今週の週刊漫画ゴラク(2023年12/9、12/16記載)(追記あり)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明への感想の形で書いていきます。
漫画ゴラク(12/15発売号)】
酒のほそ道
 関西の居酒屋ではよく出てくるが関東では珍しいという「スルメの天ぷら*1」が登場。
 スルメやさきいかは勿論食べたことがあるので、味は予想できますが、「天ぷらでは食べたことがない」ので一度食べてみたい。
参考

するてん(するめの天ぷら)|新潟の観光スポット|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ
 一夜干しの塩スルメを使った天ぷらにしたもの。上越では、お弁当のおかずや家庭料理として、昔から塩スルメをつかった「するてん」が食べられている。上越の名物料理とすべく、地元の飲食店等で使用できるように平成13年に「するてん」が商標登録された。

 上越のものは「スルメといっても一夜干し」なので一般的なスルメほど堅くないとのこと。

スルメ、水で戻し天ぷら 干魚は海なし会津のごちそう - 日本経済新聞
 身欠きニシン*2を水にさらして戻し、揚げた「ニシンの天ぷら」に、「スルメの天ぷら」は海のない地方ならではの創意工夫だろう。


江戸前の旬
 常連客に、金沢から来る取引先社長の接待で、金沢の名物寿司「カニ面寿司(香箱カニ*3の甲羅(カニ面)にカニほぐし身を混ぜた酢飯を詰め、表面にカニ足をたっぷりあしらった寿し)」を出して欲しいと頼まれた主人公(寿司職人)。
 「当然成功する」のでしょうが、それが成功するかどうかは次回の話です。
 なお、もともとはカニ面とは寿司ではなく「金沢おでんのおでん種」のことであり、おでん種のカニ面から派生して、寿司が生まれたとのこと。
【追記】
 後編では「カニ面寿司」は「蒸して温かい寿司」として提供されていました。その為「蒸すことによって酸味が薄れる」ので「酢飯の酢」を強めにしたとのこと。

参考

金沢おでんは『カニ面』の美味しさは絶品です!! | 金沢・旅亭懐石のとや
 『カニ面』とかいて、「カニヅラ」と呼びます。
 カニの面に、内子、外子*4を詰めて、その上からカニ足で蓋をします。
 カニの旨味と内子の濃厚な味を楽しめるのが、このカニ面なのです。


漫画ゴラク(12/8発売号)】

 マカジキ後編。熟成したの機会があったら食ってみたくなったわ>江戸前の旬@九十九森×さとう輝

 今週の週刊漫画ゴラク(2023年11/18記載) - bogus-simotukareのブログで紹介した回に登場した寿司店「鮨處やまだ」で出しており「生のカジキ」とは味が大きく違うとのこと。但し、今週の週刊漫画ゴラク(2023年11/18記載) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが「やまだ」は銀座の高級寿司店の上「お任せコースだけ」らしいのでこんな所にはとても行けません。「期間や数量は限定」でもいいので、回転寿司で出してもらえないもんか?

 注文と違うもの持ってこられるって経験は、まああるが、問題は値段が(ボーガス注:注文と持ってきた物と)どっちで付けられてるかなんだよな。食ったものの値段になってるなら許すけど。>酒のほそ道@ラズウェル細木

 今回は
「瓶ビール(注文)→生ビール(間違って来たもの)」
「肉豆腐→肉じゃが」
「日本酒の萩之鶴(滋賀県高浜市の福井弥平商店)→萩之露(宮城県栗原市の萩野酒造)*5
イワシフライ→アジフライ」
等、「響きが多少似てる」間違ったものが居酒屋の注文で来まくる*6が、酔っ払ってることもあって「まあ、いいや、萩之鶴でなきゃダメだというようなこだわりはないし、値段も大して変わらないし」と言う話。
 但し、日本酒「萩之露」と「萩之鶴」は日本酒通でもない限り、間違えてもおかしくないのでは?(他は酷すぎるが)。
 口頭で頼むと嫌なのは「間違って来た場合」に「間違ってるから取り替えて」で取り替えてくれればいいところ、そうでない(間違ってないと店員がごねる*7)と「証拠がない」ので面倒になるところですね。
 まあ、ごねなくても「取り替えて」というのは面倒くさいですが。
 この辺り「タッチパネル」という「証拠の残るシステム」は安心ではあります。

*1:「水で戻して柔らかくしたスルメ」を天ぷらにするケースとさきいかさきいかは無論スルメではないのですが)を天ぷらにするケースがある。今回登場したのはさきいかの方

*2:ニシンの干物のこと。身欠きニシンを具としたニシンそばは京都の名物として知られる。北陸の食文化であるかぶら寿司は現在はブリを使用することが一般的であるが、かつては身欠きニシンを水で戻したものを使用していた。現在でも福井県敦賀市付近ではニシンのかぶら寿司が残っている(身欠きニシン - Wikipedia参照)

*3:「雌のズワイガニ」の北陸での呼び方

*4:内子はカニの卵巣、外子はカニの卵

*5:最初は「マンガのために作り上げた架空の商品名」と思いましたが、ググったところ実在の商品でした。以前、作者が取材した酒造会社か?

*6:マンガの設定であってここまで酷い店員もまずいないでしょう。

*7:まあ、まともな店ならごねないと思いますが