◆島田*1ツイート
島田洋一
赤旗の田村智子共産党委員長鑽仰記事でも、ここまで歯の浮くようなことは書かない。
産経も読むべき記事がどんどん減っていく。
内閣支持率が低迷する中で「上川陽子首相」を待望する理由 元勲・大久保利通への憧れ モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら(172) - 産経ニュース
平成30年7月20日付の本欄にこんなことを書いた。
「ひさしぶりに胆力のある政治家を目にした気がした。上川氏のホームページには『腰のすわった政治をめざす』『難問から、逃げない』とあった。この言葉にウソはない。私の中では、ポスト安倍の第一候補に上川氏が急浮上した」
オウム真理教の元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら7人の死刑を当時、法相だった上川陽子さん(現外相)が粛々と執行したことを受けて書いたものだ*2。
あれから6年近い歳月が流れ、ついにそのときがやってきたようだ。時事通信が先月配信した世論調査によれば、内閣支持率も政党支持率も20%を割ったままで、低迷から抜け出せない状態だ。これを立て直して新たな展開を生み出すのに、上川さんほど適した人材はいないように私には思えるのだ。
「月刊Hanada」4月号で、ジャーナリストの久保紘之さんが上川さんについて、興味深い見立てをしていた。
「上川なら台湾有事が勃発しても、フォークランド紛争に断固として対処したサッチャーのように対応できると思いますよ」と期待を寄せる。
上川さんのホームページをのぞいてみた。意中の政治家として大久保利通を挙げ(中略)ている。
大久保というと冷徹な政治家という印象が強く、一般的な人気があるとは言い難い。特に明治7年に起きた佐賀の乱(不平士族による最初の大規模反乱)への対処は苛烈そのものだった。乱が起こるや、大久保はただちに自ら鎮台兵を率いて遠征し、これを鎮圧した。そして現地に臨時裁判所を設置、わずか2日間の審議で11人を斬首に、乱の首謀者だった江藤新平と島義勇(よしたけ)をさらし首に処した。
麻原死刑囚ら7人の死刑執行を決断するとき、上川さんの脳裏にはきっと(ボーガス注:佐賀の乱の首領・江藤新平らを死刑に処した)大久保の存在があったに違いない。
ひとりの日本人として、私は上川首相の誕生を切望している。
「モリカケ桜は野党の言いがかり」と強弁し「安倍美化の島田」が良くも自分を棚上げして抜かしたもんですが、安倍死後、「安倍派五人衆が裏金問題で苦境にあること」もあって、産経も「誰をポスト岸田としてプッシュするか」混迷してるのでしょう。この記事は産経全体が「上川をプッシュ」と言う話ではないでしょう。
なお、上川*3については以下も紹介しておきます。
次期衆院選「相手は上川政権」 枝野氏:時事ドットコム
次期衆院選、自民は「女性首相」で「上川政権」 立憲・枝野氏が見解 | 毎日新聞
立民・枝野幸男氏「衆院選の相手は初の女性首相だ」 上川陽子外相を挙げ警戒感 - 産経ニュース
正直、枝野には「そんな当たるか分からない予想はせんでええから、どうやって野党共闘を立て直して、政権交代を目指すのか、立民党はどんな政治を目指すのか言ってみろ」と心底呆れます。
まあ正直、自民党が「上川」に限らず、「高市*4であれ、野田*5であれ」女性政治家を総裁にする可能性は皆無でしょう。
そしてこうした枝野の物言いは「問うに落ちず、語るに落ちる」のではないか。枝野らが「女性によるイメチェン」だけを目的に「蓮舫代表、山尾政調会長(民進党)」を担ぎ、今も同様の理由で「西村、辻元代表代行(立民党)」なのかと聞きたくなります。上記文章で分かるでしょうが俺は「枝野信者」kojitakenと違い、「代表時代に野党共闘を進めた枝野」はともかく「維新にすり寄る泉執行部を容認する今の枝野」は大嫌いです。結局枝野は「何が選挙に有利か」というだけの機会主義者にすぎず、信念など何もなかったのでしょう。だから昔は共産との野党共闘が有利だと思ってそうしたが、今は維新にすり寄る方が有利だと思って、泉路線を容認する。
改めて「共産支持、この道しかない」と思います。