蔑視発言で辞任の森氏、組織委最高顧問就任案が浮上 - 産経ニュース
最高顧問案を潰すための反対派のリークでしょうか?。いずれにせよ「女性差別暴言で会長を辞任した人間が最高顧問」なんて馬鹿げた話がどこの世界にあるのか。
【菅政権考】「産む機械扱い」 政府の不妊予防支援が不評の嵐 - 産経ニュース
政府が今月発表した「不妊予防支援パッケージ」が不評を買っている。女性の健康推進やQOL(生活の質)向上に資する対策が並んでおり、中身についてはおおむね歓迎されているのだが、大目的として「不妊予防」の言葉が前面に押し出されているために、女性から「『産む機械*1』扱いされているように感じる*2」と不快感を示す声が続出しているのだ。
有料記事なのでここまでしか読めませんが、産経には珍しく、政権に批判的な論調です。
産経なら
『産む機械』云々なんて野党などの誤解だ、言いがかりだ
とかばうかと思いましたが。何せモリカケ、桜という「明らかな不祥事」ですら安倍をかばいましたからね。今の首相が安倍だとしてこんな記事が果たして書かれるのかどうか。
「支持率低迷&改憲に後ろ向き」で「もはや菅には辞めてもらった方がいい」「後釜は安倍前首相の再々登板か、下村政調会長といったウヨ政治家希望」という判断があるのか。
「この辺、全部焼け野原だったんだぞ。食うもんも何にもなくて…。それがどうだい? 世界一のタワー*3ができて、とうとうオリンピックだぞ」。
東京五輪の開会式の日、自動車修理工場「鈴木オート」の社長が叫ぶ。
▼視線の先には、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が澄み切った秋空に描いた5色の五輪があった。映画「ALWAYS 三丁目の夕日 ’64」の一場面である。57年後の今日、国立競技場の上空には、再び五輪のマークが浮かび上がる。
▼とはいえ「とうとうオリンピックだぞ」と叫ぶ気分にはとてもなれない。緊急事態宣言下の東京では、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。陽性反応の結果、出場辞退に追い込まれる選手が今後続出しそうだ。
▼何にも増して、組織委員会の混乱は目を覆うばかりである。開会式の楽曲の一部を担当していたミュージシャン*4の辞任で、さすがに(ボーガス注:不祥事は)打ち止めと思っていた。昨日になって今度は演出担当者*5の解任である。20年以上前に発表したコントが「反ユダヤ主義」と糾弾された
▼もっとも近現代史研究者の辻田真佐憲さん*6によれば、前回の東京五輪でも準備計画の変更が相次ぎ、組織委員会の無責任体質が批判の的になっていた。そもそも57年前の五輪は過剰に理想化されている。少なくとも(ボーガス注:いわゆる『東洋の魔女(女子バレーボール)』の金メダル、円谷幸吉(マラソン)の銅メダルなどで日本選手が活躍した後はともかく、)開会直前までは国民の関心は低かった。56・8%の人が五輪は「私には別になんの関係もない」と答えていた(『超空気支配社会*7』文春新書)
と書きながらも結局は
こうなったら、開き直ってオリンピックを楽しむしかない。幸い、アスリートの雄姿を映し出すテレビの画面だけは、飛躍的に鮮明になっている。コロナ禍と酷暑、無観客、そしてトラブルだらけの大会の評価は、後世の判断に任せればいい。
とするのは所詮産経です。
とはいえ「落ちと途中までの流れ」が明らかに食い違っているので『今日の産経抄筆者』に善意に理解すれば『途中までの五輪批判が言いたいこと』で、ただこれでは「自民党万歳、五輪万歳の上層部」に敬遠されて、おそらく掲載されないので『最後にとってつけたように五輪万歳をくっつけた』のかもしれません。
*1:『産む機械』については例えば、赤旗厚労相「女性は産む機械」/大臣の資格欠く/市田氏批判(2007.1.29)、結婚し子ども2人以上が「健全」/厚労相発言(2007.2.7)参照
*2:こうした菅政権批判の是非はともかく「少子化対策」や「不妊治療」が「産めよ増やせよ」であってはいけないのは当然です。
*3:東京タワーのこと
*6:著書『日本の軍歌』(2014年、幻冬舎新書)、『たのしいプロパガンダ』(2015年、イースト新書Q)、『ふしぎな君が代』(2015年、幻冬舎新書)、『大本営発表:改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争』(2016年、幻冬舎新書)、『文部省の研究』(2017年、文春新書)、『空気の検閲:大日本帝国の表現規制』(2018年、光文社新書)、『天皇のお言葉:明治・大正・昭和・平成』(2019年、幻冬舎新書)、『古関裕而の昭和史』(2020年、文春新書)など
*7:2021年刊行