「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年3/30日分:荒木和博の巻)

何人拉致されているのかという質問をよく受けます(R6.4.9)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 令和6年4月9日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1446号。実はよく分かりません。どこまでが拉致という明確な切れ目がない*1からです。私は聞かれると「どんなに少なくとも100人以上、おそらくそれよりはるかに多い数」と答えています。

 「少なくとも100人以上」という荒木の主張にはまともな根拠は何もない。何せ荒木の『特定失踪者認定』は「国内で既に40人以上発見され、ほとんどが自発的失踪、犯罪被害(足立区女性教諭殺害事件 - Wikipedia:殺人の時効(当時は15年)成立で犯人が処罰されなかったため、遺族が時効廃止運動を起こし、実際に殺人の時効が廃止されたことでも有名な事件)の場合も北朝鮮とは無関係(北朝鮮と関係のある失踪は皆無)」という酷い代物です。
 私見ではそう簡単に拉致ができるとも思えないので「政府認定拉致被害者17人」を大幅に超える数ではないでしょう。当然100人なんか超えない。いずれにせよ「拉致被害者帰国」と「拉致被害者の全数」と何の関係もないので全く馬鹿馬鹿しい。「拉致被害者の全数」なんかわからなくても小泉訪朝で5人の拉致被害者(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみ氏)は帰国できた。


台湾人特定失踪者沈静玉さんについて国会で質疑【調査会NEWS3811】(R6.4.5)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 この台湾人失踪者が「北朝鮮拉致だ」と言うまともな根拠は何一つないでしょうから馬鹿げた話です。
 それにしても

上川陽子外務大臣
 政府といたしましては、拉致被害者として認定されました17名以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明の方々*2が存在するとの認識のもと、この認定の有無に関わらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くしてまいる所存でございます。

と言う「救う会に迎合した暴論」は大概にして欲しい。
 「認定してない人間」が救出対象になるわけがないでしょう。救出対象にするのなら認定すべきでしょう。
 「水俣病認定してないが、水俣病の補償対象にする」並の珍論には頭痛がします。


◆拉致と関係ない話をする荒木

朝鮮半島と儒教(R6.3.30)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 令和6年3月30日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1436号。北と南への儒教の影響について。まああまり詳しくはないので自分の体感です。

宗教と信仰心(R6.4.1)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 令和6年4月1日月曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1438号。色々な宗教の方とのお付き合いがあります*3が、どの宗教がということではなく、信仰心というのは大事だと思います。

 仮に「北朝鮮と韓国の儒教受容」「信仰心」について「まともな話をしている場合」でも、どちらも「荒木が建前上の活動目的」としている「拉致被害者救出」と全く関係ないので呆れます。
 しかも「朝鮮半島儒教」について荒木自ら「専門ではない」「詳しくない」「北朝鮮や韓国の儒教研究、日本国内の朝鮮半島儒教研究など、まともな資料や過去の研究成果を用いた学術的な話ではなく、体感的なもの」と言い訳してるのだから「おいおい」です。


日本政府は北朝鮮に拉致認定で対抗したらどうか(R6.3.29)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 令和6年3月29日金曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1435号。金与正が色々ほざいてますが、わが政府も対抗して向こうが暴言を吐いたら拉致認定を10人ずつやっていくとかしたらどうかという話です。

 「特定失踪者認定がデタラメだ」と自白してるのも同然の暴言です。

*1:荒木ら「拉致右翼」の場合「いわゆる帰国事業」まで「『地上の楽園』等と騙されて北朝鮮に行き、日本に今帰れないから拉致も同然」と言い出しますからね(これについては例えば中学の後輩李世奉君について【調査会NEWS3812】(R6.4.8)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro参照。李世奉(リセボン)君とは帰国事業で北朝鮮に渡った御仁)。「どこまでが拉致という明確な切れ目がない」とはそういう意味です。勿論日本政府は帰国事業について「拉致扱い」する立場ではないし、救う会はともかく拉致被害者家族会はそんな立場ではないでしょうが。そしてそんなことを言ったら拉致問題はいつまで経っても解決しないでしょう。まあ荒木ら拉致右翼には拉致を解決する気は無いわけですが。救う会の目的は、『救出ではなくて北朝鮮打倒』だ。拉致問題は未解決のまま長続きした方がいい。なぜなら、拉致問題が彼らの生業だからなのである』『「拉致問題が二進も三進も行かない膠着状態に陥って、これほどにも長い時間が経ってしまった元凶は、救う会が入り込んできたため』拉致問題の膠着を破る鍵について3 - 高世仁のジャーナルな日々参照)と言う話です。「それはともかく」帰国事業について「騙されたから拉致も同然」という一方で荒木ら「拉致右翼」は「慰安婦」については「騙しによる連行」については違法性を否定し、問題を「暴力的連行だけに限定」しようとするから全くデタラメです。

*2:特定失踪者のこと

*3:拉致問題で付き合いのある宗教団体について話す荒木ですが、「日本最大の右翼団体日本会議に幹部が役員として参加している「解脱会」「神社本庁」「新生佛教教団」「崇教真光」「念法眞教」「佛所護念会教団」「大和教団」等の右翼系なのでしょうね(役員名簿 « 日本会議参照)