合ニュース
「朝鮮総連と無断接触」在日朝鮮学校を取材した映画監督らを韓国統一省が調査 「創作活動萎縮させる」反発も:東京新聞 TOKYO Web
 言いがかりも甚だしいと韓国政府に呆れます。保守政党政権交代したことが全く残念であり早く今の政権には下野して欲しい。


「日本の偉い人からいじめられてる?」 学費補助の凍結が続く朝鮮学校で上がる「子どもの権利侵害」の声:東京新聞 TOKYO Web
朝鮮学校「なぜ差別」 毎週火曜日の訴え、200回に 京都 | 毎日新聞
 全く同感なので紹介しておきます。


小学館北朝鮮の小説を翻訳刊行(今年の3月)
【時の人】和田とも美さん~北朝鮮文学作品の日本語出版を翻訳【社会/全国・海外】 | さんにちEye 山梨日日新聞電子版(2023.7.6)*1
北朝鮮の小説が翻訳されているので、読んでみたい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

特集ワイド:「つまらない」北朝鮮文学を邦訳した研究者 南北分断期、埋めなくては | 毎日新聞2023.12.7(有料記事なので途中までしか読めません)
 北朝鮮で生きる人々の暮らしを描いた文学作品「友」の邦訳が今春、出版された。時代は、国民生活をなおざりにして*2ミサイル・核開発に突き進む前の1980年代。
 筆者は1949年生まれの白南龍(ペク・ナムリョン)で、訳書は今年3月に小学館から出版された。北朝鮮在住の作家の文学作品が日本の出版社から出されるのは極めて異例という。

 著者の白ですが

白南龍 - Wikipedia
 1977年、慈江道作家同盟の職業作家になった。 1987年、朝鮮作家同盟の召喚を受けて平壌に移り、「4·15文学創作団」と呼ばれる作家のエリート集団に加わった。長編小説『復興』(2020年9月)は金正恩の業績と偉大さを描く叢書「不滅の旅程」の第一巻(叢書「不滅の旅程」が新たに出版/金正恩委員長描いた長編小説 | 朝鮮新報(2020.9.23)参照)

ということで「体制側か反体制側か」で言えば「北朝鮮の体制側」です。今回翻訳された小説も「内容が優れているかどうか」「体制礼賛かどうか」はともかく「旧ソ連パステルナーク(1890~1960年:1958年、ノーベル文学賞受賞)、ソルジェニーツィン(1918~2008年:1970年、ノーベル文学賞受賞)」等のような体制批判ではないのでしょう。
 たとえるなら「旧ソ連のショーロホフ(1905~1984年:1965年、ノーベル文学賞受賞)」か。
 翻訳者の和田とも美氏は富山大准教授で、『李光洙長篇小説研究』(2012年、御茶の水書房)の著書があります。
 それにしても「文芸部門(今回、翻訳刊行)とはセクションが違う」のでしょうが「反北朝鮮の右翼雑誌」サピオの版元「小学館」が刊行とは意外です。
 まあ小学館と言えば、過去にも、不破哲三『歴史教科書と日本の戦争』(2002年)等も刊行していますが。
 しかし、この本の刊行が例えば「小泉訪朝直後*3」だと救う会や家族会、産経などが「北朝鮮の職業作家の作品を翻訳するとは何事だ、刊行するな」と小学館や和田氏を非難したんでしょうか?。山梨日日や毎日も家族会等が怖くてこんな記事は書けなかったかもしれない。拉致の風化を象徴する出来事と言えるかもしれない。


横田めぐみさんの弟が講演「拉致問題を自分のことと考えて」|NHK 熊本県のニュース
 マタハラとか一般的な人権問題なら「あなたの娘さんが結婚して妊娠したら、とマタハラを自分事として考えて」「あなたが自動車事故に遭ったらと考えて、自動車事故撲滅運動にご協力を」等、「自分事として考えて」という指摘は意味があり得ます。しかし拉致問題は「外交交渉でのみ解決する問題」であり、「自分事として考えたから」といってどうなる話でもない。そもそも「今後、北朝鮮拉致はあり得ない」という意味では「マタハラ」「自動車事故」等と違い「自分事」がありえない。


違うのは仕方ない、でも…大谷選手のグラブ寄贈、外国人学校などに「希望調査」なし メーカーは「検討中」|埼玉新聞|埼玉の最新ニュース・スポーツ・地域の話題

 野球の米大リーグで活躍する大谷翔平選手が発表した子どもたちへのグラブ寄贈。スポーツ庁教育委員会などを通じ全国の小学校や特別支援学校の配布希望を取りまとめているが、対象の公立・私立の小学校、義務教育学校、特別支援学校に含まれない朝鮮学校などの外国人学校フリースクール*4には希望調査がなく、グラブが届かない可能性があることが1日までに分かった。

 「外国人学校フリースクールへの差別」と疑われかねないので希望調査すべきです。

*1:有料記事なので全く読めません

*2:こういうネガキャンはこの記事では必要ない。

*3:白南龍 - Wikipediaによれば原書の刊行は1988年なのでその可能性は一応あります。

*4:各種学校に当たるらしい