今日の産経ニュース(2024年2/21~2/29日分)

<主張>戦闘機合意先送り 公明は平和履き違えるな 社説 - 産経ニュース

 日本が見送ると、(中略)中国製やロシア製の戦闘機が東南アジア各国で採用されていく恐れもある。

 言ってることがデタラメすぎて唖然です。日本が武器輸出に乗り出さずとも「米英仏独」等が既に武器商戦をしていますし、日本が乗り出せば武器商戦で「(価格、性能面等で)中露に当然に勝利できる」わけでもない(もちろんそう言うことに関係なく俺はハト派の立場から武器出には反対ですが)。


小1男児誤飲死で説明会開催、給食でウズラの卵を使用しない方針 - 産経ニュース
 この学校に限らず今後は学校給食では死亡事故を防ぐために「ウズラの卵」は使わないことにすべきでないか。


<主張>桐島容疑者を送検 公安警察の敗北を悔やむ - 産経ニュース
<産経抄>逃亡という敗北、桐島聡容疑者を書類送検 - 産経ニュース
 「裁判による真相解明」「桐島容疑者の罪の償い」が無かったことを悔やむのではなく「公安警察の敗北」を「悔やみ」、また桐島容疑者を「敗北者」と悪口雑言する当たりがウヨの産経らしい(呆)


<産経抄>靖国神社に参拝してなぜ悪い - 産経ニュース
 何故悪いかと言えば、「公式参拝政教分離違反」「靖国日中戦争、太平洋戦争を美化(防衛省自衛隊の建前はそれらの戦争を否定:この問題があるので私的参拝でも防衛官僚や自衛官の参拝は不適切)」で終わる話です。
 勿論「政教分離違反」は靖国など神社に限らない。「神社以外で公式参拝」などまずあり得ませんがは神社以外だって「公式参拝」すればそれは政教分離違反行為です(そしてその場合は「神社と違い」産経ですら非難するのではないか?)。
 なお、「参拝計画を作成し省内に公文書として保管」「時間休暇を取ったとは言え公務期間中の参拝で、公用車を使用」なので「詭弁でしかない」ですが防衛省ですら「私的参拝」と言い逃れし「公式参拝で何が悪い」とは言っていません。


女子大志願者ランク 志願者減少続くも、トップは日本女子 東京家政大は15位→5位 新・親も知らない今どき入試 - 産経ニュース

 1位の日本女子大は理学部を持ち、私立の女子大としては数少ない文系と理系学部を有する総合大学だ。
 24年度は建築デザイン学部を新設し、理系シフトが強まる女子受験生の受け皿を充実させた。
(中略)
 4位は女子大として最大規模の武庫川女子大。建築学部や経営学部を相次いで開設するなど、多様化する女子受験生の受け皿となる学部改革に積極的な大学といえよう。

 女性の進学先の多様化で「従来型の『女性が多い学部(家政学部、看護学部、保育学部等)』以外(建築学部等)に新たに力を入れる女子大学は志願者が多い」という興味深い記事として紹介しておきます。


ENEOSグループ会社会長、セクハラで解任 昨年と一昨年にもトップが辞任 - 産経ニュース
内部窓口への匿名通報で発覚 相次ぐENEOSセクハラ解任に「深くおわび申し上げる」 - 産経ニュース
 また経営幹部が「セクハラで辞任」では「会社の体質がそうなのだ」と疑われても文句は言えないでしょう。


ハラスメント報道を「阻止できず」反省 阪大運営側が履修生らにメール 女子学生へのセクハラ多発問題で - 産経ニュース
 記事が事実なら非常識すぎて絶句です。反省するのはセクハラではなく「報道されたこと」なのか。報道されなければ良かったのか?。しかもそんな非常識なことを「内輪で放言」ならともかく「履修生相手にメール」とは(呆)。


恋愛大国にセックスレスの波 フランス出生数が戦後最低 温暖化で若者「産まない宣言」も - 産経ニュース
 西欧では比較的出生率が高く、中島さおり*1『パリの女は産んでいる:〈恋愛大国フランス〉に子供が増えた理由』 (2005年、ポプラ社)、『なぜフランスでは子どもが増えるのか』(2010年、講談社現代新書)、牧陽子『産める国フランスの子育て事情』(2008年、明石書店)、髙崎順子『フランスはどう少子化を克服したか』(2016年、新潮新書) 等の著書があるフランスでもそうなのかという感があります(とはいえ、それでも日本など少子化が深刻な国に比べればまだフランスはマシですが)。
 なお、これについてはけっきょく少子化→人口減というのは、「神の見えざる手」なのではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も紹介しておきます。

*1:著書『哲学する子どもたち:バカロレアの国フランスの教育事情』(2016年、河出書房新社