「100歳」容疑者を死亡扱い 26年前殺人事件、全国初 - 産経ニュース
稀な話とはいえ、中曽根・元首相、野坂・元日本共産党議長(いずれも享年101歳:
高齢で死去した著名人一覧 - Wikipedia参照)など100歳以上の存命者もいるので「100歳での死亡」扱いの是非はともかく「世界最高齢」でも「120歳前後」なのでこうした扱いそれ自体はやむを得ないでしょう。
なお、昔なら「死刑の時効は事件発生から20年(当初15年だったのが法改正で延長)」だったところ、時効廃止でこうした特殊な処置が生じたわけです。
この事件のように「犯人が判明しているが逮捕できないケース」とは違う「犯人不明のケース」でもいずれは「事件発生から100年が経った時点で被疑者死亡扱いで処理」などになるのではないか。正直、そういう意味では「どれほど殺人事件の時効廃止に意味があるのか」とは思います。
「わが国の憲法前文を読み返してほしい。ロシアのウクライナ侵略を踏まえると、これまでと違う意味を感じるはずだ」
3月中旬、自民党の三役経験者*1からこう問いかけられた。改めて目を通すと「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」というくだりがやはり引っかかる。
「国連総会でのロシア非難決議(賛成多数で可決)」を考えればむしろ「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という憲法前文は「現実に合致している」と見るべきでしょうが「ロシアに信義があるのか。前文の認識はおかしい」という産経です。
維新が元副代表への除名処分撤回 「献金の違法状態解消」 - 産経ニュース
いつもながら維新らしいデタラメぶりです。
「政治資金報告書に未記載だったが後で記載したから除名処分撤回」て、「泥棒したけど被害者に返したから問題ない」レベルの暴論です。
後で記載しようと違法行為はチャラにはならない。「復党、政界復帰の意思はない」といっても維新では何の説得力もない。
「復党させたら非難を浴びて党勢拡大の障害になる」と思えばこのままでしょうが「復党させても批判を浴びない」と思えば平気で復党させるでしょう。
そもそも「党除名処分」は「行政処分」などと違い「私的団体の処分」にすぎないのだから、「党外」では何ら問題となる話ではない(つまり復党しないなら撤回させる必要に乏しい)わけですし。
「複眼で見る比較文化史的アプローチ大事」 正論大賞 平川祐弘氏講演要旨 - 産経ニュース
正論大賞 平川氏が受賞講演 複眼的視点の重要性強調 - 産経ニュース
「複眼で見る」といえば聞こえはいいですが、産経の場合「戦前日本の戦争には大義名分があった、全否定するのはおかしい」などのただの居直りなので論外です。
一方で、例えば「女帝の賛否」では複眼どころか「女帝を認めないのは当然だ」で突っぱねるのだからいい度胸です。自分に都合のいいときだけ「俺の考えを認めろ。多様性を認めろ。複眼で見ろ」とはご都合主義でしかない。
【正論】神道の是非論議はタブーなのか 東京大学名誉教授・平川祐弘 - 産経ニュース
批判されているのは神道ではなく「政教分離に反する」「戦前の侵略を正当化した」などの問題を抱えた「明治以降の国家神道」です。GHQが神道それ自体を危険視していたのならいわゆる「神道指令(国家神道の否定、政教分離の徹底)」で話が済むわけがない。神道自体が「危険思想」として禁止され、全国の神社が廃止され、神官も失業していたでしょう。勿論、現在においても「神道それ自体」を否定している人間などほとんどいない。
しかし、そういう常識は「国家神道支持」の産経文化人にはありません。
とはいえ「日本最大の神道団体・神社本庁」が過去を払拭できず、未だに「国家神道万歳」だから困りものですが。