「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/9分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも朝鮮・韓国関係中心で色々ぶち込んでいます。

■海岸線
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news225528722-7.html

北朝鮮工作員は口を揃えて日本に入ることは易しいと言います。「飯を食ってトイレに行く程度」とも。

 荒木とつきあうような人間の言うことですから「話半分」に聞いた方がいいでしょう。
 つうか以前も書いた気がしますが「九州南西海域工作船事件(2001年)の顛末」を考えれば「昔はともかく」今はそんなに簡単とはとても思えませんが。

日本と違うのは韓国なら必要とあれば撃沈ないし射殺することです。

 日本も「九州南西海域工作船事件」では「北朝鮮と見られる不審船」を海保が機関銃で撃沈していますが?。

今回長門市の仙崎に上陸した人物は長門警察ではほとんど取り調べもせず、長崎県大村市の入国管理センターに送られました。

 本当に取り調べなかったのかわかりませんが仮にそうだとして「ただの脱北者工作員ではない」「大物政治家などでもない庶民なので大して役に立つ情報もない」つうだけの話でしょう。

こういう人は今回たまたま運良く(?)見つかったのではないでしょうか。

 というより彼は「見つけて欲しかったから」何ら隠れることもなかったわけです。

日本国内で協力する人間がいれば、ほとんど見つからずに入れるはずです。

 いくら協力する人間がいてもそうそう密入国ができるとも思えませんが。いやそもそも協力者がいるという保証もないのですが。


朝日新聞『中国最大規模の北朝鮮博覧会が中止 北朝鮮に痛手か』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7M46X7J7MUHBI01X.html
NHK『中国と北朝鮮の大規模見本市が中止へ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160721/k10010603171000.html

 中国の北朝鮮への牽制でしょう。とはいえ中国が北朝鮮打倒の立場でないこともまた事実です。


毎日新聞北朝鮮拉致問題、交渉再開へ理解を 被害者の蓮池さん訴え 舞鶴 /京都』
http://mainichi.jp/articles/20160721/ddl/k26/040/460000c

 北朝鮮による拉致被害者蓮池薫*1さん(58)の講演会が17日、舞鶴市余部下の中総合会館であった。一昨年の日朝合意による拉致被害者再調査が、北朝鮮の核・ミサイル実験をきっかけに中断している中、蓮池さんは「被害者も家族も高齢化しており時間がない。一刻も早く帰国実現を」として、政府による交渉再開と、帰還を求める国民の粘り強い声を求めていた。
(中略)
 「北朝鮮が求める“譲歩”のうち、核やミサイル開発につながらない、インフラや食糧の援助などは(ボーガス注:拉致問題を解決するためには)聞かざるをえないだろう。いずれにせよ、一端譲歩し、できるだけ多くの被害者を取り戻し続けるのが現実的な策だ」と、交渉再開に対する国民の理解を訴えていた。【鈴木健太郎

 全く同感ですので紹介しました。


■拓大国際講座(後期)
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/post-71f8.html
 まあ、講座名のタイトルが酷いですね。
 富坂聡*2『中国人は習近平*3に耐えられるか』。中国政府に対して失礼です。
 中国の大学が仮に『日本人は安倍晋三に耐えられるか』という講座をやったら非難するのが荒木や富坂らウヨでしょうにね。
 それはともかく「家族会はいつまで救う会に耐える気」なんでしょうか(苦笑)。
 大統領選挙後の講座で久保文明*4『あの大統領でアメリカは大丈夫か』。
 まあ、選挙前では誰が大統領か分かりませんからこうなるわけですが、ヒラリーでもトランプでも叩く気というのがすごい(まあトランプは叩いていいですが)。誰なら満足なのか。つうか今から「叩く」と決めてるなら当選確定後じゃなくても「ヒラリーもトランプも問題だ」というタイトルで当選確定前にやってもいいんじゃないか。つうかこんなことを米国に言っても、むしろ「あの首相で日本は大丈夫か」「あ、全然大丈夫じゃないですよね。アベノミクス明らかに失敗してるし、日本は衰退してますよね」といわれるのがオチでしょう。
 荒木和博『あなたは何故拉致されなかったのか』。
 まあ普通拉致されませんよね。「あなたは何故強盗にあわなかったのか」「あなたは何故通り魔殺人にあわなかったのか」「あなたは何故レイプされなかったのか」などみたいな話でそういう重大犯罪には滅多にあう人はいません。なお、「李恩恵疑惑発覚後に生まれた方(26歳以下)」は恐らくそれ以降は拉致なんかしてませんからあわなくて当然でしょうね。


■小説を書きました
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/post-a024.html
靖国の宴』なる本を

http://tkg12.com/info.html
加瀬英明*5『われわれ日本人が尖閣を守る』
田母神俊雄*6田母神俊雄の人生論』、『田母神俊雄の日本復権
田中正明*7『朝日が明かす中国の嘘』(ボーガス注:田中は南京事件否定論者でこの本も南京事件否定論本です)
・殿岡昭郎編著『尖閣諸島灯台物語』
西村眞悟*8『眞悟の憂国
・林秀光*9『日本発・世界初「水素豊富水*10が世界を救う』
・諸橋茂一『日本が世界の植民地を解放した』(ボーガス注:要するに大東亜戦争アジア解放戦争論です)

などの著書を出版している「あの気合いの入った極右トンデモ出版社」高木書房から8月上旬に刊行予定だそうです。
 「展転社の次は高木書房ですか?(苦笑)」ですね。
 以前、id:Bill_McCrearyさんが『展転社から本を出すようでは、荒木和博も相当なものだと思う(追記あり)』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/57b8937692e2ddfd79401a3ab23fcc48)というエントリを書いていましたが今回も『高木書房から本を出すようでは(以下略)』でしょう。そういえば「あの三浦小太郎」はこの高木書房から2冊(『嘘の人権・偽の平和』、『収容所での覚醒・民主主義の堕落』)も本を出しています(苦笑)。
 まともな出版社は荒木の小説なんか出すわけないですが、それにしても荒木の落ちぶれぶりも半端ではない。
 それにしても拉致関係の小説*11ならまだしも「靖国の宴」。題名からして拉致関係ないでしょう。荒木も混迷してるというか何というか。そして俺が拉致被害者家族なら「そんな右翼本を書いてる暇があるなら拉致問題にもっとまじめに取り組め」と怒ってるところですが、まあ家族会は何も言わないんだろうな。
 最後に高木書房のトンデモに突っ込んでおきます。

http://tkg12.com/books/806-0.html
・諸橋茂一『日本が世界の植民地を解放した』
 残念ながら、日本人は真実の歴史を教えられていません。その一方で、所謂「南京大虐殺」や「慰安婦の強制連行、性奴隷」などという真っ赤な嘘を教えられてきたのですから、多くの日本人が非常に間違った考えを持つ様になってしまっているのも無理のない面もあります。
 その様な状況を何としてでも大きく変えなくてはいけません。そのためには、真実の歴史教育を含めて、何としてでも我が国の教育を正常化させなくてはなりません。併せて、我が国のマスメディアの報道を何としてでも正常化しなくてはいけません。
(中略)
 我が国は直接、間接に「世界の植民地解放」という、人類史上最大と言っても良いほどの実に偉大な貢献を果たしたのです。
 ちなみに、大東亜戦争開戦時においては、世界の独立国家は約60カ国(1945年時点における国連加盟国は51カ国)でした。処が、現在は、国連加盟国だけでも193カ国となっています(我が国が承認している国は、196カ国)。そのうちの140カ国余りの国々は、我が国が、甚大な犠牲を払って大東亜戦争を戦った*12結果、直接、間接に次から次へと独立を果たすことが出来たのです。
(中略)
 GHQによって押し付けられた、欠陥だらけの現憲法を未だ改正する事が出来ないことや、北朝鮮に拉致された多くの同胞をいつまで経っても取り返す事が出来ないなどを含めて、誠に残念ながら、今の我が国は真の独立国家の体を成していないと言わざるを得ません。
我が国が真の独立国家としての形を取り戻す為の一里塚は、
 1.「村山談話」並びに「河野談話」の白紙撤廃。
 2. 自主憲法制定。
 3. 毎年、節目の日々に、首相の靖国参拝
 4. 北朝鮮に拉致された方々を全員取り戻す。
 5. 竹島並びに北方四島を取り戻す。
 6. 尖閣自衛隊の常駐。です。
 以上が堂々と出来て初めて我が国は真の独立国家と呼ぶことが出来るでしょう。もちろん、それらと共に、「自主独立自衛の国家体制」を構築しなくてはならないのは当然のことです。
 今の安倍首相は、田中角栄元首相の次の首相*13福田赳夫*14)以後の首相の中では最も良い首相*15だとは思いますが、誠に残念ながら、昨年(平成27年)8月14日の所謂「安倍談話」並びに、昨年(平成27年)12月28日の「日韓合意」を見ても、中国や韓国並びに米国に対して腰が引けていると言わざるを得ません。誠に残念ながら、安倍首相では「村山談話」と「河野談話」を白紙撤廃する事は出来ない様です。「(ボーガス注:岸*16元首相の孫、安倍晋太郎*17元幹事長の息子という)良いとこの坊ちゃんのひ弱さ」を感じざるを得ません。
 と言って我が国が真の独立国家となることを諦めるわけにはいきません。そんな思いをもって本書をまとめました。
 著者は、日本及び日本人を貶めている「村山談話」と「河野談話」は、歴史の真実ではないとして、村山富市*18元首相並びに河野洋平*19官房長官を相手取り、東京地裁に(ボーガス注:民事で?)提訴すると共に東京地検に(ボーガス注:名誉毀損で?)告発しました。
■主な目次
(略)
・所謂「村山談話」「河野談話」を踏襲する愚かな日本政府
・世界最大の嘘・「南京大虐殺
河野洋平官房長官に対する裁判
河野談話村山談話は白紙撤回すべきである
(略)
追記
・その1 田母神俊雄元空幕長 不当逮捕の真実
(略)
■諸橋茂一(もろはし・しげいち)
略歴(平成28年6月26日現在)
 昭和23年5月生まれ。
 昭和42年3月、石川県立大聖寺高等学校卒業。その後、専門学校に進むも中退、工務店に勤め、防水、注入、ビルの外壁改修工事、鳶、土工、生コンポンプ車の運転手等を経験。
 昭和45(1970)年7月、諸橋樹脂工業を大阪で創業(22歳)。
 昭和47年6月、本社を金沢に移転、社名を加賀防水工業株式会社に変更し法人登記、代表取締役社長に就任。
 平成26年1月、同社の代表取締役会長に就任、現在に至る。
【主な公職等】
「教育を考える石川県民の会」会長
新しい歴史教科書をつくる会*20」理事
大東亜聖戦祭」実行委員長

 「河野談話撤回、首相靖国参拝尖閣への自衛隊常駐を叫ぶ」「それらを実行しない安倍を弱腰と罵倒」「大東亜戦争アジア解放戦争論を公言」「タモガミ逮捕を不当逮捕呼ばわり」など、「こんなんに突っ込むまでもないだろ」と思うほどの酷さです。

田中正明『朝日が明かす中国の嘘』
 朝日新聞は30万人の南京大虐殺があったという。だが、当時の朝日新聞には、それについて何も書いていない。むしろ微笑みが戻った南京を報道している。当時の新聞記事を紹介しながら南京の真実に迫ります。

 朝日は「大規模な虐殺があった」としていますが「30万人」なんて数字は主張していません(そもそも「東京裁判での松井石根*21死刑判決、南京軍事裁判での谷寿夫*22死刑判決」などでわかるように大規模な虐殺があったと認識してるのは朝日だけではないですが)。
 また、当時は軍の検閲があったのに「当時の朝日にはそんな虐殺は書いてない」て、全く正気ではありません。
 「ダライはチベットで虐殺があったと言うが、当時の人民日報にはそんな事書いてない」レベルの与太がよく言えたもんです。

【追記その1】
「諸橋茂一・つくる会理事」に興味を持って「つくる会役員名簿(http://www.tsukurukai.com/aboutus/yakuin.html)」を見たのですが「笑撃の事実」が判明したので、ここでid:noharraこと八木孝三さんと、id:Bill_McCrearyさんにお教えしておきましょう。
 と書くと「拙ブログの愛読者で敏感な人」は「笑撃の事実」とは何か、気付くかも知れません。
 「あの三浦小太郎」が「アジア自由民主連帯協議会事務局長*23」の肩書きで「つくる会理事」として堂々と掲載されています。id:noharraさんはこれでも三浦批判もしなければ守る会抗議退会もしないんですかねえ?。まあ、しないんでしょうけど。しかし三浦が「つくる会支持の極右」ということはモロバレでしたが、ついに「公然とつくる会理事就任」ですか。安倍政権誕生前は多少は自重していた三浦も、誕生後は完全にたがが外れ、「俺達ウヨの春が来た、天下が来た」と頭に乗ってるようです。そして日本ウヨ業界において「何故三浦がそうなったのか知りませんし知りたいとも思いませんが」三浦もついにそこまでご出世したわけです。
 とはいえ、三浦が自ブログ(http://miura.trycomp.net/)で「つくる会の理事に就任いたしました」と報告しないと言う事はご本人も「つくる会理事就任はあまり宣伝したくない」のでしょう。「だったら就任するなよ」つう話ですが。

【追記その2】
諸橋の名前でググったら
■kojitakenの日記『田母神俊雄よりひどい「諸橋茂一」のアパ懸賞論文』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20081104/1225795784
がヒットしたので紹介しておきます。この記事は2008年、つまり今から約8年前ですから、俺は知りませんでしたが、諸橋について知ってる人は知っていたわけですね。


■政府は何を隠しているのか 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news225428720-9.html
 「隠してる」云々というのは荒木の勝手な決めつけに過ぎません。少なくとも長門市の「不法入国者」が「背後関係も何もない」ただの脱北者であることだけは間違いないでしょう。荒木は「ただの脱北者ではないかも知れない」と根拠レスで放言していますが。つうかそう言うことを言う暇があったらそれこそ拉致被害者救出のことでもまともに考えたらどうなのか。

 平成22年6月の島根県議会での県警本部長の答弁です。隠岐島海士町明屋海岸で1980年代のはじめに工作員のテントとバッグ、無線機、乱数表などが発見された事件があり、さらにその場所から数キロ離れたところで地元の人が目つきの鋭い*2440代位の男とすれ違った。という事件です。
 この件について島根県議会で小沢秀多議員が質問したところ、県警本部長は「キャンプ用具等」の放置は認めたものの、発見されたのは「テント類やフォーク等の日用品」であり、乱数表や無線機は発見されていないと答弁しました。
(中略)
 県警本部長の答弁は明らかに工作員の侵入ないし脱出を隠蔽しようとしたものです。

 本当に荒木が言うように「本部長の答弁が虚偽かどうか」は知りません。いずれにせよ「虚偽だといえる確実な証拠」でもない限り向こうは答弁を変更しないでしょう。そして、仮に虚偽答弁だとして「虚偽答弁していいとは言いませんが」今さらこんなことを突っ込んで「拉致解決」と言う意味で何か意味があるんですかね?


■なぜ報道がされないのか
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news225328719-5.html

 前号、前々号でお伝えした山口県長門市の件ですが、ネットで見る限りその後の報道がありません。

 「ニュースバリューがないから」でしょう。文句があるなら荒木や荒木のお仲間(産経など)が「まともな報道をして世論喚起すればいい話」です。まあそんな能力は荒木たちにはありませんが。

北朝鮮から非合法な形で人間が長門市の市街地に上陸していたのです。

 非合法といったって工作員ではなく脱北者ですからね。騒ぐような話なのか。

これが日本に敵対的な目的で入って来た工作員なら住民を殺傷したり人質にとって立てこもるということもあるでしょう

 工作員ではなく、当然、殺傷事件も起きなかった以上こんなことを言っても無意味です。

少なくとも芸能人の不倫騒ぎとか、麻薬がどうしたという話より遥かに重要なニュースだと思うのですが。

「芸能人の不倫騒ぎ*25や麻薬*26」についてテレビはバカ騒ぎしすぎだと思いますが、この脱北者の件だって荒木が言うほどの大事件ではないでしょう。


長門市(続)
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news225228717-d.html

小説や映画の『宣戦布告』のようなことが起きないという保障はありません。

『宣戦布告』とは次のような話です。

■『宣戦布告』(ウィキペ参照)
・1998年に麻生幾*27によって書かれた小説(講談社文庫)。2002年に東映で映画化された。
■あらすじ
 福井県敦賀半島に北東人民共和国(架空の国だが、どう見ても北朝鮮がモデル)の潜水艦が座礁、完全武装した工作員が上陸した。この事態に諸橋揆一郎*28首相(映画では古谷一行)は警察力のみで解決するため、警察の特殊部隊SATを投入するが、武器使用許可も下りないままロケット砲(RPG-7)の攻撃を受け、2名の殉職者を出す。
 警察力のみでの対処が難しい事から内閣は動揺するが、各閣僚の思惑や法解釈から自衛隊の出動は遅々として下されずにいた。しかし、民間人から犠牲者が出ると、諸橋首相はついに自衛隊出動に踏みきる。だが、現場の連隊本部と防衛庁の対立や指揮・命令系統の不備、法解釈ギリギリの出動であったことから武器使用の合法的な解釈が行えず、反撃すら許されない自衛隊は交戦開始直後に早くも6名の犠牲者を出してしまう。その後も重火器の使用許可が下りず有効な攻撃が出来ないまま、次々と隊員が死傷していく。
 そんな中、突如として北東人民共和国のフリゲート艦が日本領海に接近。それに呼応するように周辺諸国が次々と臨戦態勢に入る。そして北東人民共和国の核ミサイルが発射準備体制に入ったとの情報が飛び込んでくる。

 要するにウヨ小説家・麻生が書いた「北朝鮮の脅威に対応するために改憲が必要だ、有事法制が必要だ」というウヨ小説と「それを元にしたウヨ映画」のわけです。ウヨ映画『プライド:運命の瞬間』(1998年)、『ムルデカ』(2001年)に関与した東映で映画化という辺りが興味深い。
 「起きないという保証はない」どころか「北朝鮮軍の日本上陸と自衛隊との交戦」なんてほぼ「100パーあり得ない」ですよねえ。この小説、映画が発表当時ほとんど話題にならなかったのもそう言うことです。たぶん、話題にならなかったのは「最近の日本小説、日本映画にありがちなこと」ですが「つまらなかった」てのもあるんでしょうが。まあ、これほどリアリティがない上に「極右改憲路線大爆発」だと確かにつまらないだろうとは思います。こんなもん見るくらいなら洋画を見るでしょう。
 それはともかく、荒木は「宣戦布告がどうこう」言いますけど、今回の密入国劇は食い詰めた脱北者が来ただけで、戦争やテロ目的で武器持って上陸したわけでも何でもない。
 なお、ウィキペ「宣戦布告」によれば

 本作の撮影には、防衛庁(当時)・自衛隊は協力を拒んだ。
 作品の内容が「北朝鮮の特殊部隊が福井にある原子力発電所*29への攻撃*30を企て、上陸する」というものであり、極東の緊張を高めるという国内外の批判を恐れたためであったとみられる

だそうです。当時の小渕*31内閣にはその程度の常識があったわけです。今の安倍内閣だとその辺り怪しいですが。


長門市
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news225128717-2.html

1、「知人の木造船」を海保が全くマークできていなかった
(中略)
 北朝鮮工作船であればいくらでも入れるはずです。それとも普通の船には気付かないけれど工作船なら大丈夫という理由でもあるのでしょうか。

 「一般の舟なら大して気にしないが明らかに怪しい舟(いわゆる工作船、不審船)はきちんとチェックする」つうのは充分あり得ると思いますが?。つうか今回の件、海保は「一応舟をマークしていたが大して怪しいところもないので別に拿捕とかしなかった」だけではないのか。

2、上陸するのに何の障碍もなかった
 住民の通報で分かったのですから、例えばこの人物が北朝鮮のゲリラ要員なら上陸後直ぐに山中に潜伏するなどしているでしょう。

 ばかばかしい。「一個人が上陸する分」には「上陸するだけ」なら障害は大してないかもしれない(ただし上陸後、一般人に偽装する工作でもしない限り今回のケースのように怪しい人間としてすぐに通報*32されるわけですが)。
 ただゲリラ要員*33となれば、銃などの武器は持ってるし、まさか「たった一人で上陸はしない」でしょう。複数人が武器を持って上陸しようとするのは今回の密入国劇を遙かに上回る難題でしょう。
 じゃあ荒木の与太はともかくとして、「ゲリラ部隊の上陸」に比べたらハードルの低い「工作員密入国」というケースはどうか。まあ、素人の俺には何とも言えませんがこれだって恐らく荒木が言うほど簡単ではないでしょう。荒木もそんな事は分かった上での警察、海保、自衛隊などへの因縁でしょうが。

3、おそらくこのこと*34を海保も警察も、そして政府も隠そうとした

 そう決めつける根拠を荒木は何一つ提示していません。

先日の尖閣諸島上空での中国軍機の異常行動のことと同じです。あのとき萩生田官房副長官は会見でこのような情報が漏れて明らかになったこと*35を「遺憾である」と言っています。そしてその後聞いた話では空自の中で誰がその情報を漏らしたのか、「犯人捜し*36」が行われたとのことです。

 そもそも萩生田の主張では「通常のスクランブル発進であり、そう言う意味では中国機にいつもと違う挑発行為(荒木の言う異常行動)などなかった」「中国機がいつもと違う故意の挑発行為を仕掛けてきたという一部の主張は事実に反し遺憾である」なのですが。荒木はまず「何故萩生田を嘘つき呼ばわりするのか」、「萩生田を官房副長官にし続ける安倍政権をどう思うのか」きちんと説明すべきでしょう。
 まあ、萩生田の主張が事実か、「日中関係をこれ以上まずくしないための『嘘も方便』か」俺には分かりませんが、萩生田が*37、産経らウヨの中国叩きに「この一件では荷担しなかったこと」はいかに産経らウヨが異常な反中国かを物語っています。


■浅井基文ブログ『米韓THHAD配備決定と中国の戦略的対抗手段』(李敦球文章)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/821.html
 中露の激しい反発を考えればやはり朴政権のサード配備発表は悪手だったと思います。


東シナ海の危機に民共で対処できるか(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/07/14/6430
 そもそも東シナ海に危機*38が存在するとしてそれを産み出したのは「安倍の反中国外交」でしょう。むしろ「安倍に今の日中の状況を改善することができるのか」でしょう。まあ無理だと思いますが。 
 しかも「アベノミクスの失敗が表面化してきた」。野党に政権を任せるべきかどうかは「百歩譲って」よしこの言うようにできないとしても「安倍に任せ続けたら」収拾がつかない酷い事になるのはわかりきっています。ポスト安倍が誰になるにせよ最低限安倍には退陣してもらうことが必要です。

 日本政府は空自機がスクランブルをかけたことは認めたが、中国側の攻撃動作は否定した。

 にもかかわらず「攻撃動作はあった、中国の挑発は許せない、弱腰の日本政府も許せない」と叫び続けるよしこらウヨです。安倍極右政権ですら「問題を丸く収めようとしている」のにそれを無視して根拠レスで「攻撃動作の存在」を叫び「日中対立を激化させようとするバカ」がよしこらウヨです。
 危機を自ら作り出そうとしてる癖によしこらウヨは、何が「東シナ海の危機に民共で対処できるか」なのか。


拓殖大学『【オープンカレッジ】海外事情研究所主催「国際講座」を開催しました』

http://www.takushoku-u.ac.jp/newsportal/extension/extension_160627_12490.html
 前期の国際講座は7月9日の第7講が最後になります。 講師は安倍総理のスピーチライターでもある谷口智*39内閣官房参与慶應義塾大学大学院SDM研究科教授による 「『安倍外交』とは何か」です。

 安倍のスピーチライターに「安倍外交の宣伝をさせる」というのは果たして「大学の公開講座」といえるんでしょうか。まあ拓殖ごときに何か期待しても空しいですが。


■国基研『第三回「国基研 日本研究賞」授賞式を開催』
http://jinf.jp/news/archives/18836

自衛隊の活動、安全保障全般を伝える安保・防衛問題の専門紙「朝雲新聞」(7月14日付)に、授賞式の様子が掲載されました。

 自衛隊と「国基研の右翼活動」と何の関係があるのか。
 つうか何で東雲新聞が報じたのかというと「自衛隊統合幕僚学校長の坂田海将」が授賞式に出席したからだそうですが。
 坂田氏がガチでタモガミの同類なのか、はたまた安倍政権から出ろと圧力がかかって仕方なく出たのか知りませんがぞっとしますね。日本人であることにいつもながら恐怖や屈辱といった負の感情を感じます。なお、会場では「安倍の祝辞」が披露されたそうです。安倍には改めて呆れます。


■ドローン操縦訓練についてご協力のお願い
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news224928714-1.html

 上空からの現場の撮影のためドローンを使う予定なのですが、まだ十分な訓練を積むことができず、思ったような画像を得られていないというのが正直なところです。
(中略)
 なかなか都内では訓練場が見つからないのですが、どなたか適当な場所をご存じ、あるいは提供していただける方はないでしょうか。

 いつもながらバカバカしい。ドローンを使うことに何の意味があるんでしょうか。


■対北ラジオ、29日にも中波開始へ 拉致解決へ対応強化 特定失踪者問題調査会
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news224828713-8.html
産経新聞『対北ラジオ、29日にも中波開始へ 拉致解決へ対応強化 特定失踪者問題調査会
http://www.sankei.com/affairs/news/160713/afr1607130006-n1.html

 拉致問題が膠着している状態を打開するための起爆剤には十分な力を発揮してくれることでしょう。

 中波放送をやったら何がどうだと言うんですかね。そもそも現状の短波放送にどんな成果があったかも疑問ですが。

これまでの短波放送に対する北朝鮮の妨害電波から見ても効果は実証済み

 「妨害電波を出したから効果がある」つうのは勿論詭弁でしかありません。「効果があろうとなかろうと」反北朝鮮が目的の放送には妨害電波が出されるでしょう。「効果のあるもののみに妨害電波を出す」なんてやったら「何が効果があるか自白してるのも同然」でむしろバカです。
 つうか「妨害電波を出したから効果がある」なんて馬鹿げたことしか言えないこと自体「荒木らの行為が無意味で効果ゼロであること」を証明しています。

中波の送信費用は現在の短波と比較すると5倍以上の費用が必要です。

 というならよほどの効果が見込めない限りやるべきではないでしょう。一方「かなりの効果が見込めるのであれば」そもそも「民間ではなく国がやるべきと違うのか」という話にもなってきます。
 どっちにしろ荒木一味がやるべきことではないでしょう。

皆様にはあらためてご理解とご支援を賜りたく心よりお願い申し上げる次第です。 

 結局、中波とは家族会などからカネをぼったくるためのネタでしかないのでしょう。どれだけぼったくれるか疑問ですが。


■国基研『北朝鮮のムスダン発射が意味するもの』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/18808

北朝鮮が武力攻撃を決断した場合、まず米戦略爆撃機の基地であるグアム島を攻撃するであろう

 ばかばかしい。北朝鮮もそこまで無謀じゃないでしょう。


■国基研『大政治家か否かは改憲姿勢で分かる』(田久保忠衛
http://jinf.jp/weekly/archives/18800
 タイトルで、マジで脱力しそうになりました。
 ということは 「高度経済成長の池田*40首相」も「沖縄返還、日韓国交正常化の佐藤*41首相」も「日中国交正常化の田中*42首相」も「在任中改憲を唱えなかったから皆、小物政治家」なんでしょうか。国基研だとマジで「その通りだ」といいそうだから嫌になります。


■あえて安倍政権を批判する 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news224628711-d.html
 何が「あえて」なんだかさっぱりわかりません。荒木は自民党職員ではないのだから安倍に対して文句があるならいくらでも言えばいいでしょう。

調査会関係では西村眞悟顧問・三宅博常務理事ともに届きませんでした。

 何で届かなかったかと言えば二人とも「日ころ」だからです。「与党自公」や「最大野党・民進党」ならまだしも泡沫右翼政党・日ころに役員を頼む。荒木の極右ぶりが分かる話です。

 与党の大勝に終わったので、少なくとも水に落ちた犬を叩くようなことにはならないと考え、あえて批判的な意見を述べておきたいと思います。

 意味がわかりません。与党が惨敗し安倍が退陣しようとも、安倍が「水に落ちた犬になろうとも」安倍に問題があるなら、安倍批判すればいいじゃないですか。いやそれ以前に安倍政権が誕生してから3年経ってるのだからその間に文句があるならいくらでも言えばいい。何でこうぐだぐだ言い訳するのか。

 言うまでもなくそれは左翼ないしその傾向のある人が言っている「安倍政権では戦争になる*43」等の批判とはほとんど真逆の意見です。

 勿論荒木は言うまでもなく「右翼」ですが、それは右翼運動ならともかく「拉致被害者救出を建前とする運動」「非右翼も参加できることが建前の運動」において「俺は改憲派のウヨだ!」と公言すべき事ではない。
 なぜなら拉致と改憲と関係ないからです。そんなことをすれば護憲派が「あんな運動には参加できない」と距離を置くだけです。まあ実際距離を置いたことも拉致敗戦、拉致風化の一因ですが。
 まあそれはともかく、荒木はこの後「拉致で安倍政権が成果を上げてない」と批判するわけですがそれのどこが「真逆」なんでしょうか。
 「拉致で安倍政権が成果を上げてない」と批判することと「護憲」なり「野党の安倍批判」なりがどう矛盾するのか?。矛盾する話ではないでしょう。

時間は確実に過ぎていく。あと3年後、5年後にご家族がどうなっているか想像しただけでも事態の深刻さは理解できると思います。

 小泉訪朝から10年も経ってからそんな事を言っても説得力は皆無です。「ならもっと早い段階でお前らまともな運動しろよ、何やってたんだ」で終わる話です。

少しでも世論の喚起をと思って孫家族との写真を公表することを承諾すれば横田さん夫妻が叩かれる。どう考えても納得がいきません。

 「拉致に解決の見通しが見えないこと」で安倍批判するのは勿論かまいません。しかし「横田夫妻が叩かれた」のは安倍のせいではありません。安倍が夫妻を叩いたわけではない。叩いたのは巣くう会です。巣くう会がごろつきだからです。巣くう会の無法まで自分のせいにされては安倍もたまったもんではないでしょう。しかもそう主張する輩が巣くう会一味の荒木です。荒木は安倍よりも巣くう会をがっつり批判したらどうなのか。まあ荒木にそんな事はできはしないでしょう。
 もちろん、「当初安倍が巣くう会を政治利用していた」と言う意味では巣くう会の暴挙について安倍が責任ゼロとまでは言えないでしょうが、この件で最も批判されるべきは安倍ではなく巣くう会です。。

やる気がないなら安倍総理自身、ブルーリボンバッジを外してしまったらどうでしょう。

 本当に外したら巣くう会や荒木が何というか見てみたいのでぜひ外して欲しいもんです。

もちろんこれは事態を前に進められない自分自身への慚愧の念を込めてのことです。

 よくもまあ虚言が吐けるもんです。


■投票
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news22452879-fc.html

 明日は参議院選挙の投票日、拉致問題を少しでも前に進めるための投票にご協力お願いします。

 基本、外交権限のある与党以外に拉致で何かできることはないでしょう。とはいえ「拉致を解決するために与党支持」というのもおかしい。「そういう態度は拉致以外の政策(例えば改憲アベノミクス)を軽視してる」と言う意味でも「政権誕生後3年間の間で拉致問題で、小泉訪朝のような目立った成果を上げられなかった安倍自民の議席を増やしても、拉致に限れば、安倍が頭に乗るだけで拉致解決に繋がると思えない」という意味でもおかしいでしょう。

とは言え拉致のことに言及している候補者はごく僅かです。まあ選びやすいと言えないこともありませんが。

 「わずかな候補者」といいながら具体的な名前を出せない辺り荒木も腰が引けています。出してその人物が落選でもしたら面子が潰れると思ってるのでしょう。おそらくいつもの「泡沫極右政党(前回はたとえば次世代の増元)押し」でしょうから。

 大分前にメールニュースで書いた「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」というトム・ハンクス*44が主演したアメリカ映画の話を少し。この映画は遊び人の下院議員ウィルソンが難民のキャンプを見て問題の深刻さを認識しCIAのスタッフと共にソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻に抵抗する勢力を援助してソ連を撤退させるきっかけを作る話です。
 実話に基づいており、ソ連を追い出したのはよかったものの、米国がその後のフォローを真面目にやらなかったために、結果的に敵対者を作り出してしまったこと*45も最後に出てきます。そういうアバウトさ、というか間抜けさは米国ならではですが、この映画で感銘を受けたのは、1人の議員でも本気になれば大きな仕事ができるということでした。

 コメ欄でid:Bill_McCrearyさんから「その映画については記事を書いたことがある」とご教示いただきましたのでまずその記事を紹介しておきます。
ライプツィヒの夏『2007年にこの映画を製作する意味―チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/e6a37f99a3e509dbc4c8d98efaf2084f
 なお、ウィルソンが何をしたかというと

http://www.afpbb.com/articles/-/2693680
 80年代、ウィルソン氏は下院の国防歳出委員会メンバーとして動き、当時アフガニスタンを侵攻していた旧ソ連軍に対するCIAの極秘作戦のための予算を大幅に増額、数十億ドルという多額の資金を調達し、旧ソ連軍と交戦していたイスラム武装勢力に、武器を供給するなど大規模な支援を実現した。

■チャールズ・ネスビット・ウィルソン(ウィキペ参照)
 テキサス州選出の元・民主党下院議員。ウィルソンは米CIA史上最大の極秘作戦を敢行した立志伝中の人物として知られる。旧ソ連アフガニスタン侵攻を食い止めるため、ウィルソンは下院の国防歳出委員会メンバーとして動き、他のメンバーを味方につけて当時アフガニスタンを侵攻していた旧ソ連軍に対するCIAのアフガン支援の秘密予算の大幅増額を図る。当初500万ドルだった支援額は7年のうちに約20倍の10億ドルという空前の規模に達し、最終的に数十億ドルという多額の資金を調達した。これによる武器供給などの支援によりアフガンのイスラム武装勢力ムジャーヒディーンは、最新の武器を手に入れ劣勢を跳ね返し、ソ連軍に撤退を余儀なくさせた。
 旧ソ連のアフガン撤退を決定づけた影の功労者として、CIAはそれまでCIA要員にしか贈ったことのなかった功労賞を、文民として初めてウィルソンに秘密裏に贈った。この話が2003年に彼の伝記*46を書いたジャーナリストのジョージ・クライルによって発表され、それを元にした映画『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』が2007年に公開されている。
 しかし、アフガニスタンイスラム武装勢力に行った軍事支援は、旧ソ連軍のアフガニスタン撤退以後、米国につきまとう災いの種となってしまった。ウィルソンが支持し、CIAから何百万ドル単位の支援を受けたアフガニスタン軍閥たちは現在、国際テロ組織アルカイダなどとのつながりをもつ危険なイスラム原理主義者とみなされており、その中にはグルブッディーン・ヘクマティヤール*47元首相や、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンのジャラルディン・ハッカニ司令官など含まれている。
 しかしウィルソンはアメリカ同時多発テロ事件以後も、「われわれは悪の帝国(旧ソ連)と戦っていたのだ。(支援しないとすれば)それは第2次世界大戦中にヒトラーと戦うソビエト軍に供給支援を行わないのと同様だ。当時、タリバンなんていう名前を知っていた人間なんていただろうか?」と述べ、イスラム武装勢力たちの軍事強化に荷担したことを悔いることはなかった。
 2010年2月10日、テキサス州の病院で心不全のため亡くなった。

だそうです。しかしいつもながら荒木もとんでもない。 

この映画で感銘を受けたのは、1人の議員でも本気になれば大きな仕事ができるということでした。

て、野党議員にそんなことができるのか。あるいは与党議員でもいわゆる陣笠にそんな事ができるのか。要するにウィルソンが大物だからそう言うことができたわけです。本気とかそう言う話じゃない。
 日本だって同じでしょう。アンチ安倍の俺はこんな事言いたくないですが、拉致解決を願うなら首相の安倍に期待するしかない。何もこれは安倍に限りません。「アンチ民主党だってまともな人間なら」民主党政権時代には「民主党政権の首相たちに拉致解決を期待するしかない」わけです。
 大体「冷戦時代の反ソ連勢力支援」と「拉致解決のための運動」と全然違う。前者(打倒ソ連)はもう当時の米国において絶対の正義扱いだから「平和主義者」以外反対者いないでしょうよ。
 「どんどんイスラムゲリラに金を出そう」ということになる。
 後者は「自衛隊で救出」なんて与太なら支持者は極右以外にはいないし「日朝交渉で解決」という抽象論なら誰も反対者はいないわけです。結局動きようがない。「今の日朝交渉が適切かどうか」は無論議論の余地はありますが情報がないと議論ができない。そして「外交機密だから情報は外に出せない」と政府に言われたらそれ以上、動きようがないでしょう。
 大体荒木は「日本のウィルソンが誰で」、そのウィルソンに「拉致問題で一体何をすることを期待するのか」もっとはっきり言ったらどうなんでしょうか。まあ、言えないんでしょうけど。


■英国のEU離脱で深まる自国第一主義 西側民主主義の限界に自信深める中国(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/07/09/6433

6月23日の英国の国民投票の結果を見て、中国は、西側の民主主義とはこんなものかと、自信を深めているだろう。

 そもそも「民主主義の問題点」なんてあの投票結果が出る前から例えば「トランプブーム」で明白ですが。よしこもトランプブームはさすがに批判していたと思いますが。
 まあ、中国は別にこんなことで「自信を深めてはない」んじゃないですかね。アンチ中国のよしこはそういうことにしたいんでしょうが。

 ロシアと中国は6月23日と25日、ウズベキスタンと中国の北京で立て続けに異例の首脳会談を行った。西側の混乱を分析し、それをどのように自分たちの勢力拡大につなげていくかを話し合った。

 前者はともかく後者は別に事実ではなくよしこの価値判断に過ぎません。前者にしても「異例」というのはよしこの価値判断に過ぎません。何が異例だかよく分かりません。


■調査会理事会開催
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news22442878-0f.html

ご家族の高齢化は極めて深刻で、それを「粘り強く」待っている勢力が平壌のみならず永田町・霞ヶ関にもいることを考えるとき、調査会としてもこれまでのやり方を継続するだけではいけないという認識もあり、今後訴訟なども含め様々な対応を検討していくことになりました。

 訴訟って何の訴訟をやるんですかね?。
 それはともかく別に「粘り強く待ってはいない」でしょう。
 ただ「巣くう会とつるむ家族」が日朝交渉に敵対的な以上、「首相の安倍が決断しない限り」日本政府は動けないわけです。そして「家族が死ねば」結果的に日朝交渉は進展するかも知れない。
 ただそれは「死ぬのを待ってる」つう話ではないでしょう。
 それにしても「平壌北朝鮮政府)や霞が関(外務省)」だって酷いですが「永田町(政治家)」て。「外交権限のない」野党にこの問題で動くことなんか現実的にできませんから「永田町=与党・自民党」でしょう。荒木も随分と悪口するもんです。


■産経【参院選 千葉】私の注目点(4)特定失踪者の姉、竹下珠路さん(72) 拉致問題
http://www.sankei.com/region/news/160707/rgn1607070042-n1.html
 拉致ならまだしも「特定失踪者」です。呆れて二の句が継げませんね。
 こういうアホ記事を名前を出してかける「牧山紘子記者」は全く正気ではありません。


毎日新聞『新潟・漁師不明損賠訴訟:漁師の捜索断念 元妻の請求棄却 地裁「過失ない」 /新潟』

http://mainichi.jp/articles/20160528/ddl/k15/040/119000c
 行方不明となってから約9年後に船内にあった漁網から遺体で見つかった新潟市の漁師の男性(行方不明時43歳)の元妻(52)が、捜索が不十分だったため長年男性の生死を確認できず、精神的苦痛を受けたとして、国に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が(ボーガス注:2016年5月)27日、新潟地裁であった。今井弘晃裁判長は「捜索に過失は認められない」として請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
 判決などによると、男性は2004年6月、1人で漁に出た後、行方不明となり、同市の沖で漁船だけが見つかった。第9管区海上保安本部は、転落事故と判断して海上や海中を捜索したが発見できなかった。2013年8月、解体した船の漁網を引き取った千葉県山武市の中古船舶輸出入会社で、網に絡まった状態の白骨化した遺体が見つかった。
 男性は2005年、北朝鮮に拉致された可能性が排除できない「特定失踪者」と認定された。今井裁判長は「海保が着いた時点で通報から約2時間たち、生存の可能性は低かった。海に転落したと考えられており、捜索を打ち切ったことに過失はない」と述べた。【南茂芽育】

■荒木和博ブログ『小山修司さんの死亡確認について』(http://araki.way-nifty.com/araki/2013/09/post-f51b.html)で荒木が渋々、認定間違いを認めた一件です。
 まあご遺族の気持ちは分かりますが「国の過失認定」は海上保安庁に対して酷じゃないですかね。むしろ「明らかなデマをかっ飛ばした荒木和博」相手にでも2200万円の損害賠償訴訟をおこした方がよろしい。


■東京ブレイキングニュース『北朝鮮の拉致じゃなかった?。福井の特定失踪者発見と女性編集者不明の共通項』

http://n-knuckles.com/case/international/news002275.html
 6月17日に福井県の特定失踪者が、国内で発見されたというニュースが飛び込んできた。
 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/abduction_problem/97787.html
 見つかったのは福井県若狭町の特定失踪者、宮内和也さん(51)。彼は1997年4月24日、同町の世久見漁港で行方不明になった。
(中略)
 2003年、宮内さんは、特定失踪者問題調査会によって、失踪者リストに掲載される。そのリストには調査会の判断により、拉致濃厚とカテゴライズされていた。発覚後、警察が本人に事情を聞いたところ、失踪中、住所や仕事を点々としていたと話したという。また、義兄で福井県特定失踪者家族会の沢香苗代表と宮内さんとの面会の席では、沢代表に対し、宮内さん本人から「ごめん」と一言謝罪があったという。
 ここでいう特定失踪者とは、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者」とのこと。リストには1948年〜2003年までの行方不明者が記されており、その数は、調査会独自リストによると271名(拉致濃厚77名、拉致疑惑194名)となっている。
 宮内さんが拉致濃厚とされるリストに入っていたことや義兄が福井県特定失踪者家族会の代表をつとめていることから、宮内さんは出たくても出るに出てこれなかったのではないだろうか。特定失踪者のリストに入っていなければ、もっと早く出てこれたと思うのは、私だけだろうか。
 この一件を受けて連想したのが、東京ブレイキングニュースでも再三お伝えした、辻出紀子さんのこと*48だ。辻出さんは1998年11月以降、行方がわからなくなっている。その彼女もまた特定失踪者リストに掲載されているのだ。
 http://www.listserver.sakura.ne.jp/cgi-bin/list/list3.cgi?word3=406&mode=search3
 彼女と北朝鮮を結びつけるものといえば、旅行マニアのメーリングリストに「北朝鮮に行きたい」と書き込んだことや、それに対して別のメンバーが「よど号グループに取材してみては」とふざけて提案した書き込みぐらいしかない。そのことを調査会の人たちはことさら大げさに取り上げて、「この書き込みこそが彼女が北に渡った大きな証拠だ」とか「彼女はよど号グループに取材した後、行方がわからなくなった」とかそういった主張をするようになった。
 近年、辻出さんの両親は「北朝鮮にいる可能性はありません」とはっきり明言している。事実、裏取り取材からは、拉致の可能性が、まったくといって良いほど出てこなかった。
(中略)
 また宮内さんのように生きているとして、特定失踪者のリストに掲載されていることで、何らかの後ろめたさを感じ、出てこれないということ*49はないだろうか。また、辻出さんの事件を解決する上で、拉致疑惑が捜査の手を鈍らせるといったことはない*50のだろうか。少なくとも、家族が「拉致の可能性はない」と明言しているのだから、リストからは即刻、除外してもらいたいものだ。

 まあ、福井県特定失踪者家族会代表・沢香苗氏は
■荒木和博ブログ『山下きよ子さん・澤香苗さん「総理に訴える!」』によれば

http://araki.way-nifty.com/araki/2015/06/post-528f.html
平成9年(1997)4月24日に失踪した宮内和也さんの義理のお兄さん澤香苗さんの「総理に訴える!」をインターネットにアップロードしました。

つうことで「北朝鮮拉致に違いない私の義弟・宮内を是非救って下さい」と安倍総理に訴えていたわけです(現在ではさすがに動画は削除されています)。
 それが「実は国内にいました」ですからね。しかも澤氏は「家族会代表」です。どれほど恥ずかしかったことか。荒木の与太にだまされるのが悪いので、同情はしませんけど。

http://n-knuckles.com/case/doubt/news001650.html
■【未解決事件の闇2】女性編集者失踪事件の容疑者逮捕...しかし一転無罪へ
 辻出紀子さん失踪の鍵を握るXを三重県警は翌年1月下旬から9日間、任意同行を求め連日取り調べをした。Xが怪しいと踏んだのは、彼女の携帯電話の通話履歴を調べたところ、(ボーガス注:彼女が失踪した)24日当日、(ボーガス注:Xが)何度か辻出さんに電話をかけたことがわかったからだ。
辻出さんは当日、午後11時すぎに退社し、会社から車で約5分の保険会社の駐車場でXに会っている。伊勢市の中心部からさほど遠くないが夜になると、ほとんど人通りのない寂しい場所。辻出さんと会って、車内で1〜2時間一緒にすごしてから、朝方に自宅に戻っている。
 任意同行による取り調べで県警はXの犯行だという供述を引き出せなかった。その間、直接的な証拠も揃えられなかった。しかし一方、辻出さん失踪の一年前に東京でホテトル嬢を逮捕監禁していたという疑いが関係者の証言により、浮かび上がってきた。地元の青年会議所に属していた彼は、その関係からか東京に来ることが多かった。上京するたびに会っていたなじみのホテトル嬢の手を縛り、部屋に閉じ込めたというのだ。県警はさっそく容疑をかため、Xを逮捕する。2月に入ってからのことだ。
 県警は別件で引っ張り、辻出さんの失踪について供述させようという目論見であった。ところがXは徹底的に黙秘を貫いた。別件についてはある程度、話はしたが、被害者のホテトル嬢と話していることが食い違った。
 3月に入ると、ホテトル嬢逮捕監禁事件の裁判がはじまった。法廷では被害者による生々しい被害の供述(強姦や暴力)がなされた。監禁中の証拠写真やメモ帳といった物的証拠と供述との整合性が問われ、10月に無罪の判決が降りた。
 釈放後、Xは反撃に出た。捜査を担当する県警、そして立件した検察、当のホテトル嬢らを訴えたり、日本弁護士連合会に人権救済の申し立てをしたりした。前者の告訴は途中で取り下げたが、後者に関しては日弁連が県警や検察に警告書を送っている。
 反撃が効力を発したのか、県警は以後、Xに簡単に手出しができなくなってしまった。
 獄中にいたときXは、辻出さんの両親と接見、「無罪になれば(辻出さんの件について)お話しします」と約束したが、釈放後、口を開くことはなかった。

http://n-knuckles.com/case/doubt/news001880.html
■東京ブレイキングニュース『【未解決事件の闇13】女性編集者失踪・なぜ容疑者Xは無罪になったのか』
 ではなぜXは無罪となったのか。1999年10月5日、Xに対して下された無罪判決の理由、その要旨は次の通りである。
「前記写真、E子の日記帳及びテープレコーダーといった客観的証拠などからすれば、E子の供述は信用できない。E子の証言には、その内容自体に疑問がある部分があるほか、写真や手帳に照らせば、犯行日時とされる一九九七年一二月一六日夕方から一七日早朝にかけて働きに出掛けて収入を得ていた可能性があり、またテープの内容によれば、監禁され、両手を縛られていたような緊張関係は窺えない。E子の証言はたやすく信用できない」
 無罪判決について、起訴した元検事は次のように振り返った。
「あの事件は無理筋の事件です。起訴しても有罪に持っていける可能性は薄かった。あの事件単独なら起訴することはありません。なぜならXとあの女性は付き合っていましたし、被害者の部屋で行われましたから。それでも別件で行こうと判断したのは、辻出さんの事件の捜査が、ゆきづまっていたからです。任意ではもう話さないし物証もない。あと被害者の証言がしっかりしてたんです。だからいけると。何らかの形で有罪に持っていければ、身柄を確保し続けられる。そうなれば自白に持っていけるかもしれない」
 そうした一縷の望みに託したのだ。そもそもが無理筋なので控訴はできなかったということらしい。

http://n-knuckles.com/case/doubt/news001814.html
■東京ブレイキングニュース【未解決事件の闇】伊勢女性編集者失踪事件のこれまでを総括する
 北朝鮮の拉致については荒唐無稽な話だと思っている。特定失踪者問題調査会の人たちが失踪者のリストに載せたり、産経新聞が拉致の可能性をほのめかすような記事を書いてはいる。しかし、彼らの主張は人づてによる間接的な情報であったりしてどれも信憑性に欠けるように思えた。
 例えば、調査会の関係者が、彼女が北朝鮮に行ったことを証拠づけるものとして、辻出さんが残したメーリングリストに残したメールのことを挙げている。そのメーリングリストは筆者も加入していた。しかもその管理人とは友人関係であったので、頼んで過去ログを取り寄せて、その文面をすべて洗ってみた。証拠だと主張するメールは、彼女が単に悪のりして「北朝鮮に行きたい」と書いているだけで、彼女自身が行く手段を模索したり、回りのメンバーが彼女に抜け道的な特別な渡航方法を教えたり、といった書き込みはどこにも見当たらなかった。
 調査会の人がいう「Xが北の工作員に引き渡した」という説も、全然裏を取らず、推理した内容を都合良く組み合わせて、そうに違いないと思い込んでいるだけ、というのが真相であった。そんなわけなので、三重県内の現地調査においても、拉致の形跡はまったく見つけられなかった。
(中略)
 もともと確信はしていたが、辻出さんが最後に会ったXがやはり怪しいと筆者は思っている。しかし彼のことは警察が事件発生1カ月後からマークし、別件で逮捕し、連日取り調べてもなお、落とせなかったのだ。だからこそ警察のような組織力も、資金力も、捜査特権もない僕が一人で事件を解決できるとは思えない。とはいえ何もせず、手をこまねいているわけにはいかない。
 ということで、今後はXに対する捜査の状況について調べたり、関係者に会いに行ったりして、事件の真相に迫っていった経緯を書いてみようと思う。

 まともな人間なら「特定失踪者なんて信用できるのか、国内発見が相次いでるじゃないか」以外に荒木ら巣くう会一味に対して「思うこと、考えることはない」でしょう。実際、蓮池透氏はこの記事の筆者「西牟田靖氏」とほとんど同じ発言で救う会を批判しました。ところがその蓮池氏を除名するのが家族会だから呆れます。


NHK東レが韓国に新工場 中国輸出も目指す』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160706/k10010585451000.html
 産経なんぞはやたら中韓を敵視しますがそんなんは非常識だという話です。


■7・6遺訓
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/76news22422876-.html
 以前、荒木が放言していた与太発言「死の直前の金日成*51金正日*52に失望し、後継者の座から降ろそうとしていた」「カーター訪朝で金日成が外交の前面に出てきたのはその証拠」「そのとき、日成は病で倒れ、正日はこれ幸いと、故意に治療をネグり死なせた」という与太の繰り返しです。こうした与太は荒木以外にも
産経
■【秘録金正日(7)】父、金日成を「老いぼれ」と吐き捨て 対立決定付けた南北首脳会談
http://www.sankei.com/premium/news/150113/prm1501130005-n1.html
■【秘録金正日(9)】死亡当夜、平壌から3機のヘリ 看取ったのは「経験不足」の医師、記録が隠した“不都合な真実
http://www.sankei.com/premium/news/150127/prm1501270005-n1.html

http://www.news-postseven.com/archives/20111228_78173.html
 北朝鮮問題に詳しいジャーナリストの萩原遼*53は、「金正日による父親暗殺説」を唱える一人だ。
金日成の暗殺と1995年から始まった大飢饉には密接な関係がある。大飢饉で300万人の餓死者を出したとされるが、これは金正日が民衆反乱の温床となっていた咸鏡南北道の敵対階層を殲滅するための大量殺人*54だった。その計画を実行するうえで最大の障害になっていたのが金日成で、金正日によって除去されたのです」

などがあります。
 ただし、こんな与太には何一つまともな根拠はありません。
 ウィキペ「金日成」も

 北朝鮮政府は死亡翌日の7月9日正午に公式発表を行い、死因は執務中の過労による心筋梗塞と報じた。金日成は長く心臓病を患っており、さらに82歳と高齢であったことからも一般に病死は事実と見られている。
 (ボーガス注:萩原遼、荒木和博など)一部の北朝鮮ウォッチャーからは、金正日との対立や暗殺を疑う声が上がった。しかし米朝間の緊張が最高度に達した直後に米朝枠組み合意に決定的な役割を果した金日成を失うことは北朝鮮の政治体制にとっても金正日にとっても不利益でしかないため、暗殺説には根拠がほとんどない。

としています。いやそもそも「百歩譲って」暗殺が事実としましょう。しかし既に金正日が死去した今そんなことを荒木や萩原のように騒ぎ立てて一体、何の役に立つのか、拉致や核ミサイル問題などの解決に役立つのかという話です。
 ただし

 息子の金正日が病気治療中であったため死亡までの間、様々な課題の解決に向けて金日成は自ら精力的な陣頭指揮に当ることになる。外交では一触即発ともいわれたアメリカとの関係を改善するために、ビル・クリントン大統領の密命を帯びたジミー・カーター元大統領の招朝実現と直接交渉による局面打開を成し遂げた。交渉の結果「米朝枠組み合意」を結ぶことで決着。またカーター訪朝時に当時の韓国大統領金泳三との初の南北首脳会談の話題が持ち上がっており、彼の突然の死は世界に衝撃を与えた。(ウィキペ「金日成」参照)

というのであれば荒木が言うように

(ボーガス注:金日成が死亡せず金泳三との首脳会談が実現していれば)北朝鮮の歴史は変わっていた

かもしれません(もちろん日成の死去は暗殺ではないでしょうし、いずれにせよ「日成が死ななかったら」というイフの話を「1994年の彼の死後20年以上経ってから」しても「石橋湛山*55が病気で首相を辞めなければ石橋内閣外相・岸は首相にならず岸の孫・安倍も首相にならなかったのでは」「岸がA級戦犯として裁かれムショに行ってれば(以下略)」などというくらい空しいですが)。とは言え荒木は金日成死亡直後は、
id:Bill_McCrearyさんエントリ『1998年時点での対北朝鮮強硬派の予測する北朝鮮の将来(1)』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/a7b0e41d1c703a110994cdb179d5a3b7
を見る限り「金日成暗殺」だの「金日成が金泳三と会談すれば良かった」だの何一つ言ってないようです(苦笑)。
 大体そんなに南北首脳会談がご希望なら「金泳三と金日成」ではなく「金大中金正日」ですが「2000年の南北首脳会談(この功績で金大中ノーベル平和賞を受賞)をお前は評価していたのか、荒木」ですよね。まあ聞くだけ野暮で「2000年の南北首脳会談」に限らず、金氏や「ポスト金氏」の盧武鉉氏のいわゆる「太陽政策(太陽外交)」を糞味噌に言っていたのが荒木ですが。いやそれどころか「カーター訪朝による枠組み合意」も非難していたのが荒木のはずですが?
 荒木も本当にどういう脳みそをしてるんですかね?


厚切りジェイソンが韓国のバラエティ番組を批判「北朝鮮を怒らせる」

http://news.livedoor.com/article/detail/11720485/
 3日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、お笑いタレントの厚切りジェイソンが、北朝鮮事情を扱う韓国のバラエティ番組を批判した。
(中略)
 厚切りジェイソンは「ダメでしょうこれは! 完全に!」と声を荒げて、同番組を一蹴する。同番組が北朝鮮事情をエンターテインメントとして扱う以上、大げさな話も出てくるとし、「どんどん北朝鮮を怒らせて、もう戦争ぶってる感じじゃないですか、これ? 大丈夫ですか?」と懸念を表明。

 番組が例のウヨ番組なので「ただの嫌韓国の疑いもあります」が、意外と厚切りジェイソンというのはまじめな人間なんですかね?。確かに北朝鮮を茶化すような番組は百害あって一利無しでしょう。


ローザンヌ
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news22422874-62.html
 金正恩*56君へのただの悪口雑言です。荒木が正恩君に悪口雑言したければ勝手にすればいいと思います。別に小生は正恩君が好きなわけでもない。しかしそんなことをしたところで「建前では荒木が目的としているはずの」拉致問題が解決するわけでもない。実にくだらない。小生が拉致被害者家族なら「正恩への悪口雑言なんてしなくていいから拉致を解決する展望を見せてくれ」というところですね。
 しかも荒木は「正恩のスイス留学なんてただのはく付けに違いない(ボーガス注:安倍の南カリフォルニア大学留学のような?)」と根拠レスの悪口ですからねえ。
 つうか安倍について『学歴詐称そのもの、あるいはそれに限りなく近い疑いがある』「南カリフォルニア大の件(たとえば、http://lite-ra.com/2016/03/post-2079.html参照)」で批判する人間は「いないとはいいませんが」あまりいませんよねえ、今。
 それは「安倍政治を批判するにおいて」留学の件を持ち出す必要は必ずしもないからです。
 正恩君についても話は同じだと思うんですが。ましてや安倍の件と違い、荒木は正恩君の留学をインチキ呼ばわりする根拠を何も出してませんし。


■拉致の可能性のある失踪者の調査について
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news22412872-41.html

「拉致認定」は現在拉致されて帰国できていない人を取り返すための定義ではない。その証拠は10年間全く拉致認定が行われていないことである。

 証拠がないから認定しない、ただそれだけの話です。
 そして残念ながら証拠というものは時間が経てば経つほど失われていきます。まあ、そもそも荒木らが北朝鮮拉致だと放言する特定失踪者が「北朝鮮拉致と言い難いこと」は国内で所在が発見された人間が複数いることで明白ですが。むしろ拉致認定がないことはいかに荒木の特定失踪者認定がデタラメかということです。
 つうか「拉致認定を増やすこと」よりも「今認定されてる拉致被害者を取り戻すこと」を真剣に考えたらどうなのか。

失踪者の大部分は失踪当時一般的な家出などと考えられ捜査すら行われていない。

 犯罪だと疑う根拠がなければそうなるでしょう。いや犯罪ではないかと疑う根拠があったとしても「失踪直前誰それと会っていた」「失踪直前誰それとトラブっていた」など「誰が何をどうしたか」捜査する糸口がなければ手の打ちようがありませんが。

私たちは非公開の失踪者でも国内での所在確認をされたときはあえて発表している。

「隠しようがないから発表してる」「そもそも公開した特定失踪者からがんがん国内発見者が出てる上、そのことを警察がマスコミ発表してるので今さら非公開特定失踪者の国内発表を隠しても意味がない」だけでしょうに「あえて」云々と偉いことやってるかのように書く神経には呆れます。

 何十年も経った事件で証拠を固めて「これは拉致だ」と明らかにすることなどほとんど不可能である。そして、その一方で拉致されている人が(ボーガス注:政府認定拉致被害者以外に)いるのも事実*57である。それならば真相を究明するには私たちがやっている、「拉致の可能性の排除出来ない失踪者」の事例を集めて、その関係性・類似性などから絞り込んで行く*58やり方、「帰納的アプローチ」しかない*59のである。
帰納的アプローチ」しかない*60のである。
 このやり方でやれば当然、集まった事例の中に拉致でないと分かる人が出てくる。先日国内での所在が確認された宮内和也さんを含め、調査会のリストではすでに60人近い失踪者が日本国内で所在確認されている。
(中略)
 しかし、もともと特定失踪者問題調査会はそのリスクを負うための団体であり、誰かがその役を引き受けなければ真相究明は前に進まない。

 国内で特定失踪者が「60人近くも」発見されたことを渋々認めながら「何が悪い」「失敗は誰にでもある。やむを得ない失敗だ」と完全に居直っています。どうしようもないバカです。家族会も良くこんな奴ら(西岡、島田、荒木ら巣くう会一味)とつきあえるもんです。まともな人間なら蓮池透氏のように巣くう会一味に対し不信感と怒りを覚えるでしょうにね。

*1:著書『蓮池流韓国語入門』(2008年、文春新書)、『私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今』(2009年、講談社)、『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)、『拉致と決断』(2015年、新潮文庫)など

*2:最近の著書に『中国という大難』(2013年、新潮文庫)、『習近平の闘い:中国共産党の転換期』(2015年、角川新書)、『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(2015年、PHP新書)、『風水師が食い尽くす中国共産党』(2016年、角川新書)など。

*3:アモイ市副市長、福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*4:著書『ニューディールアメリカ民主政:農業政策をめぐる政治過程』(1988年、東京大学出版会)、『現代アメリカ政治と公共利益:環境保護をめぐる政治過程』(1997年、東京大学出版会)、『オバマ大統領を支える高官たち』(編著、2009年、日本評論社)、『オバマ政権のアジア戦略』(編著、2009年、ウェッジ)、『オバマ政治を採点する』(編著、2010年、日本評論社)など

*5:日本会議代表委員、日本教育再生機構代表委員、「体罰の会」会長、「慰安婦の真実」国民運動代表というプロ右翼活動家。著書『日本を誤らせた国連教と憲法信者』(2004年、展転社)、『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』(2011年、祥伝社新書)、『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』(共著、2012年、祥伝社新書)、『なぜ、両国は運命共同体なのか・日本と台湾』(2013年、祥伝社新書)、『中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか』(2014年、ベスト新書)、『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』(2015年、ベスト新書)など(ウィキペディア参照)

*6:著書『日本核武装計画』(2013年、祥伝社)、『中国にNOと言える日本』(2014年、徳間書店)、『なぜ朝日新聞はかくも安倍晋三を憎むのか』(2014年、飛鳥新社)など

*7:著書『パール判事の日本無罪論』(2001年、小学館文庫) 、『「南京事件」の総括』(2007年、小学館文庫)など。田中のデタラメぶりについては■『田中正明氏と蒋介石』(http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/tanakashoukaiseki.html)、■『松井石根大将「陣中日記」改竄の怪 より』(http://www.geocities.jp/yu77799/matui.html)を紹介しておきます。

*8:著書『中国の恫喝に屈しない国』(2010年、ワック文庫)、『支那討つべし:西村眞悟が「歴史に学ぶ」』(2014年、ケイアンドケイプレス)など

*9:著書『糖尿病は「活性水素水」で治せる!』、『アトピーは「還元水」で治せる!』(以上、1999年、ロングセラーズ)、『ガンは「水素豊富水」で克服できる!』(2000年、ロングセラーズ)、『「奇跡の水」は自分でつくろう』(2003年、光雲社)、『水素水の世界』(2007年、現代書林)、『ドクター林のこれが正真正銘の水素豊富水だ!』(2008年、知道出版)など

*10:水素水については以下の批判記事を参照。■産経『【健康神話を検証する】美容、ダイエットと何かと話題の「水素水」 実はかつてブームを巻き起こした「あの水(ボーガス注:なお「あの水」とはアルカリイオン水のこと)」と同じだった』(http://www.sankei.com/premium/news/160514/prm1605140024-n1.html)、『【水素水】日本医科大の太田成男教授の主張には明らかな誤認がある:公益財団法人食の安全・安心財団理事長・唐木英明(東大名誉教授)』(http://www.sankei.com/life/news/160531/lif1605310016-n1.html)、『【水素水】「有効性に信頼できる十分なデータが見当たらない」 国立健康・栄養研究所が見解』(http://www.sankei.com/life/news/160617/lif1606170023-n1.html

*11:とはいえ喜多由浩『アキとカズ』(集広舎、例えばhttp://www.sankei.com/life/news/150331/lif1503310005-n1.html参照)みたいな与太小説書かれても迷惑ですが。

*12:日本が「アジア解放」を口実に戦争したアジアならまだしも「アフリカ独立」まで日本のおかげにする気のようです。

*13:コメ欄でご指摘いただきましたが田中の次の首相は三木武夫で三木の次の首相が福田赳夫です。

*14:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*15:韓国併合を正当化する発言をし韓国から罷免要求が出ていた』藤尾文相を更迭し、靖国参拝を1回で中止した中曽根は極右派であっても、評価に値しないようです。

*16:戦後、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*17:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*18:社会党国会対策委員長、委員長を経て首相

*19:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*20:もともと極右的な考えだった地方の中小企業のオヤジに対し「このオヤジからカネを引っ張ること目当て」につくる会から理事ポストが与えられたという話でしょう。

*21:南京事件当時、中支那方面軍司令官

*22:南京事件当時、熊本第6師団師団長

*23:何故「守る会副代表」でないのかは不明です。しかしこれで「アジア自由民主連帯協議会」がただの極右団体でしかないことが改めてモロバレになったわけです。

*24:「目つきが鋭い」だけで不審者扱いですか?

*25:桂文枝とか三遊亭円楽とかベッキーとか高知東生とか?

*26:清原和博とか高知東生とか?

*27:著書『極秘捜査:警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」』(2000年、文春文庫)、『外事警察』(2012年、幻冬舎文庫)、『前へ!:東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録』(2014年、新潮文庫)など

*28:小説の発表時期から考えて「橋本龍太郎氏」がモデルか?

*29:福井には大飯原発、高浜原発敦賀原発美浜原発があります。

*30:まあ北朝鮮はそんな事しないでしょうがそれが怖いならすべきことは軍事対応ではなく脱原発でしょう。そもそも原発の問題は「テロ攻撃」だけでなく「地震津波による事故の恐怖」「放射性廃棄物の問題」などもあるわけです。

*31:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相などを経て首相

*32:今回の場合は上陸した人間は「身元を隠す理由がない」ので「偽装工作もしなかった」ので通報された。つうか当人もむしろ通報されてよかったんですけどね。

*33:そんなもんが日本に来るわけもないですが

*34:今回の密入国劇のことか?

*35:萩生田の発言では遺憾とされたのは情報漏洩ではなく「そのような事実はない(中国機に異常行動などない)」ということですが。

*36:萩生田の言うように「事実に反するデマ」ならデマを外部に流した犯人捜しは行われて当然でしょう。

*37:ということは安倍政権が、ということですが

*38:とはいえよしこらが主張するほどの危機は存在しないでしょうが。中国にせよ安倍にせよドンパチなんかやったら後の処理が大変なんてことはわかってるでしょう。

*39:日経ビジネス記者、外務報道官(第1次安倍内閣)、JR東海常勤顧問など歴任

*40:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*41:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*42:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*43:小林節氏など穏健保守からもそう言う批判はあるので別にそう言ったからといって左翼ではありません。

*44:1993年に『フィラデルフィア』、1994年に『フォレスト・ガンプ』でアカデミー主演男優賞を受賞

*45:この辺りがブッシュ批判派、オバマ支持者のハンクスが描きたかったことではないか。思いつきで軍事介入すると後がまずいという話です。なおこれは北朝鮮も同じで「北朝鮮政権転覆論」など論外です。【追記】コメ欄でid:Bill_McCrearyさんが同様の指摘をしています。

*46:邦訳が『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2008年、ハヤカワ文庫)

*47:1993〜1994年、1996年においてアフガン首相を務めた。公安調査庁サイト(http://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/SW_S-asia/HIG.html)によれば「2002年にパキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州ペシャワール周辺に潜伏拠点を置き,アフガニスタンからの駐留外国軍の撤退,シャリーアに基づく政権の樹立を主張し,駐留外国軍やアフガン政府を主な標的としたテロを実行している。」とのこと。

*48:これについては■東京ブレイキングニュース『【未解決事件の闇2】女性編集者失踪事件の容疑者逮捕...しかし一転無罪へ』(http://n-knuckles.com/case/doubt/news001650.html)、『【未解決事件の闇13】女性編集者失踪・なぜ容疑者Xは無罪になったのか』(http://n-knuckles.com/case/doubt/news001880.html)、『【未解決事件の闇】伊勢女性編集者失踪事件のこれまでを総括する』(http://n-knuckles.com/case/doubt/news001814.html)など参照。普通に考えて一番あり得るのは警察・検察が容疑者として捜査対象にしていた人物Xによる殺人・死体遺棄でしょう。

*49:彼女の生存の可能性は低いように思いますが一般論で言えば「北朝鮮拉致認定されてるから出ることを躊躇」ということは充分あり得るでしょう。

*50:もはや捜査のしようがないでしょうが、「拉致疑惑という因縁」が捜査妨害の役割を果たしてることは事実でしょう。

*51:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*52:国防委員長、朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*53:著書『淫教のメシア・文鮮明伝』(1980年、晩声社)、『民主主義よ君のもとに:韓国全斗煥体制下の民衆』(1986年、新日本出版社)、『朝鮮戦争金日成マッカーサーの陰謀』(1997年、文春文庫)、『拉致と核と餓死の国北朝鮮』(2003年、文春新書)、『金正日・隠された戦争:金日成の死と大量餓死の謎を解く』(2006年、文春文庫)、『朝鮮学校「歴史教科書」を読む』(井沢元彦との共著、2011年、祥伝社新書)、『北朝鮮金王朝の真実』(2012年、祥伝社新書)など

*54:餓死が「失政ではなく故意の殺人だ」という萩原説にもまともな根拠はありません。

*55:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*56:国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*57:そんな事は何ら事実として確認されていません。「政府認定拉致被害者以外に北朝鮮拉致があるかどうか、あったとして何人いるか」なんてのは当事者の北朝鮮以外には分かりません。当然ながら「政府認定拉致以外には北朝鮮拉致被害者はいない可能性」も充分あります。

*58:もちろんそんな絞り込みは何一つやってはいません。

*59:インチキなアプローチのどこが「それしかない」のか。冗談ではありません。

*60:インチキなアプローチのどこが「それしかない」のか。冗談ではありません。