今日の産経ニュースほか(2020年10月29日分)

法制審、18~19歳厳罰化を答申 少年法改正要綱、実名報道は解禁に - 産経ニュース
 この種の厳罰化論には全く賛同できませんね。何か信頼できる統計データなどを元にしているわけではなく単に感情論でしかありませんので。


首相、学術会議任命見送り「説明受け判断した」 他の政府機関も見直し表明 - 産経ニュース
 一時は責任逃れのために「そもそも私の見た候補者リストに無かった」と言いだし、「ならば改めて判断しろ」と批判派に言われるや「リストは見た」としか理解できない言葉「私が判断した」だそうです。しかもいつまで経っても「総合的に判断した」などの「意味不明な話しかしない」。
 支離滅裂すぎてうんざりしますね。新聞は割ときちんと批判してると思いますがテレビ局もきちんと菅批判したらどうなのか。


〈独自〉千葉知事選 鈴木大地氏が一転、出馬断念 森元首相も反対 - 産経ニュース
 「おやおや」ですね。現職モリケンの巻き返しでしょうか?。それとも、

 知事選をめぐっては、千葉市長の熊谷俊人氏(42)が出馬する意向を固め

だそうなのでモリケンは関係なく、自民党の熊谷擁立派との関係か。いずれにせよ野党側の方も早急に候補者擁立を進めるべきでしょう。


「 宗教心なき中曽根元首相の葬送 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 タイトルの「宗教心なき」で「靖国宮司の松平が激怒した例の件か」と先ずは思った俺です。
 つまり、よしこのタイトルを「宗教心なき中曽根元首相(靖国を侮辱した中曽根元首相)」の「葬送」と当初、俺は予想(?)しました。
 以前、拙記事三浦小太郎に突っ込む(2019年12月2日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた

中曽根元総理がお亡くなりになりました | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 内容のほとんどが「中曽根が靖国参拝を結局やめたこと」や「(政教分離問題での批判を避けるため)参拝時に手水を使わないなどの対応で靖国側を激怒させたこと」への三浦による悪口です。

 靖国神社の「公式参拝」に臨んで、中曽根首相は「政教分離」の原則に反しないために、神社側に「手水は使わない」「祓いは受けない」「正式の二礼二拍手はやらない」と申し渡した。手水や二礼二拍手はともかく、「祓いは受けない」にいたっては「公式参拝」を自称する人物にはあるまじき無茶苦茶な注文だった。
 中曽根総理が「公式参拝」にやってきても、自分は挨拶に出ない、と松平宮司は、時の内閣官房長官藤波孝生に答えた。「いかになんでも人の家に泥靴で踏み込むような人の所に宮司が出て行って、よくぞいらっしゃいました、ということは口が裂けても言えない」から。

 なお、「どんな形でアレ首相が靖国を参拝すれば違憲の疑い濃厚」が通説であり、中曽根の姑息な行為(「手水は使わない」「祓いは受けない」「正式の二礼二拍手はやらない」)は「違憲性の払拭にはならない」と考えられています。
 靖国の松平宮司とは別の意味で「靖国参拝批判派(社会党共産党など)」は「そんな姑息な行為は何ら参拝の憲法上の問題点を払拭しない」と中曽根を批判していました。

「しかも、後で夕刊を見て驚いたのは、(中略)4人のボディガードを連れて行動したんですね。私は前日、藤波氏に条件として、記帳したあと、拝殿から中の、いわゆる神社の聖域にはボディガードなんか連れて行かないでくれ、と申しておけばよかったと後で後悔しました。まさかそんなことをするはずがないと思っていました。」

 松平といい、松平発言を正論であるかのように紹介する坪内祐三や三浦といい気が違ってるとしか言い様がないですね。
 首相にSPがついて何が問題なのか(小泉や安倍の参拝とてSPはついたでしょうよ)。仮にSPがつかない状態で、靖国で中曽根襲撃事件がおこって最悪、中曽根が死んだら、靖国はどう責任をとる気なのか?
 本気というよりは「手水は使わない」などで松平の面子を潰したことへの因縁付け、逆ギレでしょうが、あまりにもレベルが低すぎる。

と言う話だと「予想」しました。
 なお、三浦には「ならば中曽根の葬儀に国費が投入されたことに反対なのか」などと聞きたいところです。
 しかしよしこの記事を読んでそうした「予想」が間違いであることが分かります。
 よしこは「中曽根が結局靖国参拝を辞めたこと」に不満を述べながらも結局「中曽根万歳」です。三浦と違い「松平の激怒」についてもよしこは触れません。
 よしこのタイトルは

「宗教心なき中曽根元首相(靖国を侮辱した中曽根元首相)」の「葬送」

ではなく

「宗教心なき」「中曽根元首相の葬送」

だったわけです。「中曽根元首相の宗教心なき葬送」とよしこが書けば誤読(?)することもなかったのですが。
 しかし「宗教心」云々ってそんなもんは「主催者(遺族を含む)」の自由にやるべき事でよしこがいちゃもん付けるようなことじゃないでしょうよ。
 そもそも「政府主催の葬儀」にしてしまった時点で「宗教色濃厚な代物」にするわけにもいかないでしょう。政教分離原則に抵触する恐れがありますから。大体よしこはどんな「宗教色豊かな葬儀」にしてほしかったのか。ウヨとして神式で葬儀でもして欲しかったのか。