今日の産経ニュース(2024年3/4~8日分)

<産経抄>女へんの字と国際女性デー - 産経ニュース

「嫉妬」という字を先日のコラムに書いたところ、甲府市の女性から耳が痛いご指摘をいただいた。「女が病んで石になる。『しっと』は女だけの感情なのでしょうか」。女偏の字が当てられることに気分を害されたようである。
▼正直に打ち明けると、思慮がそこまで至らなかった。うかつな筆をまずお詫びする。妄想、奸計、妨害、媚態。負の感情を伴う言葉はなるほど女の付く字が多い。作家の吉永みち子さん*1が同じ疑問に行き当たり、自著『女偏地獄*2』で考察している。
 「妬み」や「嫉み」の字を「男偏に変えていただきましょうかね」(吉永)。

 産経なら「じゃあ何と書けというのか」「フェミの言いがかりに暗澹とした」とでも書くかと思いきや意外です。まあ、「ウヨの阿比留」ならそう書くのでしょうが、産経記者もいろいろなのでしょう。
 吉永氏と言えば、吉永正人(騎手を経て調教師)の元妻で、1984年に『気がつけば騎手の女房』(草思社→後に集英社文庫)を刊行、1985年に同作で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した方ですが、最近の若者は彼女を知らないかもしれない。


<独自>共産、「ご飯論法」発案者の党員を福岡県委員に再任せず 反転攻勢へさらなる試練 - 産経ニュース
 有料記事でほとんど読めませんが紹介しておきます。「反共右翼」産経らしいですが、「党福岡県委員」は「再任されて当然の既得権」ではない。「神谷は委員にふさわしくない」という意見が多ければ再任されないだけの話です。
 しかし松竹の似顔絵もそうですが、神谷の似顔絵も明らかに美化されてますね(苦笑)。産経記事に掲載された「神谷の写真」は明らかに「さえない風貌のオッサン」です。


発行中止のトランスジェンダー本刊行へ 「不当な圧力に屈しない」産経新聞出版 - 産経ニュース
 産経なら予想の範囲内ですが全く酷い話です。まあ、産経なので「右翼の組織的購入で金儲けにもなる」と思ってるのでしょう。批判派としても早急に「批判本刊行」の準備をすべきです。


加藤鮎子こども担当相、子育て支援金の答弁迷走 金額上がる可能性「参考人の答え通り」 - 産経ニュース
 当初から「負担増無し、なんて嘘だ」と批判されていたので予想の範囲内ですが、全く無茶苦茶です。
 加藤が有能とは思いませんが、勿論、問題は彼女ではなく、「無理な答弁」を彼女に強いる岸田首相にあります。


日本保守党の飯山陽氏、出馬の理由語る「今の政治座視できない」「日本を豊かに強く」 - 産経ニュース
 以前からまともな人間ではないとはいえ、「日本保守党」から出馬表明とは飯山も完全に一線を越えました。


イラン国会選、保守強硬派が圧勝 投票率最低の41% - 産経ニュース
 最近の日本の選挙は特に「現職にオール与党(自公、立民など)相乗りVS共産の首長選」が典型ですが、もっと投票率の低い選挙もあるので「随分高いじゃないか」と思ってしまいました。


<主張>第五福竜丸70年 核融合技術の平和利用を 社説 - 産経ニュース
 産経なら予想の範囲内とはいえ「核廃絶」がタイトルに無いことには呆れます。
 なお核融合は実験段階で実用化の見込みは不明ですが以下の通り「日本や欧米の政財界がビジネスチャンスと見なしてること」は事実なのでしょう。
 また、核融合のこうしたアピールは「既存の原発が、反対運動の批判等で限界に来ていること」を政財官界が「事実上認めてる(核融合原発の代替案として宣伝)」と言う面もあると思います。
米ケリー特使「核融合発電」“国際協力進め早期実用化目指す” | NHK | アメリカ2023.12.6

核融合の産官学組織に50社、高市氏「民間参画で発展」 - 日本経済新聞2023.12.26
 内閣府は1日から15日まで新組織への参加企業を1次募集した。
 新組織には京都フュージョニアリング(東京・千代田)やエクスフュージョン大阪府吹田市)といった核融合関連のスタートアップや、日揮大林組などが参加する見通しだ。

*1:著書『性同一性障害』(2000年、集英社新書)、『麻婆豆腐の女房:赤坂四川飯店物語』(2003年、光文社知恵の森文庫)、『変な子と呼ばれて・ミッシェル近藤の人生』(2005年、ちくまプリマー新書)等

*2:2004年、集英社文庫