今日の中国ニュース(2024年1月1日分)

ハーバードなどアメリカ有力大、中国人留学生3割増 米中対立「影響軽微」 - 日本経済新聞
 勿論「米国で博士号を取得して帰国すれば優遇される」からでしょう。一方そうした優遇がまるでないという日本では海外留学どころか、国内の大学院進学すら多くはないとされます。


「地震は報い」主張で停職 中国のアナウンサー:時事ドットコム
 「中国は反日」というウヨの主張の間違いを証明する一事実ではあるでしょう。「日本批判の是非」はともかく中国はあくまでも「自国の利益」のために必要な範囲で日本批判しているにすぎません。だからこそ、こうした日本誹謗は取り締まる。


【中国軍事情勢】台湾・総統選に「認知戦」で介入する解放軍311基地 - 産経ニュース

 野党、国民党支持のある研究者は「『中国の介入』をあおる主張こそが民進党による認知戦だ」と主張している。

1)本当に中国は台湾政府の言うようなこと(選挙介入)をしてるのか?
2)してるとして選挙にどれほどの影響があるのか?
と言う意味で「誇大宣伝で中国の脅威を煽り、民進党を選挙で有利にしようとしてるのではないか?」と俺も疑念を持ちます。


「中国に挑発も屈服もしない」台湾の蔡英文総統が新年談話を発表 - 産経ニュース
 こういう物言い自体が挑発でしょう。


台湾 蔡総統「われわれは1つの民主国家」習主席主張はねつける | NHK | 中国・台湾
 「習氏の新年挨拶についてコメントは控えたい」等「軽く流す」こともできたのに、こうした蔡英文の物言いは独立画策と疑われても文句の言えない代物であり、中国に対する挑発と言っていいでしょう。
 「反中感情をかき立て総統選の集票に利用する」という汚い算段がありはしないか?、と疑います。


中国 習主席が新年の演説“祖国統一は歴史の必然” 統一へ意欲 | NHK | 習近平主席

 中国の習近平国家主席は、新年の演説で、台湾について「祖国統一は歴史の必然であり、台湾海峡両岸の同胞は手を携え、心を合わせ、民族復興の偉大な栄光を分かち合うべきだ」と述べました。

 こうした「新年挨拶での台湾統一方針」は

北方領土大会 岸田首相「領土問題解決し、平和条約締結の方針堅持」 [岸田政権]:朝日新聞デジタル2023.2.7
 「北方領土の日」の7日、岸田文雄首相は東京都千代田区国立劇場で開かれた北方領土返還要求全国大会に出席した。
 首相は「戦後77年が経過した今もなお、北方領土問題が解決されず、日本とロシアの間に平和条約が締結されていないことは誠に遺憾」と強調した。「北方領土問題は国民全体の問題」と位置づけ、「現在のような状況にあるからこそ、政府と国民が一丸となって取り組むことが不可欠」と呼びかけた。

と同じで「ある種のお約束、決まり文句」でしかないでしょう。
 なお、習近平国家主席が2024年新年の挨拶を発表--人民網日本語版--人民日報によれば新年挨拶の「冒頭の文章」は

 コロナ対策が落ち着くにつれて、経済は持続的に前向きに回復し、ハイクオリティーな発展が推し進められてきました。

ということで「台湾統一」ではなく「2023年の経済発展の自賛」と「2024年に向けての意気込み」が書かれています。
 「台湾統一」は

 引き続き、香港とマカオが自身の優位性を生かして発展を目指すことを支持し、香港とマカオが国の発展の大局に溶け込み、長期的な繁栄と安定を保つことをサポートしなければなりません。(ボーガス注:香港、マカオの返還を見ても、台湾と?)祖国の統一は歴史的に見れば必然的なことであり、海峡両岸の同胞たちは手を携えて心を一つにし、民族の復興という偉大な栄光を共に浴びるべきです。

ということで「香港、マカオの経済発展」とセットで書かれており、少なくとも「この挨拶文の文面」上は「台湾統一」はそれほどの重みはない。挨拶者・習氏はともかく、NHKにとっては「台湾統一」以外の文章が重要でなかったので「台湾統一」が特筆されてるにすぎません。
 また「いずれ統一すべきだ」という表現であり、「統一」を「当然実施されるべきこと」としながらも、「具体的な期限」もなければ、「習氏の国家主席在任中に統一を果たしたい」と言ってるわけでもない点にも注目すべきでしょう。この文面を見る限りは習氏が在任中「台湾の独立宣言阻止」をする意思はあっても「在任中の統一」をする気は必ずしもないらしいこと(そうした焦りはないらしいこと)が窺えます。